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鏡原 康介 院長の独自取材記事

かがみハーモニークリニック

(高松市/潟元駅)

最終更新日:2022/12/27

鏡原康介院長 かがみハーモニークリニック main

源平合戦の古戦場である屋島の地で、2022年5月に開業した「かがみハーモニークリニック」。歴史あるこの場所に育った院長の鏡原康介先生は、循環器内科で20年以上の診療経験を有する医師だ。同院は、内科・循環器内科に加えリハビリテーション科も標榜。時には漢方薬を用いて、西洋医学と東洋医学の調和(ハーモニー)を大切にした診療を行っている。クリニックのイメージカラーは、「ハーモニー」をイメージしたオレンジ色。鏡原院長の穏やかで優しい雰囲気を彷彿とさせるカラーでもある。便利なオンライン診療も導入しながら、医療を通して地域に貢献したいと語る鏡原院長に、開業を決めた理由や東洋医学の取り入れ方など、詳しく話を聞いた。

(取材日2022年12月2日)

東洋医学を取り入れた診療で全身をトータルに診る

地元、屋島のご出身とお聞きしました。

鏡原康介院長 かがみハーモニークリニック1

そうなんです。私の父が、この地で長く鍼灸・接骨院を営んでいましたので、私も何らかの形で人の健康に携わりたいと思い、医師を志すようになりました。当初は父の影響もあって整形外科医になろうと考えていたのですが、研修医時代にいろいろな科を巡るうちに、循環器内科の魅力を感じてこの道に進みました。循環器の疾患は、理論的に答えを導き出しやすいところに惹かれたのだと思います。大学卒業後は、岡山県にある病院の循環器内科に長く勤務していましたが、開業するなら地元でという想いがありましたので、ご縁をいただいたこの場所で開業を決断しました。

循環器内科とは、どのような分野なのでしょうか?

循環器内科というと、心臓や血管の病気を扱うイメージが大きいと思いますが、実はさまざまな臓器とつながりの深い分野なんです。例えば、肺に炎症が起こって酸素がうまく取り込めなくなると、心臓は鼓動を打つ回数を増やして対応します。腎臓が悪くなると、水分調整が難しくなり水分過多に陥りますので、やはり心臓が仕事量を増やすことになります。体のどこかに不調が生じると、心臓にも大きな負担がかかるんですね。このように、人の体はすべてがつながっていますから、当院では私の専門分野だけでなく、ひとまず何でも診る、患者さんをトータルで診るというスタンスで診療に取り組んでいます。

開業しようと思われた理由について教えてください。

鏡原康介院長 かがみハーモニークリニック2

医師として20年以上診療にあたってきましたが、その中で自分が保守的になってしまったというか、ミスが許されないことを意識するあまり守りに入ってしまったと感じる部分があったんです。そのまま保守的に職務を全うすることもできたのですが、より患者さんのお役に立つことができるのなら、チャレンジすべきではないかと思うようになりました。父の影響で、もともと東洋医学にも興味がありましたので、今後は西洋医学に加えて東洋医学も取り入れることで、より良い診療をめざしていきたいと考えています。

「調和」を大切に、西洋医学と東洋医学を融合

「かがみハーモニークリニック」という名前の由来は?

鏡原康介院長 かがみハーモニークリニック3

最初は「かがみはらハーモニークリニック」にしようと思ったのですが、少々言いづらい印象がありましたので、私の苗字を半分にしてみました(笑)。ハーモニーとしたのは、調和を大切にするクリニックでありたいと思ったからです。1つは、西洋医学と東洋医学の調和ですね。両者のバランスを大事にしながら、より良い診療をしていきたいという思いを込めています。もう1つは、人と人との調和です。和を大切にした、アットホームなクリニックをめざしたいと考えています。当院の2階では物理療法を中心としたリハビリテーションを行っているのですが、こうしたリハビリでは特に人と人との信頼関係が求められると思いますので、スタッフ一同、温かい雰囲気を心がけています。リハビリは経験豊富なスタッフが柔軟に対応していますので、患者さんにはぜひリラックスして治療に取り組んでいただきたいです。

