患者の声を取り入れて追求する
また受けたいと思える内視鏡検査
ひらやま内科・内視鏡クリニック
(横浜市青葉区/藤が丘駅)
最終更新日:2023/01/20


- 保険診療
胃がん・大腸がんの早期発見や、大腸がんへと移行する可能性のある大腸ポリープの切除などに有効な消化器内視鏡検査。早期治療につなげられるという大きなメリットがある一方で、検査に対する不安な気持ちから受診が遅れてしまう人も多いという。「内視鏡検査を受けて異常がなかったとしても、他の病気の可能性や痛みの原因を探り、最後まで診療します。」と話すのは、横浜市青葉区藤が丘で「ひらやま内科・内視鏡クリニック」を運営する平山剛院長。勇気を出して検査に臨む人たちに、少しでも寄り添った検査を提供できるよう、クリニック全体でこまやかな配慮に取り組んでいる。同院がめざす「また受けよう」と思える内視鏡検査について、詳しく聞いてみた。
(取材日2022年11月7日)
目次
医院設計や鎮静剤使用、女性専用検査日の設定などのこまやかな配慮で、また受けたいと思える内視鏡検査を
- Q医院の造りや診療体制に気を配っているそうですね。
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A
▲患者が安心して来院できるように院内の造りにもこだわる
内視鏡検査日は検査着に着替えていただくのですが、周囲が気になる方もいらっしゃると思います。特に女性では恥ずかしく感じるという声も勤務医時代からよく耳にしましたので、女性専用の検査日を設けることにしました。更衣室についても複数の個室を用意し、男女で利用を分けるなど医院の環境づくりにはこだわっています。また、クリニック全体の設計においても、他人の目をなるべく気にせずお待ちいただけるよう設計しています。メインの待合室とは別に待合・待機スペースを設けたり、床やストレッチャーの色も落ち着いたものにするなど、少しでもご利用いただきやすいようにと工夫しました。
- Q内視鏡検査前の下剤に不安がある人も多いそうですね。
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A
▲来院前の下剤服用に不安がある場合は院内での下剤服用も可能
大腸内視鏡検査では下剤で便を出しきってから内視鏡を挿入しますが、そのためには検査の4時間ほど前から下剤を服用する必要があります。ご自宅で服用した場合、2〜3時間の経過を待つことで便意も落ち着いてきて、電車などでの移動も可能になります。しかし、移動中に便意が生じることに対して不安な気持ちを持たれる方もいますので、ご希望の方は検査の数時間前にご来院いただき、院内で下剤を服用して待機していただくことも可能です。院内には待合室側のほか、検査室近くにも2つのトイレが用意してあるため、混雑してお待たせするようなこともなく、安心して過ごしていただけるかと思います。
- Q内視鏡検査時の痛みについて気になります
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A
▲検査中の光や音などにも気を配り苦しくない検査をめざす
鎮静剤・鎮痛剤を使えば痛みが少ないのは当然のことで、私がめざすのは、鎮静剤を使わなくても苦しくない内視鏡検査です。前職の病院では、ほとんどの方に鎮静剤を使用せず検査を受けていただき、その後も鎮静剤をご希望されないことがほとんどです。ただし、検査に対する恐怖心をお持ちの方、癒着でカメラが入りづらい方、痛みに敏感な方などには、鎮静剤を使用して検査を受けていただくことができます。鎮静剤を使っても使わなくても丁寧な検査を心がけていますのでご安心ください。最も大切なのは内視鏡の技術ですが、検査中の光や音など些細なことも気を配るなど最大限配慮して、また受けようと思っていただける丁寧な検査を心がけています。
- Q検査の結果を知ることが怖いです。
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A
▲早期発見、早期治療につなげるため見逃さないよう真剣に向き合う
健康診断で指摘を受けたり、気になる症状があって内視鏡検査を受けられているので、重篤な病気が見つかってしまったらと不安な気持ちでいらっしゃると思います。しかし、実は胃がんや大腸がんは発見が遅れなければ助かる可能性が高い病気であり、それらの病気で命を落とされるようなことは絶対になくしたいと思っています。もちろん、検査結果に異常がないということが一番ですが、病気の早期発見・治療が大切ですので、検査を受けるかどうかのご相談も含めて、お悩みを話しにお越しいただけたらと思います。
- Q内視鏡検査のほかにも相談できることはありますか?
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A
▲些細な相談から専門的な悩みまで幅広く対応する
内視鏡検査で問題が見つからなかったとしても、何かしらの症状がある場合には、超音波やCT、MRIといった他の方法で原因を探ったり、経過を見ていくといったこともご提案しています。また、健康診断をきっかけに検査を希望して来られた方には、診断結果の他の項目についてもお聞きして、必要に応じた治療やアドバイスを行っています。例えば、胃のポリープの疑いで来院された方がコレステロール値にも問題があるとか、体全体を見ると他の問題が隠れているケースも多いです。内視鏡検査を行うだけではなく、広く内科全般的に患者さんをサポートできる地域のかかりつけクリニックでありたいと考えています。