今西 直人 理事長の独自取材記事
今西歯科クリニック
(都城市/高崎新田駅)
最終更新日:2026/05/20
国道221号沿い、田園風景が広がり遠くに高千穂連山を望むのどかな場所にある「今西歯科クリニック」。2025年12月に新築移転開業した同院は、カフェのような外観が目を引く。「歯科医院=怖い」というイメージを払拭したいという思いから、入りやすい空間づくりにこだわり、広々とした駐車場も備え、遠方から訪れる患者も多い。笑顔で迎えてくれた今西直人理事長は、やわらかな雰囲気の中にも、データの蓄積と分析に裏打ちされた理論的な診療への確かな自信をにじませる。専門性の高い治療にも力を入れ、歯科医師向けのセミナー講師も務める。今西理事長に同院の特徴や診療にかける思いについて、詳しく話を聞いた。
(取材日2026年3月17日)
「怖くない」「待たない」通いやすい歯科医院
まずは新たに移転開業された経緯と、クリニックづくりでこだわった点をお聞きします。

以前のクリニックは開業の際に購入し10年ほど営業を続けてきましたが、患者さんが順調に増えていく中で窮屈になり、特に駐車場は狭くてヒヤヒヤする場面が何度もありました。患者さんにもっと安心して通っていただける環境を整えたいと思い、今回の移転に至りました。場所はわかりやすくて見つけやすい、というのが大事だと思っていますので、これまでと同じ国道沿いにこだわりました。外観については、いわゆる「病院らしさ」をなくして、怖くない、入りやすい雰囲気にしたいと考えました。患者さんが落ち着いて過ごせる空間を意識する中で、「カフェみたいな雰囲気がいいな」と思い、形にしていきました。
クリニックのモットーについて教えてください。
当院は「今西(いまにし)」の4文字を頭文字にして、「痛くない」「待たない」「にっこり笑って」「親切に」というモットーを掲げています。痛みに関しては、表面麻酔をしっかり行った上で、できるだけ負担の少ない麻酔の打ち方を工夫していますし、治療中に何か感じた際にはすぐに伝えていただけるようなお声がけも欠かしません。「痛かったら手を挙げてください」とはあえて言わず、「もし何か感じたら教えてくださいね」とお伝えすることで、少しでも不安を和らげたいと考えています。また、「針」といった言葉を使わないなど、言葉選びにも気を配っていますね。待ち時間についても、予約時間通りにご案内できる体制を整えており、患者さんが安心して来院し、笑顔で帰っていただけるような環境づくりを心がけています。
患者層や来院される患者さんの特徴について教えてください。

患者さんの年齢層は幅広く、若い世代の方からご高齢の方までさまざまです。この立地ですとご高齢の方が多い印象を持たれるかもしれませんが、実際には中年層や若い方の来院も多く見られます。また、地元の方に限らず、遠方からお越しになる患者さんも少なくありません。「調べて来ました」とおっしゃる方が多く、安心して通える歯科医院を求めて来院されるケースや、ノンクラスプデンチャーといった審美性の高い入れ歯、あるいはセラミック治療などを希望されて来られる方もいらっしゃいます。当院では予約時間どおりの診療を大切にしているため、患者さんの入れ替わりもスムーズで、駐車場が混み合うこともなく、落ち着いて通っていただける環境になっていると思います。
理論と対話で納得へ導く歯科診療
診療の考え方や、日々の診療で大切にしていることを教えてください。