東洋医学の良さとは、どんなところでしょうか。

西洋医学というものは主に対症療法が主ですので、喉が痛い場合は喉の炎症にアプローチしたり、おなかが痛い場合は鎮痛薬を処方したりといった対応になります。しかし東洋医学の場合は、体の中から整えていくことで、痛みの緩和をめざす治療方法が多いんです。なんとなく元気がない、食欲がないといった症状に西洋医学で対応するのは難しいかもしれませんが、東洋医学であれば、気力の補充を目的としたアプローチが可能となります。決して西洋医学が駄目だということではなく、即効性が期待できる西洋医学と、体の内側からじっくり治すことを重視する東洋医学の2つを組み合わせたら、新しく非常に良い診療が提供できると考えています。

具体的には、どのように東洋医学を取り入れているのですか?

鏡原康介院長 かがみハーモニークリニック4

お一人お一人の症状に合わせて、漢方薬を処方しています。例えば、食欲がなくてあまり食べられないという方には食欲増進が期待できる漢方薬を、便秘などの症状がある方には、胃腸の調子を整えるための漢方薬をお出ししています。それから、なかなか改善が見られないアレルギー性の発疹についても漢方薬で対応することができますので、悩んでいらっしゃる方はぜひご相談いただきたいです。あとは意外に思われるかもしれませんが、痛み止めとして漢方薬を処方することもありますね。鎮痛薬で胃が荒れてしまうという方などには、即効性が期待できる漢方薬をお勧めしています。また漢方薬と西洋の薬と一緒に使用することで、より高い効果が見込める場合もあります。漢方薬といっても、中には怖い副作用をもたらすものもありますから注意は必要ですが、その点は丁寧にご説明した上で処方しておりますので、ご安心ください。

オンライン診療などにも対応し、地域医療に貢献

オンライン診療も行っているそうですね。

鏡原康介院長 かがみハーモニークリニック5

現状はまだ利用者が少ない状況ですが、比較的症状が落ち着いている方を中心にご利用いただいています。専用のアプリケーションを入れたり、クレジットカードの登録をしたりしなければならないので、ご高齢の方にとっては少しハードルが高いかもしれませんが、介護施設などの往診とは非常に相性が良いと感じています。テレビ電話を通してスムーズに診察ができるので、医師にとっても施設の皆さんにとっても、メリットが大きいのではないでしょうか。さらに、オンライン診療では薬の配達も可能です。まだまだオンライン診療自体が世間一般に認知されていないので、普及するのは数年先になってしまうかもしれませんが、引き続き対応していきたい診療の一つです。

今後、力を入れて取り組みたいことなどがあれば教えてください。

オンライン診療の拡充もそうですが、この地域の皆さんに医療を通して貢献できるよう、今後も患者さんのニーズに合わせた取り組みをしていきたいです。東洋医学については、私はまだまだ駆け出しですから、今後も学びを深めていきたいと考えています。目に見えないところを診断していくという難しさはありますが、お一人お一人に合わせたより良い処方ができるよう、変わらぬ研鑽を積んでいく所存です。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

鏡原康介院長 かがみハーモニークリニック6

当院は地域医療の担い手として新型コロナウイルスの流行に対応できるよう、発熱症状のある患者さん向けの外来を設置し、しっかりとした検査体制も敷いています。私の専門は心臓疾患を中心とする循環器内科ですが、甲状腺や首の血管、腹部などをエコーで診ることもできますし、漢方医学を取り入れた診療にも力を入れています。長年の診療経験から一通りのことはできますので、体のどんな部位でも、気になることがあればぜひご相談いただければと思います。患者さんがわかりやすい説明を心がけ、地域の皆さんに愛されるクリニックにしていきたいと思っていますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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