肩こりや腰痛は早めに受診を
接骨院とは異なる整形外科の痛み治療
中野タカハシ整形外科クリニック
(中野区/中野駅)
最終更新日:2024/08/21


- 保険診療
身近な痛みの症状として、長く悩みを抱え続けているケースも多い肩こりや腰痛。あまりに身近な症状であるため病院の受診は考えず、市販の湿布薬や整骨院でのマッサージ、自己流のストレッチなどでやり過ごしているという人も多いのではないだろうか。「ひと口に肩こり・腰痛といっても、その原因はさまざま。早めに整形外科を受診することで、痛みの原因を探り、そこに迫るアプローチが可能となります」と話すのは、「中野タカハシ整形外科クリニック」の高橋祐成院長。大学病院や地域中核病院での整形外科診療に長く従事した後、2022年6月に同院を開院した。地域患者の身近な相談相手として、一人ひとりの症状に向き合い、痛みの解消と機能回復をめざす高橋院長に、肩こり・腰痛とその治療について詳しく解説してもらった。
(取材日2022年12月26日)
目次
詳細な問診と検査で原因に迫り、幅広いアプローチで痛み解消と機能回復をめざす
- Q肩こりや腰痛の原因を教えてください。
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A
▲さまざまな症例と向き合い研鑽を積み続けてきた高橋院長
長時間のデスクワークで前傾姿勢をとったり、スマートフォンを見続けたりすると首や背中の筋肉は緊張状態が続きます。その結果筋肉が固くなって循環障害がおこり、肩こりを生じます。また特定の疾患、例えば頸椎や肩関節の疾患、歯などが原因になる、症候性肩こりというものもあります。腰痛の場合もさまざまな原因が絡んでいる場合があります。特異的腰痛といって、例えば椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などはっきりと病気と特定できるものもありますが、病気として特定できない非特異的腰痛もあります。後者では生活習慣や筋力低下、体の柔軟性などが影響していることが多いのですが、自覚しにくいことから慢性化するケースも少なくありません。
- Qこちらでは肩こりや腰痛にどのようにアプローチしますか?
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A
▲各種検査に柔軟に対応できるよう、機器が充実している
まず痛みの原因を探ることが大切です。詳細な問診と身体所見を確認し、エックス線やMRI、超音波などの検査で、患部周辺に脊椎の異常や椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などの異常がないかどうかを確認します。また肩こりや腰痛の影に心疾患や歯、内臓疾患、心身症や骨粗しょう症などが隠れていることもあるので注意が必要です。原因が特定されれば、時に他科とも連携しながら必要な治療を行います。整形外科で行うのは、痛みの解消と機能改善をめざし、投薬やブロック注射、リハビリテーションを組み合わせた治療です。筋膜の癒着が痛みの原因となっている場合、超音波で患部を特定して痛みにアプローチしていきます。
- Qどの程度の症状で受診を考えれば良いでしょう?
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A
▲気になる症状があれば、早期受診の検討を
軽微でも症状が出たら、なるべく早い段階での受診をお勧めします。肩こりや腰痛は身近な症状であるがために、受診をためらうという方もいらっしゃるようです。しかし、長引かせるほど当初の症状やきっかけがわかりづらくなります。症状の出始めこそ原因に迫りやすく、より治療しやすくなります。症状が慢性化してしまい、一度の治療で改善しない場合でも、定期的に通院いただいてアプローチを繰り返すことで改善をめざせます。しかし、早めに治療を開始することで、つらい痛みに耐える時間も短くなります。大きな病院とは違い、当院のようなクリニックは、気軽に受診していただけることがメリットです。お早めにご相談いただければと思います。
- Q整形外科と接骨院の違いについても教えてください。
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A
▲慢性化する前に受診してほしいと話す
整形外科と接骨院では、痛み治療の内容が大きく異なります。検査・診断・投薬・注射など、医療機関でしかできないことも多く、整形外科ではエビデンスを基に医学的根拠のある治療が可能です。また、接骨院では骨折や打撲への応急処置は可能ですが、肩こりや腰痛といった慢性的な痛みに保険で対応することは本来NGです。「整形外科では痛み止めが出されるだけで何もしてもらえない」とマッサージなどを求めて接骨院を訪れるケースも多いようですが、これは従来の整形外科の大きな反省点でした。今の整形外科では器質的異常だけでなく機能的異常を適切に評価し、さまざまな方法を用いて機能改善へとつなげるアプローチが可能となっています。
- Qこちらのクリニックの特徴も教えてください。
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A
▲高い専門性をもって治療に取り組む
お住まいの方も、お勤めの方も多くいらっしゃる中野駅から徒歩3分という立地を生かし、通院のしやすさを考慮して平日は朝8時45分から18時30分まで、土曜も13時まで受付しています。痛みや機能異常の原因に迫る超音波検査機器やエックス線検査機器は病院レベルのものを導入しており、物理療法に用いる頸椎・腰椎自動けん引装置や、低周波治療器、運動器トレーニングのための各種マシンを備えています。理学療法士と医師が協働し、それぞれの視点から症状に迫るのが特徴です。筋肉や関節のつながりを意識して動かすという点で共通しているピラティスやストレッチなどの手法も取り入れ、トータルにアプローチしています。