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黒田 有佑 院長の独自取材記事

もりのみや整形外科

(大阪市中央区/森ノ宮駅)

最終更新日:2025/09/09

黒田有佑院長 もりのみや整形外科 main

大阪環状線の森ノ宮駅から徒歩3分にある、もりのみやキューズモールBASE。そのクリニックモールにある「もりのみや整形外科」は、幅広い患者の体の痛みや悩みに寄り添うクリニックだ。院長を務める黒田有佑(くろだ・ゆうすけ)先生は、さまざまな総合病院で経験を積み、整形外科疾患の診療に長く携わってきたエキスパート。特に脊椎の専門家として、質の高い医療の提供のため努めてきたという。「手術だけではなく、身近なクリニックから患者さんに長く寄り添いたい」、という思いから開業に至り、現在は8人の理学療法士と協力して痛みの根本改善に向けて取り組む黒田院長。広いリハビリテーションルームを備えたクリニックで、開業に至った経緯から診療ポリシーまで黒田院長に詳しく聞いた。

(取材日2025年8月1日)

健康をテーマにした施設内で、身近な整形外科医院を

最初に、先生が医師をめざしたきっかけは何ですか?

黒田有佑院長 もりのみや整形外科1

父親が泌尿器科の医師をしていた影響を受けて、高校生ぐらいになると、自然と自分自身も将来は医師の道に進もうと考えるようになりました。とはいえ何科の医師になりたいというのは、大学の入学時には漠然としていて、精神科の医師というのも面白そうだなあなどと思っていましたね。そんな私が整形外科を専門に選んだのは、ボート部に所属したことがきっかけでしょうか。腕や胸、背中、脚と、全身を使うハードな競技を通して、運動器の診療に興味を持ち、整形外科を志しました。

整形外科のやりがいはどこにありますか? また大学卒業後のご経歴を教えてください。

整形外科の領域は非常に幅広く、当初は知らないことばかりで、学べば学ぶほど知識が増えてくることにやりがいを感じました。大学で基礎研究をしている時期にも、付属大学の病院以外での医療機関などで、非常勤として外来で臨床的な研鑽を積むことができたんです。整形外科疾患に対しては入院ではなく外来診療でも専門的な治療を行うことができることに、純粋に医師として面白さを感じました。大阪大学医学部附属病院を経た後は、日本生命病院や国立大阪南病院(現・国立病院機構大阪南医療センター)、神戸掖済(えきさい)会病院、大阪厚生年金病院(現・JCHO大阪病院)、星ヶ丘厚生年金病院(現・星ヶ丘医療センター)、関西労災病院、堺市総合医療センターで勤務。そして2022年8月に開業しました。

開業に至った経緯を教えてください。

黒田有佑院長 もりのみや整形外科2

開業に至った思いは主に2つあります。1つは、私は整形外科の分野の中でも、脊椎疾患を専門にしています。脊椎の疾患というのは非常に難しいところがありまして、しびれや痛みを取るために脊椎の手術を行った場合、手術が成功したと思っていても、しびれが残ることが少なくありません。手術で患者さんを治療することも医師としての役割の一つですが、患者さんにとって身近なクリニックを開業して、手術ではない治療に取り組める場所をつくりたいと思ったのが、開業に至った大きな理由です。2つめの理由は、今後の医師人生を考えた時に、マネジャーではなくプレイヤーであり続けたいといいますか。自分自身が医師として、これからもずっと患者さんに医療を提供したいと考えたためです。

この場所を選んだ理由は何ですか?

森ノ宮エリアは、学生時代に大川でボートの練習をしたり、大阪城公園をランニングしたりと、自分自身にとってもなじみがある場所で、地域のイメージがつかめていたことも後押しとなりました。さらにこの「もりのみやキューズモールBASE」は大きな規模ではありませんが、健康をテーマにした施設です。屋上にはランニングトラックが設置されていて、体への意識が高い人が多く訪れていると感じています。ここでなら地域の皆さんや施設を訪れる多くの方々に、適切な医療を提供できると思いました。

