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寺前 雅大 院長の独自取材記事

てらまえ小児科

(尼崎市/出屋敷駅)

最終更新日:2022/12/01

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阪神本線の出屋敷駅から歩いて8分。スーパーマーケットが入る複合施設のクリニックフロアにて、2022年9月から新たに診療をスタートさせた「てらまえ小児科」。新生児から中学生まで、アレルギー疾患や便秘を含む幅広い診療に対応する。「皆さんに気軽に来ていただける、地域のかかりつけ小児科をめざしています」とラフなポロシャツ姿で出迎えるのは、院長の寺前雅大(てらまえ・まさとも)先生。その気取らぬ雰囲気に、ついリラックスして会話が弾んでしまう。効率的なレイアウトや充実を図った医療設備など、寺前院長のこだわりがいっぱいに詰まった真新しい院内。その中で、どのような診療や医療サービスを提供しようとしているのか。開院直後の意気込みを、クリニックの特徴を含めてじっくりと語ってもらった。

(取材日2022年10月4日)

小さなことでも気軽に相談できる小児科をめざして

開院から約1ヵ月。まずは院内の特徴を教えてください。

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受付・待合室はベビーカーのまま移動できるように動線を広く取り、中央には背もたれのない椅子を置いて開放的な空間にしています。診察室は2室あり、点滴などを行う処置室のほか、発熱や感染症のある場合の隔離診察室も裏口付近に2つ用意しました。新型コロナウイルス感染症が収束しても隔離室は絶対に必要と考え、医院の設計上どうしても譲れなかった部分ですね。あと、当院にはトイレが3ヵ所にあるんですよ。待合室の大きなトイレはおむつ交換台つきで、処置室のトイレには浣腸や検尿がしやすいように小さなお子さん用の便器も備わっています。また、隔離室のそばにも専用トイレを用意し、他の来院者との完全な非接触をめざしています。

どのような存在のクリニックをめざしていますか?

昔ならおばあちゃんや近所の人に知恵を借りられましたが、今の社会環境ではそれがなかなかできません。情報に振り回され、自分の知識は正しいのか、育児が間違っていないかと悩んでいるお母さんは多いはずです。皆さんが困った時に、どんなに小さなことでも相談できる小児科。それが私の目標とするクリニックです。また、現代は感染症が減っている反面、小児でもアレルギーなどの難しい症状が増えています。すぐ隣に妻が院長を務める皮膚科クリニックがあり、そうしたアレルギーのあるお子さんに対してシームレスな連携がとれることもメリットですね。このフロアには他にも眼科や泌尿器科もあり、2階にはスーパーマーケット、施設の駐車場が100台あるなど、気軽に通うにはとても便利な環境だと思います。

先生が小児科医師になったきっかけはありますか?

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私は9歳頃まで何度も熱性けいれんを起こし、その度に救急車で運ばれて入退院を繰り返していました。医者になりたいと思ったのは、その経験があったからです。それで大阪市立大学医学部へ進み、卒業後の数年間は人材が不足気味だった産婦人科の医師として大学病院や市中病院に勤めました。そんなある日、まだ1歳だった長女が熱性けいれんを起こし、苦しむわが子を前にして何もできない自分の無力さを痛感させられたんですね。それをきっかけに、小児科医としての道をあらためて選んだわけです。その後は市中病院や小児科専門クリニックで経験を積み、開業への準備を着々と進めてまいりました。自分の小児科を開業した今、やはり正しい知識、正しい情報を皆さんにお伝えしていくことが何より重要と考えています。

保護者の不安を取り除くことも大切な使命

子どものアレルギー治療で大切なことは何ですか?

