藤本 徹生 院長の独自取材記事
ふじもと歯科クリニック相模大野
(相模原市南区/相模大野駅)
最終更新日:2026/06/12
2022年6月に開業した「ふじもと歯科クリニック相模大野」の藤本徹生院長は、日本歯周病学会歯周病専門医として研鑽を積んできた歯周病治療の専門家。日本では多くの成人が患っているとされる一方で、治療を目的に通院している人は少ないといわれる歯周病治療の現状に対し、「歯周病は全身疾患にも影響を及ぼすとされています。将来の心と体の健康のためにも、歯周病治療の大切さを知っていただきたいですね」と藤本院長は語る。継続が重要な歯周病治療において患者のモチベーションを保つべく、一人ひとりに寄り添った診療やスタッフによる丁寧なサポートにも力を入れている。歯周病治療に特化する理由や想い、患者層やセルフケアのこと、さらに歯周病治療以外の同院の強みなどについて話を聞いた。
(取材日2026年4月28日)
歯周病治療の専門家として、総合的な治療と予防に注力
歯周病治療に特化していると伺いました。

日本人の成人のほとんどは歯周病だといわれていますが、日本歯周病学会歯周病専門医は少ないのが現状です。歯周病治療は、虫歯治療や根管治療、かぶせ物の治療など、すべての歯科治療における地盤づくりとなり、総合的な治療技術が求められますし、歯周病の患者さんとは長期にわたって信頼関係を築いていくことが重要です。私は歯周病専門医として経験を重ねてきましたので、自分の知識や技術を多くの人に還元し、患者さんの思いに寄り添いながら一人ひとりに合った治療と予防を提供することを目標としています。歯周病は無症状で進行してしまうため、ご自身で自覚されていない方も少なくありません。しかし、その炎症が体に影響を及ぼし、糖尿病や動脈硬化、認知症など全身にも関係してくることがわかっているので、ぜひ一度チェックを受けていただきたいです。
開院から4年ほど経過し、どのような変化がありましたか?
ありがたいことに口コミや他の患者さんからの紹介などで患者数が増え、ユニットは3台から7台に、スタッフ数も約3倍になりました。開院当初は女性を中心に40代以降の患者さんが多い印象でしたが、最近は20~30代の患者さんや、ホワイトニングやクリーニングといった審美歯科のニーズが高まっています。開院当初から引き続き、「歯周病の検査をしてほしい」「歯をクリーニングしてほしい」と健康意識の高い方や、当院のコンセプトに共感し、来院していただけている方も多いです。
歯周病治療はどのように進めていきますか?

歯周病治療を行う上で大切なのは、歯茎を診て状態を把握し、今後の進行具合などを予測しながら治療を進めることです。そして最も重要なのは、セルフケアです。歯科医院で処置を続けたとしても、ご自宅で歯ブラシをしなければ成果が伴わないことがほとんどです。患者さんにセルフケアの大切さを知っていただくために、当院ではご自分の口腔内に関心を持っていただけるよう取り組みを行っています。歯科用マイクロスコープで歯周病の検査を行い、歯茎からの出血状態を実際に見ていただいたり、口腔内スキャナーで口腔内の3D撮影を行いながら歯ブラシの当て方をお伝えしたり……。患者さんに興味を持っていただいた上で、歯科衛生士による歯磨き指導をしっかり行います。患者さんに当事者意識を持って取り組んでいただき、セルフケアの知識とスキルが高まるようにしています。
歯科医師だけでなく、歯科衛生士も活躍するクリニック
先生の診療のポリシーを聞かせてください。