さまざまなニーズに対応。理学療法士によるリハビリも

リハビリテーションについて教えてください。

黒田有佑院長 もりのみや整形外科3

当院はクリニック内に、50平方メートル以上のリハビリルームを備え、リハビリ専門のスタッフである理学療法士(PT)によるリハビリを実施しています。現在は8人の理学療法士が在籍しており、ケガや病気で体の機能に問題を抱えた方に対し、医師と連携しながら運動療法を施して、日常生活の基本的な動作がスムーズにできるようアプローチしたり、痛みの症状の緩和を図ったり、ケガからの迅速な日常生活への回復をめざすなどしています。当院の理学療法士は皆、若くてとても明るいので、リハビリルームはすごく明るい雰囲気。きっと楽しみながらリハビリを続けていただけるはずです。

クリニックで行える専門的な検査・治療についても教えてください。

骨折や脱臼などを調べるためエックス線撮影装置があります。当院では神経根ブロック注射などの治療に透視装置を使っています。神経根ブロック注射では、痛みがある場所や痛みの原因となっている神経の近くに局所麻酔薬や炎症を抑えるための薬を注射します。透視装置を使用するとリアルタイムで注射の針先なども見ながら施術ができますので、より短時間かつ精密に注射を行えます。また当院では、要介護や寝たきりの大きな要因である骨粗しょう症の診断・治療にも力を入れており、精度を重視して選んだ骨密度測定機器を導入しています。

運動器疾患に対してさまざまなアプローチをされていらっしゃるそうですね。

黒田有佑院長 もりのみや整形外科4

多様な疾患に対応できるよう、エックス線やエコーといった検査機器はもちろん、先進の治療機器などの設備も備えています。骨折や捻挫といった急性の痛みはもちろんですが、肩・腰・膝など慢性的に続く痛みへのアプローチも得意としていますので、一度気軽に来院してほしいです。また、慢性的な痛みにはリハビリも非常に役立ちます。特に、理学療法士とともに実際に体を動かしながら行うリハビリは、痛みを抑えるためだけでなく根本的な改善をめざして行うもの。理学療法士が患者さんの体に直接触れることで、検査ではわからなかった筋肉の硬さや体の使い方の癖を見つけて改善を図ったり、必要な筋力の強化を促したりすることで、痛みの軽減だけでなく予防にもつながります。治療機器や薬剤でのアプローチに加え、理学療法士によるオーダーメイドのリハビリも当院の大きな力なんです。

「ここに来て良かった」と思ってもらえるクリニックに

クリニックのコンセプトは何ですか?

黒田有佑院長 もりのみや整形外科5

当院がめざすところは、患者さんごとにある幅広いニーズにお応えして、帰る時には「ここに来て良かった」と思っていただけるクリニックにすることです。肩凝りや、腕や手のしびれ、腰痛、関節痛などの症状、骨折や脱臼、打撲、捻挫など、整形外科にはさまざまな症状があります。またひと口に肩凝りや腰痛といっても、一人ひとりの状態によって痛みの感じ方や症状の出方が異なるんです。当院は、お子さんからご高齢の方まで、皆さんが気軽に相談できるかかりつけのクリニックをめざし、それぞれの患者さんの症状に合わせて診療をしていきたいと考えています。

先生が診療の際に心がけていることは何ですか?

診察では、解剖学と医学的知識に基づき、実際に痛みを感じる場所を細かく触診して確かめていくことを大事にしています。患者さんとのコミュニケーションでは、診察の際には問診票を見ながらになりますが、努めて患者さんのお話をよく聞くようにしています。また病状や治療計画を説明する際は、早口にならないよう、ゆっくりと話すように気をつけています。言葉だけでなく、モニター画面にエックス線写真を出して説明するなど、視覚的な情報も活用して、理解を深めていただけるように心がけております。

最後に今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

黒田有佑院長 もりのみや整形外科6

2022年に開業し、まずは近隣地域の方に「ここに来て良かった」と思っていただけるクリニックをめざしてきました。3年たった今、多様な年代の患者さんが通ってくださっていることをとてもうれしく感じています。電車や車でのアクセスが良いこともあり、遠方から足を運んでいただけることも増えてきました。皆さんの痛みや悩みが少しでも軽くなるよう、これからも丁寧でこまやかな治療の提供に努めていきたいと思います。また、開業当初に比べると理学療法士の人数も増え、よりこまやかなリハビリが可能になっています。これまでリハビリが続かなかった方にも、体を動かす楽しさを味わっていただけるよう皆で励んでいます。「こんなこと話しても良いのかな」と思うようなことでも、遠慮せずにご相談いただけたらと思います。

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