全国のドクター9,343人の想いを取材
クリニック・病院 158,554件の情報を掲載(2024年6月15日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 港区
  4. 赤坂駅
  5. 赤坂TKデンタル
  6. 山内 隆守 院長

山内 隆守 院長の独自取材記事

赤坂TKデンタル

(港区/赤坂駅)

最終更新日:2023/09/20

山内隆守院長 赤坂TKデンタル main

赤坂駅から徒歩2分。ビルの6階に2021年に開院した「赤坂TKデンタル」は、根管治療専門のクリニック。一般歯科医院からの紹介患者のほか、「他院で治療を断られた」「他院では抜歯しかないと言われて悩んでいる」といったセカンドオピニオンの患者が関東全域から訪れる。院長の山内隆守先生は、歯内療法の分野で研鑽を積んできた根管治療の専門家。根管治療は患者にとっては不安が大きく、一般歯科医師にとっては経営面などで負担が大きい治療である。それを自費診療で受け入れる分業体制を整え、その啓発活動にも情熱を注いでいる。「他者ファースト」の姿勢で治療に臨む山内院長に、根管治療にかける想いや、理想とする歯科医療のかたちについて話を聞いた。

(取材日2022年8月23日)

根管治療は歯の基礎工事。専門性と精密さを追求

まず「根管治療」について教えてください。

山内隆守院長 赤坂TKデンタル1

根管治療とは、歯の神経まで進行した虫歯治療のことです。「歯の根っこの治療」と呼ばれることも多いですね。お口の基礎工事にあたり、治療の精度が低いと痛みを繰り返したり、歯を失ったりする事態にもなりかねない、高い専門性を要する分野です。私はその根管治療の専門家で、当院は根管治療に特化した歯科医院です。歯の神経まで進行した虫歯の治療方法は、神経を取るか、神経を残して治療するか、2つの選択肢があり、そのどちらも難しい場合は抜歯となります。歯の神経は歯の寿命に大きく関わりますので、神経を残すか否かは慎重に判断しなければなりませんし、処置をいったん始めたら時間も手間もかかります。求められる専門性の高さや時間的なコストを考えると、幅広い治療に対応する一般歯科医院でこれを行うのは難しいのが現状で、一般歯科治療と根管治療の分業体制を整えることが必要だと感じ、根管治療専門の歯科医院を開業するに至りました。

根管治療を一般歯科医院で行うのは、なぜ難しいのでしょうか?

まず根管治療は時間がかかる治療だということ。保険診療では1回の治療にかけられる時間が限られてくるので、時間のかかる根管治療を扱えば扱うほど時間的なコストが高くなって経営を圧迫します。治療のゴールが見えにくいこともそれに拍車をかけていて、1年以上かけても終わりが見えないといった話もよく耳にします。実際、根管治療における「治療完了」の判断は難しく、専門家でも迷うことがあるほどです。次は設備の問題です。細くて複雑な形状をしている根管は肉眼では見えにくいため、当院では「マイクロスコープ」という歯科用顕微鏡を使っています。肉眼では見えない箇所を拡大し細部まで確認することで、歯根の汚れや抜髄の際の取り残しを防ぎ、精度の高い治療につなげています。マイクロスコープはとても高額な医療機器ですし、使いこなすにはある程度のトレーニングが必要なので、導入している歯科医院はまだそう多くはありません。

専門のクリニックで根管治療を受けるメリットについて教えてください。

山内隆守院長 赤坂TKデンタル2

1つ目は精度の高い治療が期待でき、歯のダメージを最小限に抑えられること。根管治療は、壊れた煙突を内側から修復するような作業です。歯を内側から削るため、再発して治療回数が増えると歯が薄くなってダメージを受けやすくなり、再発率も上がります。疾患がある部位に対して最初に行う治療を「ファーストタッチ」といいますが、根管治療はこのファーストタッチが重要で、歯のダメージや再発率を軽減するには、専門家が最初の治療を確実に行う必要があります。2つ目は治療環境が整っていること。当院の場合は歯科用CT、マイクロスコープ、ラバーダムという歯を隔離させるゴムのシートなど、精度の高い根管治療を行うための環境を整えています。また、当院のように自費診療で提供しているクリニックだと、費用の負担はかかりますが、時間をかけてじっくり治療や説明が行えるので、この点も丁寧な診療、再発率の軽減につながってくると考えています。

インフォームドコンセントのサポート役を

診察で大切にしていることを教えてください。

山内隆守院長 赤坂TKデンタル3

患者さまが「理解」と「納得」されるまでじっくりと説明し、同意の上で治療する「インフォームドコンセント」の徹底です。先ほど治療時間の話をしましたが、1人の患者さまに診療時間枠を1時間半とれるのは、自費診療だからできることです。神経を取るか取らないか、抜歯するかしないかは非常に大きな決断ですので、不安が解消されるまで、時間をかけてご説明させていただきます。当院の診療だけでなく、紹介してくださった歯科医院のインフォームドコンセントについても必要に応じてサポートできたらと思っています。

インフォームドコンセントのサポートとは?