患者さんにとってのベストは何かを考えること、そして歯科医師としてどんな治療を提供できるかを検討していくことです。また、歯科医師目線の一方的な治療ではなく、患者さんそれぞれの背景や想いを大切にしながら治療を進めるようにしています。私が全部を決めるのではなく、より良くする選択肢を提示するイメージです。もし重度の歯周病で抜歯が必要でも、どうしても抜きたくないと考える患者さんがいらっしゃれば、まず抜歯の必要性を話して理解していただいた上で、その後どうするかを一緒に相談するようにしています。歯周病治療は何よりも継続が重要ですから、歯科医師主導の治療になると患者さんは通院が続かないと思うのです。
継続してもらうには、治療へのモチベーションを高めることも大切なのですね。
はい。そのために、不安なく通っていただく工夫も行っています。初診の際に問診票と治療についてのアンケートの記入をお願いしていて、「過去に歯科医院で嫌だった経験はあるか? それは痛みなのか、治療期間なのか、コミュニケーションなのか」などをお聞きしているんです。それをもとにスタッフがヒアリングを行い、私の診察に入ります。患者さんの情報はスタッフ全員で共有し、歯科医院で痛い経験をした患者さんには可能な限り痛みのケアをしたり、治療期間の長さに不安がある患者さんには私から理由などを説明した上で治療に入ったりと、一人ひとりに合った丁寧なフォローに努めています。私以上にスタッフは患者さんと長い時間を接しますので、スタッフにも、できるだけマイナスな発言は避け、ポジティブな伝え方をするなどお願いしています。
お話を聞いて、歯周病治療はスタッフの存在も重要だと感じました。

そうですね、当院はおかげさまで良いスタッフに恵まれて、理想の医療を提供することができているかなと自負しています。歯周病の治療においては長い期間を必要としますし、患者さんの全身状態だけでなく、生活習慣にも関係する病気です。スタッフみんなで患者さんに寄り添いながら治療を提供していきたいと考えています。とはいえ、あまり踏み込んだことは聞かれたくない患者さんもいるでしょうから、初診時のアンケートで把握するようにしています。開院からスタッフは約3倍に増えましたが、今後も良いスタッフを確保できるよう、福利厚生を充実させるとともに、スタッフが仕事もプライベートの時間も両立できるような、働きやすい環境構築にも努めているんですよ。
0歳から高齢者まで、口の健康から全身の健康をつくる
歯周病治療以外にも、クリニックの強みを聞かせてください。

治療後のケアとして、メンテナンスやホワイトニングなどの審美歯科にも対応しています。ホワイトニングというと、天然歯にダメージを与えたり、しみやすかったりというイメージを持つ方もいらっしゃいますが、当院ではしみにくい薬剤を使用しています。食事制限もありませんので、日常生活を気にすることなく歯を白くすることをめざせます。また、当院では「病気を治すだけでなく、未然に防ぐこと」を重視しており、小児からの予防にも力を入れていきたいと考えています。私が小学校の校医を務めているので、最近のお子さんは虫歯が減っている一方で、矯正のニーズが高いことを実感しています。0歳からお口の健康をサポートし、将来のトラブルを防げるよう取り組んでいきたいですね。
今後の展望はありますか?

開院以来、私もスタッフも日々歯科の勉強を続けているので、治療の精度を上げることはできていると思います。例えば歯に詰め物を入れる際に、口腔内の菌が患部に入らないようにラバーダムを装着することで、予後をより良くすることをめざすといった改善を日々行っています。外部から技術や知識が豊富な歯科衛生士の方を講師としてお呼びして、月に1回ほど指導をしていただいたり、私と歯科衛生士とで小児予防矯正のセミナーを受けに行ったりすることもあります。また、診療が安定してきた頃に、理想とする歯科医院のあり方を改めて見つめ直し、「治す」ではなく「病気にならないようにする」場として、健康な患者さんを増やし、予防を重視することの大切さを実感しました。幼少期からの介入は大きな意味を持つので、今後は小児の予防矯正に力を入れていきたいと思っています。今後もしっかり学び、自信をもって患者さんを受け入れられる体制を整えていきます。
読者へのメッセージをお願いします。
成人のほとんどがかかっているといわれる歯周病ですが、定期的に受診しているのはごくわずかなのだそうです。さらに、歯周病は歯を失う理由の多くを占め、全身の健康にもつながっています。将来の健康を維持するためにも、ぜひ一度歯周病のチェックを受けてほしいです。歯周病治療は患者さんの生活をトータルで診ていくものなので、当院では開業時から管理栄養士を採用、歯周病で生活習慣病を抱えている患者さんに対して食生活の面からもサポートしていく方針です。そして歯周病治療では日々のブラッシングや生活習慣も非常に大切ですので、それも丁寧にお伝えしていきたいと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とはホワイトニング/3万5000円~7万9000円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

