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高橋 基文 理事長の独自取材記事

渋谷駅前メディカルクリニック

(渋谷区/渋谷駅)

最終更新日:2024/08/26

高橋基文理事長 渋谷駅前メディカルクリニック main

渋谷駅から徒歩5分の場所に2022年に開院した「渋谷駅前メディカルクリニック」。風邪や胃腸炎などの急性疾患から糖尿病・高血圧などの生活習慣病までを含む内科全般の診療に加え、感染症内科、整形外科、泌尿器科など幅広い疾患に対応する心強い存在だ。忙しい働き世代が診療を受けやすい環境づくりにも配慮し、ビジネスパーソンが受診しやすい診療時間、オンライン診療を設置。インターネット技術を活用して患者の利便性向上をめざすとともに心のある診療も大切にする。そんな高橋基文理事長が長年着目するのは、病気前の段階からアフターケアまでトータルで見る「プライマリケア」。「人の体はすべてつながっているため、体全体を診ることが大切」と話す高橋理事長に、同院の特徴やプライマリケアの重要性、医療への思いについて語ってもらった。

(取材日2023年10月4日)

働き世代に対応した医療を。オンライン診療も導入

渋谷駅前の医療モール内という好立地ですが、どのような患者さんがいらっしゃいますか?

高橋基文理事長 渋谷駅前メディカルクリニック1

当院は内科、整形外科、感染症内科、泌尿器科、生活習慣病治療、予防接種と幅広く対応しておりますので、さまざまな患者さんが来院されます。想像よりも多いのが、ケガなどで駆け込んでくる整形外科疾患の患者さんですね。渋谷という土地柄か、女性患者さんから美容に関する相談を受けるなど、標榜する科以外のご相談も少なくありません。若い方や働き世代の方はもちろんですが、昔からこの近辺に住んでいるご高齢の方も足を運んでくださいます。渋谷で働く方やお住まいの方が、いつでも相談できる地域のかかりつけ医でありたいです。

働き世代が通いやすいポイントがたくさんありますね。

まず診療時間は、金曜を除く平日は19時まで、第1・3・5土曜も19時まで診療しており、半年ほど前から日曜診療も始めました。初診からオンライン診療を受けることもできます。専用アプリかホームページ上から診療を予約して、簡単な問診票に入力していただきます。採血や点滴など来院が必要な処置がなければ、そのままオンラインで診断・診療します。渋谷駅前という便利な場所にあることを皆さんにすぐに知っていただくために、クリニックの名前に「渋谷駅前」と入れたことも、私のこだわりです。

生活習慣病治療にも注力なさっているとか。

高橋基文理事長 渋谷駅前メディカルクリニック2

生活習慣病治療は医療の根幹だと思っています。高血圧症や糖尿病、高脂血症、特に最近力を入れているのは睡眠時無呼吸症候群の診療です。睡眠時無呼吸症候群はご自身で気づいていないことが多いのが特徴です。まずは簡易検査をご自宅で受けて、重症と判断される場合にはすぐに治療に進みます。当院ではCPAPを使った治療も可能です。また、万病の始まりとなる肥満についてもアドバイスをさせていただきます。ダイエットに興味がある方の中には、インターネットなどで自分で調べて、間違った方法で減量して健康を害してしまう方も少なくありません。そういった事態を防ぐためにも、医療の面から適切にサポートできればと思っています。

学生時代から人の体全体を診るプライマリケアに着目

先生が注力していらっしゃるプライマリケアについて教えてください。

高橋基文理事長 渋谷駅前メディカルクリニック3

まずプライマリケアとは、予防から治療・リハビリテーションを含めての全科目的な対応、そして診療についての十分な説明や健康に関する生涯教育などの医療行為をそう呼んでいます。例えば獣医師は、犬も猫も、どんな症状でもすべて診ますよね。それと同じように、人間も体全体を診ることが大切だと思うのです。なぜ人を診る医学では、内科や皮膚科など診療する範囲が細分化されているのだろうかと、学生時代から疑問を抱いていました。そこで学生時代にプライマリケアの同好会をつくり、卒業後は国立大蔵病院(現・国立成育医療研究センター)の先生にお願いして、特別にローテーションで各診療科を回りながらプライマリケアについて専門的に学びました。現在はさまざまな科を回るスーパーローテーションが普通ですが、当時は大学を卒業したら最初に専門を決めなければならなかったので、特別にローテーションを組んでもらったのです。

プライマリケアの患者さんのメリットは何でしょう?

