全国のドクター14,134人の想いを取材
クリニック・病院 157,025件の情報を掲載(2026年3月31日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 兵庫県
  3. 西宮市
  4. 甲子園口駅
  5. ひとら整形外科リハビリクリニック
  6. 人羅 俊明 院長

人羅 俊明 院長の独自取材記事

ひとら整形外科リハビリクリニック

(西宮市/甲子園口駅)

最終更新日:2026/03/16

人羅俊明院長 ひとら整形外科リハビリクリニック main

JR神戸線・甲子園口駅から北に徒歩10分、人々でにぎわうショッピングセンターの中にある「ひとら整形外科リハビリクリニック」。聖隷浜松病院などで脊椎に関する手術を数多く手がけてきた人羅俊明(ひとら・としあき)院長が、整形外科全般の悩みを幅広く診療している。妻と娘がデザインしたという四つ葉のクローバーのロゴマークに合わせ、淡いグリーンとブルーを基調とする院内は、六甲の山並みをはるかに望む癒やしの空間。2025年には1階にスポーツリハビリテーション部門を増設し、より専門的かつ多様なリハビリを提供できるようになった。そんな同院を率いる人羅院長に、診療にかける思いを聞いた。

(取材日2025年12月16日)

整形外科全般に広く対応。脊椎の手術に強み

開業まで豊富なキャリアを積み、さまざまな疾患の診療を経験なさっているとお伺いしました。

人羅俊明院長 ひとら整形外科リハビリクリニック1

神戸大学卒業後に医局に入り、整形外科の領域を一通り経験しました。その後、市立加西病院では救急も含め幅広く診療し、それがとても勉強になったと思っています。香川大学医学部附属病院、愛知県の一宮西病院でもさまざまな症例にあたりながら、骨粗しょう症を専門に診る外来を同僚たちと立ち上げたりもしました。奈良県にある西の京病院では、外傷から人工関節手術、脊椎の手術までたった2人の整形外科の医師で担当。多忙な毎日でしたが、この仕事が大好きなのでまったく苦ではありませんでした。たぶん天職なのでしょう。もっとステップアップしたいとの想いから、妻子を地元に残し、単身赴任で静岡の聖隷浜松病院に行く決心をしました。

聖隷浜松病院で勤務しようと思った理由は何だったのでしょう。

脊椎の専門家になりたいと考えたからです。聖隷浜松病院は脊椎の手術に力を入れていて手術実績も多く、ここでなら治療と手術の経験を十分に積めるのではないかと思いました。高いレベルの技術と結果を求められる病院だったので緊張する毎日でしたが、専門性と自信が身につきました。ただ、最後の1年は医師をしていた父が病気になり、新型コロナウイルス感染症が流行する中、入院できる病院が地元で見つからず……。結局、両親を浜松に呼び、父を聖隷浜松病院に入れてもらいました。最期は「家に帰りたい」という父の希望で実家で看取ることになったのですが、そのような流れの中で、故郷での開業を考えるようになりました。

もともといずれは開業しようとお考えだったのですか?

人羅俊明院長 ひとら整形外科リハビリクリニック2

開業するつもりはなかったのですが、大きな病院ではなかなかじっくりと患者さんと接することが難しい一面もあり、それは嫌だなと思っていたんです。「本当は自分は個々の患者さんにもっと丁寧に向き合う診療スタイルが好きなのかもしれない」と気づき始めた時に、たまたま子どもの頃から住み慣れたこのエリアに空き物件を見つけて開業に至りました。今は近隣にお住まいの方を中心に幅広い年齢層の方が来てくださっていて、お友達を連れて来てくれたり、野球チームの仲間に紹介してくれたりと、人の輪の広がりも感じます。幼稚園から大学までこの町で過ごした地元出身の医師という親しみやすさもあるのかもしれません。僕は比較的フランクに話すので、お子さんも怖がらずに来てくれるのかなと思います。

頸椎の治療を強みに、リハビリとスポーツ整形にも注力

得意な領域を教えてください。

人羅俊明院長 ひとら整形外科リハビリクリニック3

整形外科全般を手がけていますが、特に頸椎の治療が強みです。「頸椎を本格的に治療するのは怖い」と不安に思う人が多いのですが、悪化すれば転倒しやすくなって脊髄損傷に至ることもありますし、もっと困ることにもなりかねません。むしろ「頸椎は放置しているほうが怖い」ともいえるでしょう。当院ではまず頸椎に関する適切な診断をして、手術が必要ならば僕自身が執刀します。神戸海星病院から「手術経験をうちで生かしてほしい」とお誘いを受け、週に1日だけ勤務しているため、そちらの設備で手術できるんです。「手術のことで相談したい」と遠方から来られる患者さんもいらっしゃいます。術後のリハビリももちろん当院にお任せください。

