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児玉 一郎 院長の独自取材記事

かいたいちウィメンズクリニック 

(安芸郡海田町/海田市駅)

最終更新日:2022/12/16

児玉一郎院長 かいたいちウィメンズクリニック  main

JR山陽本線・海田市駅より徒歩約1分のビルに「かいたいちウィメンズクリニック」はある。院長の児玉一郎先生が開業した同院は、駅から近いだけでなく、ビル内に大型スーパーもあり、駐車場も大きく利便性が高い。院内に足を踏み入れると、和をテーマにした温かみのある空間が広がる。そんなクリニックの雰囲気と同様、何でも相談したくなる落ち着いた人柄が印象的な児玉院長は「やさしさ」をコンセプトに、女性が抱えるさまざまな心身の不調に幅広く対応。標榜する婦人科、産科、女性内科をメインとする他、乳腺に現れる症状の診療も行っている。「お母さま、お子さま、お孫さんと、すべての年代の女性のかかりつけ医でありたい」と語る児玉院長に、クリニックの特徴や診療方針など、詳しく話を聞いた。

(取材日2022年10月27日)

すべての年代の女性に寄り添う診療の提供を

先生が婦人科の道を選んだきっかけについて教えてください。

児玉一郎院長 かいたいちウィメンズクリニック 1

医師を志したのは小学生の頃で、当時は地域に根差した町医者のような医師になることを漠然とイメージしていました。そのためずっと内科に進むつもりでいたのですが、大学で出会った先輩の医師に「たくさん『おめでとう』が言えるのは、産婦人科だけだよ」と言われて。その言葉が心に響いたことがきっかけで、産婦人科の道へ進むことに決めました。また産婦人科は、妊婦の方が風邪などで体調を崩されたときの診察や治療に携わるという意味で、内科的な側面もあります。手術が必要とされることもありますし、オールマイティーに地域の女性を支える町医者的な役割も果たせるのではと考え、産婦人科を選択しました。

クリニックの特徴はどんな点にありますか。

当院の標榜科目は婦人科、産科、女性内科となっています。診療方針は、クリニックのロゴマークにも反映しました。このロゴマークには、母娘親子3世代にわたり、すべての年代の女性に寄り添う地域のかかりつけ医でありたいという思いを込めています。また、当院は乳腺エコーを用いた乳がん検診や産後の乳腺炎など、乳房に関する診療も行っており「Women’s」のWは乳房を表しています。分娩は扱っておりませんが、妊娠32週まで妊婦健診を行っております。妊娠32週以降はご希望の分娩施設へ紹介させていただき管理していただいております。特に私が専門としているのは更年期医学で、女性ならではのさまざまな不調の相談に対応しています。そうした方針をできるだけ地域の方々にお伝えできるよう「女性内科」を標榜に反映しました。

内装もホテルのような雰囲気がすてきですね。

児玉一郎院長 かいたいちウィメンズクリニック 2

患者さんが少しでも落ち着ける空間となるよう、和をテーマにした設計でお願いしました。よく、日本料理屋さんみたいですねと言っていただくことがあります。障子は落ち着いた雰囲気がでることと、断熱効果もあるため導入して良かったと思います。実は依頼した設計士は、私の中学校・高等学校の同級生なんです。イメージ通りの空間に仕上げてもらって感謝しています。

あらゆる不調も幅広く受け入れる診療体制

来院される患者さんは、どの年代の方が多いのでしょうか。

児玉一郎院長 かいたいちウィメンズクリニック 3

妊娠されている方以外にも、さまざまなお悩みを抱える方が来院されるため、年齢層は非常に幅広いです。最も若い世代でいえば、幼稚園のお子さまがデリケートゾーンのかゆみなどの症状で来られることもあります。また、小学校高学年の10代の方から、70〜80代の高齢の方まで来られ、主訴は多岐にわたります。