人間の体はすべてつながっているので、体全体を診ることが大切です。例えば、高血圧によって眼圧が高くなれば、眼科の診察が必要になることもあります。原因不明の体調不良も、その人全体を深く知った上で診療すればわかることがあります。すべてを全人的に診ることが、地域のクリニックとして求められるのではないでしょうか。全人的に診るということは、口で言うほど決して簡単なことではありませんが、長年そのスタイルで診療してきた自分にだからこそ、できることがあると思っています。また、高齢になると病気を併発して何軒ものクリニックに通うこともあるでしょう。それが一つのクリニックで完結すれば、患者さんの医療費削減や時間の節約につながります。患者さんの中にはどこの科を受診していいかわからず迷う方もいますが、そんな時に道順を示していくのがプライマリケアの役割の一つでもあると考えています。

訪問診療も行っていると聞きました。

高橋基文理事長 渋谷駅前メディカルクリニック4

当院では主に高齢の方や体に障害がある方で、通院が困難のため自宅などで療養を希望される方を対象とし、治療や健康管理などを行う訪問診療を行っています。訪問診察・訪問看護・訪問リハビリテーションを行い、血液検査、心電図検査や超音波検査、点滴、注射、ワクチン接種、処方箋発行なども可能です。来院が難しい高齢の方は、訪問診療だけでなく、オンライン診療で対応することもできます。患者さんの中には、医師と会話するだけで安心される方もいらっしゃると思いますので、そういう方々のためにも、オンライン診療をうまく活用していきたいと思っています。

先端のインターネット医療と「人の心」どちらも大切に

先生が診療の際に心がけていることは何でしょうか。

高橋基文理事長 渋谷駅前メディカルクリニック5

診療の基本は、患者さんの声に耳を傾け、患者さんが困っていることを知ることです。その上で診察を行い、しっかりと説明することを大切にしています。開院にあたってこのエリアを選んだのは、以前に自分が住んでいてなじみがあったからという理由もありますが、渋谷は現在大きな開発が進んでいますので、まだまだ発展の可能性があることに魅力を感じたからです。しかし、渋谷は日々変化する街であると同時に、歴史ある街でもあります。歴史の長い医療機関がたくさんあり、そこに通っている患者さんもいらっしゃいます。当院のような新しいクリニックは、患者さんに知っていただくところからコツコツと始めようという気持ちでおります。まずは一人ひとりの患者さんと丁寧に向き合い、信頼関係をつくっていきたいと考えています。

今後の展望をお聞かせください。

昔は医学部卒業後に「あなたの専門は何科ですか?」と問われることが多かったのですが、プライマリケアがほとんど浸透していなかったためか、「専門は特に持たず患者さんをトータル的に診ています」という話をしても、なかなか理解されないことが多く苦労したものです。私の後輩たちに同じ苦労を味わわせないためにも、プライマリケアについての認知をさらに広めていきたいという思いがあります。そして私自らがプライマリケアを実践することに加えて、後輩を育てるための教育にも取り組んでいくことで、今度の医療に貢献したいという願いもあります。

それでは読者にメッセージをお願いします。

高橋基文理事長 渋谷駅前メディカルクリニック6

私は以前にインターネット医療についての本を書きましたし、当院でも予約と問診もオンライン対応、問診票の内容は即時にカルテに反映、自動会計精算機を導入するなど、インターネット医療という新しい手段を取り入れています。そしてインターネット医療も大切ですが、ハートのある診療も大切にしていきたいですね。私の信念の一つは「答えは言葉にあり」。すぐに機械で検査を行うのではなく、自分のこれまでの知識と経験を持って、視診・触診も大切にしながら診察する。そしてもう一つ、「初心忘るべからず」です。医師にとって、患者さんほど素晴らしい先生はおりませんから。患者さんと一緒に学ばせていただく、そんな気持ちで診療にあたっていきたいと思います。

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