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小児のアレルギー疾患で多いのはアトピー性皮膚炎、食物アレルギー、喘息などで、少し大きくなったらアレルギー性鼻炎が増えてきます。もちろん薬による治療は必要ですが、子どものアレルギーはきちんと治療してあげれば将来に持ち越さずに済むケースも多いものです。卵アレルギーがあるからと一切食べさせずにいると、本来食べられるようになれたものが本当に食べられなくなってしまうことがあります。単にガイドラインに沿って薬を処方するだけでなく、正しい知識で対応することが何より重要ですね。ただし、アレルギーに関しては5年前、10年前の医療知識が修正される例も少なくありません。それだけに勝手な判断は避け、正しい知識をもつ専門の医師に相談することが大切です。

先生は子どもの便秘治療にも力を入れているそうですが。

はい。新型コロナウイルス感染症の流行で外に出なくなり、家にいる時間が長いため夜もよく眠れないなど、生活リズムの乱れやストレスから便秘になる子が増えています。毎日出ていても硬いうんちでお尻が切れて痛いのでつい我慢してしまい、3日に1回、週に1回が習慣化してしまうケースもあります。また、お母さんも便秘で、これくらいなら普通だろうと考えている人は要注意です。もし治療を始めるのなら、2〜3歳の早いうちがいいでしょう。基本はまず生活リズムを整えることから。早寝、早起き、適度な運動、好き嫌いのない食生活を心がけてもらい、それでもうまくいかない場合は便をやわらかくする薬を処方します。当院は処置室にもトイレがあり、浣腸なども安心して受けられます。3日以上排便がなかったり、もしお子さんがトイレで長時間頑張っているようなら一度相談してください。

診療時に大切にしていることを教えてください。

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適切な診断・治療は当然のことですが、お子さんが苦しむ姿を見て、お母さんはすごく不安を感じるわけです。冷静になっていただくためにも、まずはお母さんを安心させる必要があります。私が医学生の頃は、医者の「大丈夫」という言葉は禁句と習いました。100%の安心はないという教えですね。しかし、不安になっている親御さんに対して「大丈夫ですよ。でも何かあったらすぐに来てくださいね」と言ってあげることも必要ではないかと私は考えます。私は小児科経験も長く、2人の子の父親でもありますから、子どもの扱いにはある程度の自信があります。スタッフも子育て中や育児のベテランが多く、みんな「安心して来てください」という姿勢でお待ちしています。

かかりつけとして地域への貢献を果たしたい

2児のパパとお聞きしました。休日はどうお過ごしですか?

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うちは私と妻、10歳の娘と3歳の息子の4人家族です。妻は大学時代の同級生で、皮膚科の医師として大学病院などに勤め、私より先にこのフロアに開業しました。当時はまだ下の子が赤ん坊でしたから、子育てをしながらベビーカーを押しての開業準備でしたね。私も休日はもっぱら家族と過ごすようにしていて、長期休みには家族旅行に出かけることもあります。趣味は写真を撮ることで、早朝、みんなが寝ている間にカメラを持ってそっと出かけ、近所の風景をスナップしています。家族の写真もよく撮るのですが、最近は長女が嫌がるようになり、撮るのは息子ばかりです(笑)。その長女が将来は医者になりたいと言い出したようで、それを聞くとやはりうれしいと感じますね。

今後の展望をお聞かせください。

今はまだ具体的ではありませんが、日曜や祝日に他科の先生や他業種の方とコラボレーションして1日健康教室のようなものを開催し、子どもたちも保護者の方もみんなで楽しく学べるようなイベントができれば面白いと思っています。ここに小児科があることを知ってもらえる良い機会になるかもしれません。普段の診療では、あまりにぎやかにしてしまうとかえって負担に感じてしまうでしょう。それで院内の色のトーンも全体的に抑えていますが、少し飾りつけをして、待合室や隔離室のモニターに子ども向けの映像を流しています。おとなしく見てくれれば、お母さんも気分が楽ですからね。あと、予防接種を頑張った子に回してもらうカプセルトイを待合室に用意しています。こうした工夫も少しずつ増やしていきたいですね。

地域の皆さんへ向けたメッセージをお願いします。

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とにかく敷居を低くしてお待ちしています。ちょっとした育児の相談でも構いません。こんなことで行ってもいいのかと遠慮する必要もありません。子どもたちや保護者の方と、できる限り同じ目線でお付き合いしていきたいと考えています。私は産婦人科の経験もありますから、不安の多い赤ちゃんに関するアドバイスもお任せください。予防接種や乳幼児健診はもちろん、必要に応じた他の専門科への紹介、兵庫県立尼崎総合医療センターや兵庫医科大学病院、関西労災病院との連携も可能です。当院はまだまだスタートしたばかり。今後は地域のかかりつけ小児科として、皆さんの心強い存在になれるよう努めていきたいと思います。

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