松永壮敏院長の独自取材記事

入谷ふくろう歯科

(台東区／入谷駅)

最終更新日：2023/02/10

東京メトロ日比谷線・入谷駅と三ノ輪駅の間に位置する「入谷ふくろう歯科」は、2022年に院長の松永壮敏（まつなが・たけとし）先生が開業。完全個室にこだわり、診療室の中にキッズスペースを備えたファミリールームを設置するほか、小さな子ども連れの家族がそろって通える歯科医院をめざし、さまざまな工夫を凝らす。院名やロゴマークにも使われているフクロウは「来院した患者に幸福を届けたい」という思いが込められているとか。大学病院で口腔外科の分野で研鑽を重ねてきた松永院長は、親知らずの抜歯や顎関節症、がんの検診などに力を注ぐ。また、歯型から作製するスポーツ用のマウスガードにも対応している。地域にとってどんな歯科医院でありたいかを知るべく、松永院長にさまざまな質問を投げかけた。

（取材日2023年1月27日）

家族で気軽に通える、歯科のかかりつけ医をめざして
親知らずの抜歯や顎関節症など口腔外科の治療に注力
地域住人から頼られる駆け込み寺のような存在が理想

家族で気軽に通える、歯科のかかりつけ医をめざして

2022年8月に開業されたそうですね。経緯を教えてください。

もともと開業する事にとても迷いがありました。祖父も父も歯科医師で私は3代目なのですが、開業医の父のように自分で歯科医院を構えなくても立派にできるという事を証明したくて……。勤務医でも十分と頑張ってきましたが、以前から仲良くしていた先輩に診療や今後について相談していた際に、良い意味でも悪い意味でも開業してみないとわからない事も多いから、開業する事でいろいろと見える事が出てくるよと勧められ、一念発起して開業して頑張ろうと考えるようになりました。リスクも大きいので踏み切れなかったのも正直ありますが、やらないで後悔するよりは、やってみて後悔するほうがいいですし、成功できたらそれはそれで自分の自信にもつながります。自分のしたいことも少しずつできるのでは、という期待も膨らみ、開業に至りました。

歯科医院を開業する際に一番こだわったところはどこでしょうか？

全体的に明るい雰囲気にしたかったのはあります。現在は、診療室が個室がメインになってきているので、昔ながらのオープンな感じにはせず、プライバシーが守られるように完全個室にこだわりました。あとは小さなお子さん連れのご家族が来院しやすいようにしたくて、広めにスペースを確保した診療室の中に、キッズスペースを一緒につくるようにしたんです。キッズルームがあるのはいいんですが、親御さんが治療している間にどうしてもお子さんから目が離れてしまいます。同じ空間であれば親御さんも治療中安心できるでしょうし、お子さんが治療していてもすぐ隣に親御さんがいれば不安にならないと思います。小さなお子さんがいるとどうしても治療に通えないというお声をよく聞くので、ご家族みんなで通えるような歯科医院づくりをめざしました。

院名の由来は何でしょうか？

前職場の歯科医院にもフクロウのモチーフがあって、それを意識していたわけではないのですが、ロゴマークを考えた時にフクロウならかわいい感じになって親しみやすいと感じたんです。「そういえば動物のマークの歯科医院だったな」と、ぱっと見てわかりやすく、少しでも覚えてもらえたらいいと思いました。フクロウって幸運の象徴でもあると聞いたので、当院に来てくださった方に幸福を届けたいという思いも込めています。院内にはフクロウの形の時計が飾ってあります。「ふくろう先生」と呼んでくださる患者さんもいらっしゃるんですよ。

親知らずの抜歯や顎関節症など口腔外科の治療に注力

注力されている治療について教えてください。

専門が口腔外科で、大学病院に7年ほどいて専門的に研鑽を積んできましたので、それが私の強みだと思っています。親知らずの抜歯や、最近多くの歯科医院で行われている顎関節症の治療、がんの検診など、口腔外科に関することは自信を持って診療しています。また、スポーツ用マウスガードにも対応しています。私も学生時代、アメフト部で使用していましたが、既製品ではなく、型採りをした上で作製する患者さんのオリジナルのマウスガードです。部活動をしている学生さんや、スポーツをする社会人の方で気になっている方は気軽にご相談ください。

診療において、心がけていることは何ですか？

一人ひとりの患者さんに対し誠心誠意向き合うことと、しっかりとした説明をして対応させていただくことを心がけています。また、小さなお子さんを治療するときには、お子さんが歯科医院を嫌いにならないよう細心の注意を払っています。初めて来院されるお子さんは、最初に慣れていただくことが大切です。親御さんが頑張って連れてきてくださったのに治療ができないとなると非常に残念ですからね。例えば、どうしても無理な場合は、回数は増えてしまいますが「今日はこれだけやっていこうね」と慣らしながら進めていきます。

スタッフさんとの連携も大切にされているそうですね。

みんな経験が豊富で、テキパキ動いてくれる人ばかりなので、とても助かっています。歯科衛生士、歯科助手、受付のスタッフがチームワークを保ちながら、「こうしたらもっと良くなる」と積極的に意見を言い合えるような環境です。歯石の除去やフッ素塗布、定期的なケア、正しいブラッシング方法などのセルフケアまで、スタッフに任せ、定期的な検診によって虫歯や歯周病を防ぐことにつなげ、患者さんの大切な歯を守るためのサポートをしています。私からはいつも「患者さんには笑顔で接してほしい」と伝えています。

地域住人から頼られる駆け込み寺のような存在が理想

お忙しいかと思いますが、休日はどのように過ごされていますか？

趣味は、散歩やドライブ、スパに行くことですね。あとは、今はなかなかできていませんが、スキューバダイビングも好きです。宮古島が気に入っていて、以前はよく離島にダイビングに行ったりしていましたよ。アクティブに過ごすこともありますし、家で映画を見たり、音楽を聴いて静かに過ごすこともあります。休日をうまく利用してリフレッシュすることは、仕事をしていく上で大事なことですね。

地域にとってどんな歯科医院でありたいか、今後の展望についてお聞かせください。

まずは地域に密着した歯科医院として、この地域の中で一番の歯科医院になりたいです。やるからには地域の皆さんから頼られ、最終的には「入谷ふくろう歯科に行けば何とかしてくれる」といった駆け込み寺のような存在が理想ですね。急な対応も含め、当院でできることはできる限りご対応したいと思っています。私の専門は口腔外科ですが、虫歯や歯周病の治療、小児歯科、審美歯科、矯正、予防歯科と幅広く行っていますので、患者さんのニーズにお応えするという姿勢は持ちつつ、患者さん一人ひとりの満足度を高めていけたらと思います。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

歯科治療に対するマイナスイメージを変えて生涯楽しくお口のことで困らないようにお手伝いができればと思っています。なるべく痛くない治療・わかりやすい説明を念頭に置いて診療を行っていますので何か些細なことでも気になることや症状がありましたら、お気軽にご相談ください。院内が見えにくい外観のため、もしかしたら入りづらいかもしれませんが、ホームページで病院内に雰囲気を確認していただいたり、中に入ってもらえたら、雰囲気を味わっていただけるのでぜひ一度足を運んでいただけたらと思います。小さなお子さんも含めて気軽に受診できる、ご家族そろって通っていただけるような歯科医院をめざしています。