未来の虫歯を予防、健康な口腔環境をめざす
セラミックの修復治療
きたつじ歯科クリニック
(尼崎市/武庫之荘駅)
最終更新日:2023/06/27
- 自由診療
虫歯や欠けた歯の治療をする際、ひと昔前は銀歯を使って詰める・かぶせる方法が一般的だった。しかし近年は、天然の歯と変わらないくらいの見た目のセラミックを選ぶ人も増えてきている。阪急神戸本線・武庫之荘駅から徒歩3分の場所にある「きたつじ歯科クリニック」は、精度にこだわった丁寧なセラミック修復治療を提供。院長の北逵圭佑(きたつじ・けいすけ)先生は、「未来の虫歯を食い止め、結果的に後々の健康寿命を伸ばす意義のある治療と考えます」と話す。そこで、セラミックを用いた治療のメリットや注意点について話を聞いた。
(取材日2023年1月24日)
目次
歯科医師と歯科技工士が連携し、完成イメージの擦り合わせを行い、納得のいく治療を提供
- Qセラミックの修復治療に対する先生のお考えをお聞かせください。
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A
セラミック修復治療とは、虫歯治療の詰め物・かぶせ物として陶材であるセラミックを用いる自由診療の治療法です。日本では保険診療内の素材を使った治療を安価に受けることができますが、素材の性質上虫歯の再発リスクが高く、治療を行うたびに歯が削られ、最終的には入れ歯やインプラントが必要な状態に進んでしまうこともあります。ですから、虫歯ができた段階でなるべく早くさらなる崩壊を食い止めることが大切。セラミックはプラークが付着しにくく歯との接着性が良いため、虫歯のリスクを抑えることが期待できます。セラミック治療は未来の虫歯を食い止めて、結果的に後々の健康寿命を延ばすことも期待できる、意義のある治療と考えます。
- Q保険の補綴物との違いやメリットを教えてください。
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A
一つは見た目の美しさです。保険内の補綴物は色調の水準が低いですが、当院では自然な見た目を再現するために、写真を撮って歯科技工士に一人ひとりの歯の色調に合うように調整してもらいます。例えばジルコニアは白っぽくなりやすい特徴がありますが、横の歯と同じ色にするために歯科技工士がステインをつけて調整します。次が適合性です。微調整しやすく形を精密に作れることに加え、歯としっかりと結合させるために溶解しにくく密着性に優れた接着材料を使います。そのため虫歯の再発や歯周病になるリスクが低くなることにつながります。そして最後は耐久性の高さですね。強度が高くすり減りにくいので長く使うことができます。
- Q治療の流れを教えてください。
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A
患者さんの気持ちに寄り添えるよう丁寧にカウンセリングを行います。口腔内の写真、エックス線撮影、歯茎の検査などを行い、虫歯の大きさや状態を確認した上で、保険治療と自費診療のメリット・デメリットを説明いたします。言葉だけではイメージがつきにくいため、同じような症例を画像でお見せしながら漠然としたイメージをより具体的にしていきます。そして治療計画に同意をいただけたら治療開始。採取した歯型をもとに、歯科技工士に補綴物の作製を依頼。色や形、噛み合わせのチェックを行い、問題がなければ装着。またセラミック治療は詰めたら終わり、かぶせたら終わりではないので、定期的なメンテンナンスも必要です。
- Qこちらのクリニックのセラミック修復治療の特徴は何ですか?
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A
以前勤務していた大阪のクリニックには、歯科技工士が在籍していたこともあり、高度な知識や技術を習得できたと自負しています。当院のセラミック治療では、「イメージと違った」「ほかの歯の色と調和していない」となることがないよう、最初に患者さんのお口のデータをもとに、ワックスアップと呼ばれる歯型模型を作り、完成イメージのすり合わせを行うことにこだわっています。適合性、色や長さ、丸みなど患者さんの意見を伺い、歯科技工士と連携しながら微調整を行い、歯科医師と患者とのイメージのずれをなくす工程を踏んでいます。また、でき上がった修復物を隙間なくぴったりと装着できるようマイクロスコープを使っている点も特徴です。
- Q治療を受ける歯科医院を選ぶポイントはありますか?
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A
セラミック治療はほとんどの歯科医院が対応している治療ですが、その一方仕上がりが歯科医師の技量に左右されるともいえるかもしれません。例えば、当院ではセラミック治療の際には、ラバーダム防湿といって、ゴム製のシートを用いて治療する歯やその周囲の歯だけをシートの上に露出させるテクニックを使います。そうすることで唾液や水分を遮断して、虫歯再発リスクを下げるように取り組んでいます。このように各クリニックではこだわりが異なるため、ホームページやSNSを確認して情報収集をするのもいいでしょう。また一度相談に訪れ、きちんと話を聞いてくれるか、丁寧に説明してもらえるか、歯科医師を信頼できるかで選ぶことも大切です。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミックの詰め物/6万6000円、セラミックのかぶせ物(臼歯)/12万1000円、セラミックのかぶせ物(前歯)/14万3000円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。