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徳澄 亜紀 院長の独自取材記事

とくずみ皮ふ科クリニック

(熊本市東区/健軍町駅)

最終更新日:2022/12/16

徳澄亜紀院長 とくずみ皮ふ科クリニック main

熊本市東区で2022年7月に開院した「とくずみ皮ふ科クリニック」。院長の徳澄亜紀先生は、熊本大学医学部附属病院やくまもと森都総合病院などで皮膚科の医師としてキャリアを積み、豊富な知識と経験を生かした診療を地域に提供している。建物の洗練された外観と優しく落ち着いた雰囲気の内装が印象的なクリニックには、開院直後から幅広い年代の患者が訪れ、早くも地域住民の頼れる存在となっているようだ。患者の幅広いニーズに応えるため、皮膚科だけでなく形成外科や美容ケアにも注力しており、これからも積極的にチャレンジしていきたいと語る徳澄院長。開院の経緯やクリニックの特徴と強み、さらに今後の展望までたっぷりと話を聞いた。

(取材日2022年10月20日)

「見える科」の皮膚科に魅力を感じて皮膚科の医師に

一戸建てのおしゃれできれいなクリニックですね。

徳澄亜紀院長 とくずみ皮ふ科クリニック1

ここはもともと「松永形成外科皮ふ科医院」だった建物で、院長の松永若利先生は、私が病院勤務時代から時折手術を見せて頂いていた大先輩でもありました。しかも先生は日本画に造詣が深いのですが、私の母も日本画を描いており、実は先生に教える事もありました。そうしたご縁もあって松永先生が閉院をする際に、ここで開院しないかというお話を頂きました。ずっと勤務医だった私には突然のことで、初めは戸惑いましたが、折角のチャンスを頂いたことや、地域医療に興味があったこと、皮膚科の仕事が好きでずっと続けたいことなどから、新たなステージに挑戦したいと開業を決断しました。建物は築10年ほどなので大きなリノベーションはしていませんが、季節感が感じられるよう外に紅葉する木を植え、内装は優しく清潔感が感じられる色にしたのがちょっとしたこだわりですね。待合室には母が描いた絵なども飾り少しでも優しい雰囲気になればと思っています。

医師をめざすようになったのはいつ頃ですか?

学生時代から、将来はやりがいがあって一生続けられる仕事をしたいと考えていました。クラシックバレエをやっていて、高校生の時に足のケガで整形外科を受診したことをきっかけにスポーツ医学に興味を持ち、医師をめざそうと決めたのが高校2年生の頃です。大学卒業後は救急に多く関われるところとして、熊本医療センターを選びました。入職して最初の研修医2年間は怒涛の日々でしたが、若い時にたくさん努力することで医師としてやっていける自信がつくと思っていたので良かったです。最初は実は皮膚科は考えておらず、外科系か麻酔科、小児科などがいいかなと思っていました。

皮膚科を選んだ理由は何だったのでしょう。

徳澄亜紀院長 とくずみ皮ふ科クリニック2

半年間ほど自分が希望する科に行ける時期があるんですが、私はまだはっきり決めていなかったのでいろんな科を回りました。その中の一つが皮膚科で、実際に携わってみるとすごく面白かったんです。皮膚科は治療の経過がはっきりわかる「見える科」なので、その分やりがいが大きいことや、専門性が高く頼られる科であること、老若男女の患者さんが来られること、疾患の種類が幅広いことが魅力で、それまで全然考えていなかった皮膚科に断然興味を持ち、最終的に選びました。熊本医療センターに2年勤務した後は熊本大学病院の皮膚科に入局し、以来ずっと皮膚科の医師として大学病院をはじめ関連病院やクリニックに勤務し、軽症から重症までさまざまな疾患を診てきました。また、熊本大学大学院では、悪性黒色腫(メラノーマ)の研究に従事し、博士号を修得しました。

各種機材の駆使も含めた幅広い治療法を提供

皮膚科、形成外科、アレルギー科を標榜していますが、皮膚科はどのような患者さんが来られていますか?

徳澄亜紀院長 とくずみ皮ふ科クリニック3

多いのはニキビやアトピー性皮膚炎の患者さんですね。いずれも私が得意としている治療分野です。アトピー性皮膚炎はお子さんに多く、中にはかゆみや見た目の不安、不眠などから生活の質が低下してしまっている場合も多くみられます。ひどくならないようにしながら塗り薬をメインに治療していきますが、親御さんを含めてきちんと説明しますから継続して来てもらいたいですね。既存の治療では難治だったアトピー性皮膚炎にも、注射薬や新しい内服薬、外用薬などが登場しており、治療の選択肢が広がっています。ニキビについても、炎症がひどくなる前に治療を始めることが重要です。

形成外科ではどのような治療を行っていますか?

