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松井 朗裕 院長の独自取材記事

まついハートクリニック

(さいたま市岩槻区/岩槻駅)

最終更新日:2022/08/04

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東武野田線の岩槻駅から徒歩約10分。県道2号線沿いに開院したばかりの「まついハートクリニック」は健康寿命を延ばすことを使命に、松井朗裕院長が長年専門的に治療を行っていた循環器疾患を中心に幅広く内科疾患を診ているクリニックだ。カフェのようなおしゃれな外観が特徴的で、エントランスには長寿の象徴の意味を持たせた絵が飾られ、吹き抜けの開放的なロビーにはアンティークな雰囲気のシャンデリアがあり、シックでリラックスムードあふれる空間が広がっている。人柄の良さがにじみ出ている松井院長は京都の出身。明るさと穏やかさが同居した優しい語り口で、さまざまな思いを語ってくれた。

(取材日2022年7月8日)

スタッフ全員で患者の健康寿命延伸をサポート

美しく居心地の良いクリニックですね。

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テーマは「おもてなし」。患者さんがここに来たらリラックスして体も調子も良くなる、そんな場所でありたいと思っています。心血管疾患を患った方々に対するトレーニングスペースを作りたかったので、ある程度の広さのある場所を探していたところ、縁あってこの場所に出会えたのは本当にラッキーでした。処置室には座位で対応する患者さんのためのリクライニングチェアもありますし、和風の中庭もご覧いただけます。一方で感染症対策にもとても気を使いました。隔離室を設けて、患者さんは院内を経由することなく外から直接アクセスしできるようにして、スタッフも最小限の動きで患者さんのもとに駆けつけられるよう院内の導線も、医療スタッフと患者さんで分けられています。また感染症への対策として院外にも診療スペースを設けております。

検査機器も整えられていますね。

心電図やエックス線撮影だけでなく、エックス線CTやエコー、モニター心電図や除細動器なども完備しており、健康診断や一般内科診療だけでなく、救急疾患に対する診断や治療も提供できる体制を整えております。またクリニックレベルではまだまだ知名度の低い存在だと思いますが、心血管疾患を発症した後に行う専門的で適切な運動指導などリハビリができる健康増進室もあります。専任のスタッフがバイタルや体調、運動の様子をしっかり見ているので、適切な運動を安心して行っていただけます。この健康増進室はロビーの吹き抜けに面しているので、私を含めた医療スタッフが常に患者さんたちの運動の気配を感じられて、院内が活気あふれる空気になります。また何か不測の事態があった時にもすぐ反応できるのも良かったと思っています。

スタッフさんとのチームワークも良さそうですね。

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医師だけではなく、さまざまな職種の人が患者さんに関わるのはとても良いことだと感じています。管理栄養士、看護師、理学療法士、臨床検査技師や放射線技師などみんなで患者さんのことを考えて動く、そんなクリニックになりつつあります。中には長年私と一緒に働いてくれていたスタッフもいますので、信頼関係はばっちりなんですよ。

心血管疾患を繰り返さないためにも運動は重要

ご開業までのいきさつを教えてください。

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私は長年循環器の医師として、カテーテルなどの手術を含めた急性期医療に携わり、やりがいのある日々に満足していました。ただ循環器疾患はがん疾患に比べ、急性期を乗り越えても再発するケースが多く、寝たきりなど健康寿命が保たれない方が多いです。再発防止に重要なのは足腰を鍛える、維持することです。そこには心臓血管リハビリが中心的な役割を果たします。人間が活動するに際し「肺」「心臓・血管」「骨格筋」の関係は非常に大切です。心血管疾患を患った方は、この3者連関が崩れるため、日常の活動度を維持するためにはより足腰の機能を維持することが重要と考えらます。これが心臓血管リハビリテーションの根幹ですが、このリハビリに取り組む病院は徐々に増えてきたものの、クリニックレベルではまだまだです。もっと患者さんに近いところで、という思いもあり開業につながりました。

それで心臓血管リハビリができるようにされたのですね?

