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血液透析などの腎代替療法になる前に
腎臓病を予防することが大切

いやさか腎クリニック

(廿日市市/阿品駅)

最終更新日:2024/08/30

いやさか腎クリニック 血液透析などの腎代替療法になる前に 腎臓病を予防することが大切 いやさか腎クリニック 血液透析などの腎代替療法になる前に 腎臓病を予防することが大切
  • 保険診療

「沈黙の臓器」といわれる腎臓。無症状で機能が低下していくケースも珍しくないとか。腎臓病に気がついたときには、すでに症状が進行し、透析の選択肢しか残されていないこともあるそうだ。「血液透析などの腎代替療法になる前に、腎臓の悪化を発見することが大切です。そのために、年1回の健康診断をぜひ受けてください」と話すのは、「いやさか腎クリニック」の中山陽介院長。今回、腎臓病を予防するために心がけておくべきことをはじめ、腎代替療法の種類や同院で行う血液透析の特徴など、豊富な話題で語ってもらった。「当院では血液透析に力を入れていますが、まずは透析にならないように患者さんをサポートしていくことが目標です」と語る中山院長。患者の健康や長生きを願う優しさも垣間見える取材となった。

(取材日2024年7月19日)

透析にならないために、無症状の腎臓病は健康診断がポイント

Q腎臓病が無症状で進行していく理由をお聞かせください。
A
いやさか腎クリニック プライバシーと感染症対策に配慮した個室の透析ベッド

▲プライバシーと感染症対策に配慮した個室の透析ベッド

腎臓は体に不要な老廃物を排出したり、血液や骨などを作るように指示を出したりする重要な臓器です。そのため、何かトラブルがあっても困らないように、体に2つ備わっています。もともと予備能が高く、機能が低下しても働き続けるため、悪化時の自覚症状はほとんどありません。実際に、腎臓は全機能の15%程度まで低下してようやく自覚症状が出始めるといわれています。この頃には尿毒素による倦怠感、高血圧など、合併症が進んでいることも珍しくありません。とはいえ、場合によっては、透析となる直前まで自覚症状がないケースも。「治療の選択肢が透析しかない」となる前に気がつくことが大切です。

Q早期に腎臓病を発見する方法は何でしょう?
A
いやさか腎クリニック 「沈黙の臓器」といわれている腎臓

▲「沈黙の臓器」といわれている腎臓

年1回、健康診断や人間ドックを受けていれば、腎臓の異変に気がつくことができます。尿の数値に異常がある方は、早めに専門のクリニックを受診してください。また、むくみやだるさ、血圧上昇などの体の不調こそが、腎臓病のサインとなることも。腎臓の機能が悪くなると、原因不明の貧血に悩まされるケースもあり得ます。他科で不調の原因がわからなかった場合も、腎臓病を疑ったほうが良いかもしれません。何かしらの自覚症状がある方はもちろん、自営業やフリーランスなどで定期的な健康診断を怠ってしまっている方は、特に気をつけていただきたいですね。

Q腎代替療法が必要となった場合、その選択肢を教えてください。
A
いやさか腎クリニック 「オンラインHDF」も実施している

▲「オンラインHDF」も実施している

腎臓機能が悪化した場合、腎臓の代わりとして腎代替療法を行います。よくある血液透析をはじめ、腹膜透析や腎臓移植が挙げられますが、自分に合った治療法の選択が大切です。当院では血液透析に対応し、腹膜透析や腎臓移植の場合は信頼のおける医療機関を紹介させていただきます。なお、血液透析では週3回、1回4~5時間ほどかけて、機械で血液から毒素や水分を除去します。専用血管となるシャントが必要ですが、このシャントが狭くなる患者さんもいます。その場合、一般的に入院治療となるカテーテル治療で血管を拡張しますが、当院は外来での対応が可能です。造影剤のアレルギーがある方には、エコーを用いたカテーテル治療にも対応します。

Qこちらのクリニックならではの特徴などはありますか?
A
いやさか腎クリニック 透析は週に3回、1回につき4~5時間かかる

▲透析は週に3回、1回につき4~5時間かかる

これまでは血液透析をしている患者さんの足が悪くなり、通院が難しくなってしまった場合は、入院透析という選択肢しかありませんでした。そこで、当院では廿日市市全域と大竹市、五日市の一部を対象に送迎サービスを行い、患者さんが安心して通院できるようにサポートしています。また、透析室は30室あり採血やCTなどの一般的な検査も院内にて一貫して行うことが可能です。さらに、腎代替療法にならないように、腎機能が低下している患者さんに対しては、積極的に運動や栄養指導を行っている点も特徴ではないでしょうか。

Q他科と連携した治療にも対応しているそうですね。
A
いやさか腎クリニック 腎臓病の早期発見の大切さを伝えている中山院長

▲腎臓病の早期発見の大切さを伝えている中山院長

隣接する「平田内科小児科医院」と連携し、幅広い診断・治療を行っています。例えば「どこか調子が悪い」「原因がわからない」という場合であっても、他科と連携することで多角的に不調の原因を突き止め、患者さんに寄り添っていくことが可能です。また、腎臓病は高血圧症や糖尿病などの合併症が出るケースもあるため、他科と連携した治療が欠かせないこともあります。当院は365日、祝日も対応していますし、お仕事帰りにお立ち寄りいただけるように平日は19時まで診察していますので、いつでもご相談ください。安心して丸ごとお任せいただけるとうれしいですね。

ドクターからのメッセージ

中山 陽介院長

当院では血液透析に力を入れていますが、まずは透析にならないように患者さんをサポートしていくことが目標です。万が一、透析が必要になったとしても、患者さんがより良い選択を行い、長生きできるように全力を尽くしていきたいと考えています。なお、当院は一般外来で30分程度の時間をかけるなど、丁寧な診療が強みです。患者さんとともに現在の体調をじっくり確認しながら、治療方針を決めていきます。安心して気軽にご相談ください。

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