皮膚腫瘍摘出が一番多いです。ほかにも、巻き爪の治療、やけどや外傷の処置、床ずれなどいろいろな患者さんが訪れますね。手術は自分でできる範囲の症例の場合に行い、それ以上の場合は大きな病院を紹介しています。また、先ほどお話しした松永先生が月1回来られており、難しい手術を担当してもらえるようになったので心強いです。松永先生は形成外科専門で手術経験が豊富なので、私は一緒に入ることで手術のテクニックをどんどん学んでいこうと思っています。

美容ケアにも力を入れていますね。

徳澄亜紀院長 とくずみ皮ふ科クリニック4

美容もニキビやアトピー性皮膚炎、あと、顔のしみが多いですね。今後も提供できるメニューを広げていきたいと考えています。他にも、CO2レーザーを使ったほくろやイボの除去、コスメのご相談、内服薬によるAGA(男性型脱毛症)の治療も行っています。美容とは離れますが、乾癬、白斑、アトピー性皮膚炎の紫外線療法に用いるナローバンドUVBやエキシマライト、肌の表面を拡大してほくろのがんといわれるメラノーマか普通のほくろかどうかを判断する時などに使うダーモスコープがそろっています。先進の治療法にもアンテナを張って、お肌の健康に役立つ情報を患者さんに還元していきたいですね。

病診連携で患者が安心できるかかりつけ医に

開院して間もないですが、手応えはどうですか?

徳澄亜紀院長 とくずみ皮ふ科クリニック5

0歳からご高齢の方まで、幅広い年代の方に来ていただいています。この辺りは子育て世代が多いので、お子さんも多いですね。クチコミやサイトなどのおかげか患者さんの数も増えてきており、ありがたい限りです。男性医師には恥ずかしくて見せられず今まで足を運べなかったという方や、女性医師のほうがしみやしわの相談がしやすいという方の需要に応えられているのかもしれません。また、松永先生の医院に通われていた方は、また皮膚科で良かったと言ってくださいます。皮膚科はよく待ち時間が長いといわれますが、当クリニックではその対策として一部予約システムを取り入れ、車で待てるようブザーをお渡しすること、ウェブ上から診療の進捗状況を確認できるようにしたこと、10月からは毎週木曜と第4金曜の午後を手術日に設定することで円滑な診療と患者さんの待ち時間の緩和に努めています。今後も状況を見ながら改善点があれば積極的に考えたいです。

クリニックの今後の展望を教えてください。

焦らず一歩一歩着実に、地域に根差し、地域に愛されるクリニックをめざしていきます。私自身が研鑽を重ねるのはもちろん、私一人ではなくスタッフと協力して良いクリニックをつくっていきたいですね。全体のスキルアップのために月1回は必ずミーティングを開いて、「こうしたらどうだろうか」といった提案を私からだけでなく、看護師目線、事務スタッフ目線などそれぞれの立場からの意見を出してもらっています。ほかにも、月2回ほど新しい薬について学ぶ勉強会をしていますし、新しい機械や治療が出れば必ず勉強会を行っています。また、スタッフが資格取得を希望する場合は応援したいと考えています。

最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

徳澄亜紀院長 とくずみ皮ふ科クリニック6

適切な治療を行い患者さんに喜んでいただくことが、私にとって何よりもうれしいことです。クリニックは患者さんが好きで来る場所ではないのですが、来てくださった方が少しでも居心地が良く感じられるような雰囲気や診療内容を提供していきたいです。また、勤務医時代の人脈を活用して大学病院や総合病院との病診連携を大切にしており、大変な部分は病院で、術後のフォローはこちらに戻ってきて治療を継続するといった、かかりつけ医として患者さんが安心できる体制を整えているのも当クリニックの強みです。幅広い皮膚の悩みやトラブル、そして美容ケアにも対応していますので、困ったことやご相談があればお気軽に当クリニックにお越しください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

▼ほくろ・イボ除去/ほくろ1個5500円、イボ1個5500円 ▼巻き爪治療7700円 ▼男性型脱毛症治療(AGA)/5000円~ 

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