漫然と治療をこなすのではなく、毎回「この状態だからこう治療する」という仮説を立てた上で臨み、その結果をフィードバックすることを大切にしています。その積み重ねからデータが蓄積され、自分なりの理論が確立されてきました。そのため、患者さんに説明ができない治療は行わず、なぜその治療が必要なのかを言語化するようにしています。初診では1時間のうち50分ほどをお話にあて、現在の状態や原因を一緒に確認していきます。可能な選択肢をすべて提示した上で、ご納得いただいてから治療を進めます。治療だけでなく説明や接遇を通して、患者さんに何か一つでも「感動」を持ち帰っていただけるような体験を大切にし、それが患者さんのこれからの生活にとってプラスになる診療につながればと考えています。
予防歯科への取り組みや、患者さんへの説明で意識されていることは?
近年はクリーニング、いわゆる歯周病治療を希望される方が増えています。当院でも予防には力を入れており、歯周病がどのような病気か、なぜ歯石を取る必要があるのかといった基本から丁寧に説明しています。特に歯周病は歯を支える骨を溶かす病気であるという本質を理解していただくことが重要です。また、お口の状態や骨格、筋肉のつき方などを踏まえ、その方の歯が将来どうなる可能性があるかもお伝えしています。さらに、噛み合わせや歯並びについても将来歯を残すための観点から説明し、生活習慣まで含めて見直していくことを大切にしています。こうした予防への取り組みによって大がかりな治療が減り、結果として予約の取りやすさにつながっています。
特に力を入れている治療や、強みは何でしょうか?

すべての治療に同じように力を入れていますが、特にノンクラスプデンチャーと呼ばれるバネのない入れ歯については、ご相談をいただく機会が多いです。見た目の自然さに加え、しっかりと機能する入れ歯をめざし、設計の段階から丁寧に考えることを大切にしています。設計の考え方やアプローチの違いによっては装着感や機能に違和感が出るのですが、当院では、お餅や硬いおせんべいも問題なく食べられる状態をめざして入れ歯を作製しています。また、セラミック治療なども含め、これまで多くの症例を重ねてきた経験をもとに、できるだけ負担の少ない方法をご提案しています。どの治療においても、理にかなったかたちで結果につなげていくことを重視しています。
人生に寄り添い、長く支える地域のクリニック
これまでのご経歴や、歯科医師を志したきっかけは何ですか?

もともと医療の分野には関心があり、地元である鹿児島大学の歯学部に進学しました。歯科を選んだのは、当時は自然な流れで医療職をめざす中で選択したかたちだったと思います。その後、大学卒業後は鹿児島のしげなが歯科医院にて臨床を学びました。大学とは異なり、幅広い症例にふれることができる環境で、セラミック治療やインプラント治療などにも早い段階から携わらせていただき、臨床の基礎をしっかりと身につけることができました。また、患者さんへのホスピタリティーを大切にする姿勢にも大きな影響を受けたと感じています。開業を見据えていたこともあり、治療だけでなく、さまざまな視点を学べたことは今につながっています。
休日の過ごし方や、健康のために実践されていることを教えてください。
子どもが3人おり、休日はほとんど家族と過ごしています。家族で旅行に出かけることもあります。子どもの歯についても日頃から見ていますが、甘い物を完全に制限するのではなく、食べ方や習慣を大切にするようにしています。例えば、おやつの内容や食べるタイミング、飲み方などを確認しながら、無理のないかたちで続けられるようにしていますね。また、個人的に、健康面ではトレーニングを取り入れ、院内にはスタッフと利用できるジムを設けています。空いた時間に体を動かすこともありますよ。
最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

今後は、歯科の領域にとどまらず、全身の健康にも関わっていけるような診療をめざしていきたいと考えています。例えば、歯周病の状態から糖尿病の可能性に気づいたり、エックス線検査で骨粗しょう症の兆候を見つけたりと、歯科だからこそ気づけるサインもあります。そうした変化を早い段階で捉え、必要に応じて医科と連携しながら患者さんの健康を支えていけたらと思っています。また、通院が難しくなった方に対しては訪問診療にも対応しており、これまで診てきた患者さんをその後も継続して支えていく体制も整えています。お口の悩みは生活の質にも大きく関わるもの。なかなか改善しない症状や、ほかの意見も聞いてみたいという方も含めて、一度気軽にご相談いただければと思います。できるだけ早い段階から関わらせていただくことで、将来の選択肢を広げられるケースも多いと感じています。
自由診療費用の目安
自由診療とは矯正/88万円~、セラミックのかぶせ物/8万8000円~11万円、ノンクラスプデンチャー/14万3000円~38万5000円