患者さんの主訴について詳しくお聞かせください。

妊娠・出産に関わることはもちろん、月経不順、不正出血、月経の量が多い、重い生理痛、生理前に心身にさまざまな不調が発生する月経前症候群(PMS)、更年期障害などですね。その他、自治体が行う子宮がん検診や子宮頸がんの予防接種を希望される方や、中絶希望の方もいらっしゃいます。来院されるきっかけとして、不正出血を訴える方も多い印象です。ストレスが影響していることもありますが、子宮がんや、性感染症の可能性もありますので、慎重に診察や検査をさせていただきます。その他、子宮を支える筋肉が衰えることで、膣から子宮が出てしまう「子宮脱」を訴える高齢の方も多い印象です。

更年期障害の場合は、どのような治療をされるのでしょうか。

更年期障害に関しては、ホルモン補充療法、漢方療法、サプリメントや食事に関するアドバイスなど、幅広い観点で対応しています。食品については、主に大豆と乳酸菌を発酵させたものなど、摂取することで女性ホルモンに似た働きが期待できるという観点でアドバイスをします。ホルモン補充療法は、飲み薬、貼り薬、塗り薬で足りないホルモンの補充をめざす治療法になります。基本的には一人ひとりに合う治療法をご提案できるように努めていますが、現在はインターネットで、すでに治療法の選択肢を把握している患者さんも多いです。この治療を行いたいという希望がある場合は、できるだけ要望に沿った治療ができるように対応することもあります。

具体的には、どんな症状のときに産婦人科を受診すべきなのでしょうか。

児玉一郎院長 かいたいちウィメンズクリニック 4

まずは、女性特有の症状と呼ばれるお悩みがある場合ですね。特に生理不順や不正出血などがあれば、早めに産婦人科を受診いただきたいです。それ以外にも、気分の落ち込みとか、情緒不安定、不眠、更年期障害の症状として挙げられるホットフラッシュなど、とにかく少しでも不調があれば、何でもご相談いただいて構いません。受診いただくことで、問診や血液検査などを経て、どこに原因があるかを探していくことができます。中には、調べてみると本症がうつ病だったとわかる場合も考えられますが、当院はそんな場合も丁寧に対応させていただきます。

「やさしさ」あふれる地域密着のクリニックをめざして

ところで、先生は普段どのようにリフレッシュをされていますか。

児玉一郎院長 かいたいちウィメンズクリニック 5

趣味として楽しんでいるのは、草野球、バイクに乗ることとバンド活動ですね。草野球は月に1回、医師の仲間で集まって練習や試合をしています。バイクは年に3〜4回、隣の県までツーリングするくらいですが、リフレッシュになります。音楽はベースを大学生の頃から続けていて、今は医師の先輩後輩、製薬関係の仕事の方、学校の先生というごちゃ混ぜなメンバーでバンドを組んでいます。年に1回、親父バンドフェスティバルというようなイベントがあり、抽選にあたればライブができるんです。幸い今年は当選したので、先日出演してきました。練習不足で申し訳なかったのですが、楽しくリフレッシュできました。これからもできる限りは続けていけたらと思っています。

先生が診察において、大切にされていることはありますか。

当院のテーマは「やさしさ」です。内装や、当院の電話番号の数字も「やさしさ」と読める「8343」などもそうですが、スタッフも含めて日々の治療や診察にも反映するようにしています。患者さんのお話を「やさしく」伺うことはもちろん、検査や治療に関しても、なるべく痛みが少ないように心がけています。プライバシー保護の観点では、患者さんはお名前ではなく番号でお呼びするようにしたり、患者さん同士が顔を見えづらくするような造りになっているゾーンを設けたりしています。そうした「やさしさ」を大事にする方針で患者さんと関わることで、幼い頃から目標にしていた地域に寄り添う「町医者」としての役割を果たしたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いいたします。

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婦人科・産科というと「妊娠に関わることでなければいけないのでは」と、足を運びづらい方もいらっしゃると思いますが、当院はそうした思いも把握した上で、どんなお悩みにも親身に対応させていただきます。以前、来院して夫婦間のお悩みを私に打ち明けたことが、症状の緩和や改善の方向へ向かうきっかけとなった方もいらっしゃいます。話すだけで気が楽になることもありますので、当院にも些細なことでも構いませんので、まずは一度相談に来てほしいです。今後も女性のかかりつけ医として、地域の役に立っていきたいと考えています。

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