日常活動度の低下は生命予後悪化と直結するため、適切な運動は必須なんです。他にも自律神経のバランスや働きが良くなり、血圧や脈拍が安定し不整脈が起きにくくなることも期待できます。でも心血管疾患を患った方が自己流で適切な運動をするのは難しいでしょうし、怖いでしょう。適切な管理のもとで、安心して運動できる場所というのが必要です。かつては心血管疾患を発症後はできるだけ安静にするべきという時代もありました。しかし本当は機能維持のためには発症したからこそトレーニングが必要なわけです。またこのリハビリを始めてからわかったことですが、運動というのは人を元気にする。運動をして、これまで見れなかった患者さんの笑顔を見られるようになるとうれしいですね。

実際にリハビリをスタートされていかがですか?

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リハビリは1単位20分で、3単位がセットです。特にリハビリスタッフは患者さんとの触れ合いが多く、診察室ではわからないこともフィードバックしてくれるのでとても助かっています。運動時に不整脈が出ている、息切れが激しい、心臓の応答には問題がなくて足腰の方が問題ですなど、実際に運動していてわかることは多いんです。ですから、個人に合わせてアプローチの方法を細かく変更しています。単にお薬を出して様子を見て、といった診療スタイルよりもずっと踏み込んだ関わりができるようになって、健康寿命の延伸に寄与できているのではないかと思います。

生活習慣病にもアプローチ

どうして医師をめざされたのですか?

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私の父も耳鼻咽喉科の開業医でして、私自身は4人男兄弟の3番目なんですが、上の兄2人も医学部へ進みまして、そんな環境ですから自然にという感じですね。兄弟は上から順に、耳鼻咽喉科、小児科、循環器、歯科医師になっています。大学を卒業して一旦は京都に帰りましたが、妻も医師で腎臓内科が専門なんです。私は循環器ですから夜中でも呼び出しがあり子育てが一緒にできず、ずいぶん妻には苦労をかけてしまいました。妻にも腎臓内科の医師として活躍してほしいですから、妻の実家のあるこちらへ来ました。今は週に2日クリニックで診察してくれています。循環器と腎臓は両輪のように密な関わりがありますので、患者さんの相談をすることもあり頼もしいパートナーです。

「動く」ということを大切にされています。

先ほども申しましたが「動く」ことができなくなると健康寿命がだんだん尽きてしまいます。また動きの中で違和感を感じることが疾患の早期発見にもつながります。日常生活の動きの中で息切れや痛みなどがあったら、お早めにご相談ください。また、下肢の閉塞性動脈硬化症という病気があります。文字どおり下半身の血流が悪くなる病態ですが、こちらも活動度の制限に深く関わります。カテーテル治療の発達も著しい領域ですが、再発も非常に多いです。これら疾患の検索や治療にも力を注いでおり、必要時はフットケア処置・指導も行っております。日常生活では、動くと足が痛い、重い、足が冷たい、色が悪いなどの症状が出ますのでお気をつけください。

今後の展望をお聞かせください。

もっと多くの方に心臓血管リハビリの重要性を知っていただきたいと思います。また心臓疾患だけでなく、その主な原因である高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病にももっとアプローチしていきたいですね。栄養指導も開始しましたし、個別でじっくりとご相談にも応じています。ご自分やご家族の悩みや疑問、不安なことなどを話していただければと思います。また当クリニックのかかりつけの患者さんが今後何らかの事情で通院が難しくなられたときには、在宅診療もさせていただこうかと考えています。

読者へのメッセージをお願いします。

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当クリニックでは健康診断から救急初期治療対応まで幅広く診療できる体制を整えておりますが、それに留まらず生命予後改善に向けての心臓血管リハビリテーションや個別栄養指導などの積極的な発症予防・再発予防介入を提供しております。地域の健康増進の源として、多くの方にご活用いただければと考えております。何か気になることがあれば、循環器に関わらず何でもご相談くださいね。

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