設備が充実しているリハビリについてもお聞かせください。

けん引や温熱療法などの物理療法はもちろん、理学療法士による丁寧な施術を提供しています。患者さん同士の適切な距離の確保も意識し、ベッド上での施術に加えて実際に動いてどこが問題かを診たり、それを改善につなげるにはどうすべきかを評価したりできるよう、広いリハビリ室を設けました。患者さん一人ひとりに必要なリハビリをできるよう、理学療法士とは細かい打ち合わせと日々の連携を大事にしています。現在は8人の理学療法士がいて、スポーツが得意なスタッフやピラティスに精通するスタッフ、インソール作製に長けたスタッフがいたりと、それぞれの個性を生かして活躍中です。

2025年4月には、1階にスポーツリハビリ部門を開設したと聞きました。

人羅俊明院長 ひとら整形外科リハビリクリニック4

近くにスポーツに力を入れる大学や学校があることから、当院には小学生から大学生まで、スポーツをしているお子さんがたくさん通っています。近畿選抜や全国大会に出場する選手も多く、より専門的で多様なリハビリを提供したいと考えていたんです。患者さんが増えて手狭になってきていましたし、スポーツリハビリやスポーツ経験のある理学療法士たちの特色も生かしたい。そこで、1階を増設して先進の体組成計や体幹を鍛えるトレーニングマシンなどを導入し、より体を動かすことに主眼を置いたリハビリに対応できるようにしました。日常生活の維持を目的とする通常のリハビリと違い、スポーツリハビリはスポーツ復帰やけがの再発予防を目的としています。よりダイナミックな動作ができるように大きな鏡を張り、空きスペースを広めに取りました。さまざまなスポーツに応じたメニューをつくり、リハビリを行っています。

先進機器も採用し、患者と丁寧に向き合う医療を提供

先進機器を取り入れた治療を行っていると伺いました。

人羅俊明院長 ひとら整形外科リハビリクリニック5

圧力波治療器をはじめ、さまざまな新しい医療機器を取り入れています。例えば、骨密度測定器は基幹病院が設置するようなタイプの物で、骨折したら日常生活に大きな支障がある腰椎、大腿骨の骨密度の測定が可能です。また、血管年齢測定器は動脈硬化由来の血管性間欠性跛行(かんけつせいはこう)と腰部脊椎管狭窄症による神経性間欠性跛行の鑑別に役立てています。間欠性跛行とは少し歩くと痛みやしびれで歩けなくなってしまう症状で、高齢者の生活の質向上のためにも予防が重要です。古くからこの地域に住んでいる高齢の方もいらっしゃるので、健康を見守っていきたいと思っています。

先生が診療する際に大切にしていることを教えてください。

一つは、専門用語を使わずに患者さんが納得できるまで説明をすることです。もう一つは、患者さんにきちんとあいさつすること。診察室に入られたら「こんにちは」、お帰りの際は「お大事に」と声をかけるようにしています。きちんと患者さんと向き合いたいので、診察中にパソコンに向かうのも本当は気が進みません。なるべく記載事項を簡潔にするよう意識しています。当院には理学療法士のほか、事務員、看護師、マネジャーである妻が勤務していますが、僕の診療方針に賛同してくれるメンバーに出会うことができました。スタッフには常々、「中心は院長ではなく患者さん。皆さん不安で来院しているのだから、不安をどうしたら解消できるか考えながら対応しよう」と話しています。患者さんが安心して、笑顔で帰ってくれるのが一番ですから。

今後の展望についてお聞かせください。

人羅俊明院長 ひとら整形外科リハビリクリニック6

僕自身も子どもの頃から空手、柔道、テニス、ハンドボールなどのスポーツをしてきましたが、未経験のスポーツもたくさんあります。患者さんがどんなことに困るのかを想像するだけでなく、実際に自分の体を動かして得た気づきを患者さんに反映できるよう心がけています。また、肩を専門とする芦屋の整形外科クリニックと連携し、お互いの専門分野で手術が必要な患者さんを紹介し合っています。今後も専門性や強みを生かし、他院との連携をより強めていきたいです。そして地元に根差し、困ったときに地域の皆さんが気軽に頼れるクリニックであり続けたい。整形外科は「ちょっとしたけがだと行きにくい」と思われがちですが、遠慮せずにどんな些細な症状でも相談してください。地域のかかりつけ医として、末永く近隣にお住まいの皆さんの健康をサポートし続けられたらと思っています。