患者さまを診療する際、時々歯科医院の先生からの説明が、患者さまにうまく伝わっていないと感じることがあります。先生方が丁寧にご説明されていても、患者さまが理解するまで至っていないといったケースは、時間に限りがある保険診療では十分起こり得ることで、そういった時に補足して説明し、患者さんの理解につなげていくことも必要ではないかと思うのです。インターネットで簡単に情報収集できる時代、患者さまの知識量が高まっており、治療の説明はこれまで以上に慎重に、そして丁寧に行う必要があると感じています。

そういった紹介元と紹介先の歯科医院同士の連携プレーは、患者さんの安心感にもつながりますね。

山内隆守院長 赤坂TKデンタル4

そうですね。紹介する、紹介されるという連携体制の中では、トラブルシューティングの役割を担うこともあります。「定期検診を受けていたのに、虫歯を見つけてもらえなかった」とおっしゃる患者さまには、「保険診療では毎回エックス線検査をすることはできないので、この虫歯を見つけるのは困難だったと思います」と、中立的な立場で状況を解説します。根管治療後は患者さまには元のかかりつけの医院にお戻りいただくわけですから、患者さまと紹介してくださった歯科医院の信頼関係には十分気を配っています。今後はこのような連携体制をもっと広めたいと考えています。根管治療が必要となった時、患者さまに「根管治療専門の歯科医院を受診する」を選択肢の一つとして提示してくれる歯科医院がもっと増えれば、患者さまの安心感にもつながるのではないでしょうか。

根管治療の分業体制を広げたい

そもそも先生はなぜ、根管治療を専門分野に選ばれたのでしょうか。

山内隆守院長 赤坂TKデンタル5

根管治療のスキルを大学教授に認めていただき、得意分野に絞って仕事をしようと考えたことがきっかけでした。世の中に必要な仕事でありながら根管治療を専門とする歯科医師はまだ数が少なく、未開拓に近い領域だからこそワクワクしたこともありますね。開業前は7年間ほどかけて、フリーランスとして6軒ほどの歯科医院で、根管治療を専門として担当し、研鑽を積んでから独立しました。今も診療時間外はほかのクリニックや大学で後進の育成に取り組んでおり、休むことなく活動しています。私は医師の家系で育ったため、「医療人たるもの、どこまで自分を犠牲にできるか」という意識で医療に臨んでいます。

実際に開業していかがですか?

天職だと感じます。私はじっくり患者さまのお話を聞くことも、納得いただけるまでお話しすることも好きです。「他人ファースト」の性格なので、時間をかけて患者さまと向き合い、時にトラブルシューターとなる今の働き方はとても自分に合っているように思います。私は歯科医師の父や祖父の背中を見て育ったせいか、子どもの頃から「自分も人の役に立てる仕事をしたい」という気持ちがありました。根管治療は自分にとってまさに「人の役に立てる仕事」。実際に当院には関東全域から患者さまにご来院いただいており、それだけお困りの患者さまが多いのだと思います。

今後の目標についてお聞かせください。

山内隆守院長 赤坂TKデンタル6

根管治療の分業体制を広げることです。抜歯は口腔外科にアウトソーシングするのが一般的なように、根管治療も専門の歯科医師にアウトソーシングする体制をつくっていきたいんです。そのために歯科医師向けの根管治療のウェブセミナーを行うなど啓発活動にも力を入れています。根管治療の分業化は、患者さまにとっても一般の歯科医院にとってもメリットが多くあります。患者さまや歯科医院の先生方に気軽に頼っていただける体制をつくるため、今後も力を尽くしていきたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

■根管治療(抜髄)
前歯部:11万円、小臼歯部:14万3000円、大臼歯部:17万6000円

■根管治療(再根管治療)
前歯部:12万1000円、小臼歯部:15万4000円、大臼歯部:18万7000円

■逆根管治療(歯根端切除術)
前歯部:16万5000円、小臼歯部:18万7000円、大臼歯部:22万円

Access