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金谷 翼 院長の独自取材記事

かなやファミリークリニック

(杉並区/方南町駅)

最終更新日:2024/06/21

金谷翼院長 かなやファミリークリニック main

東京メトロ丸ノ内線方南町駅から徒歩3分の場所にある「かなやファミリークリニック」。40年にわたって地域に根差した医療を展開してきた「はら医院」を、現院長である金谷翼先生が、2022年4月に承継した。金谷院長は、東京大学医学部医学科を卒業後、虎の門病院や横浜労災病院循環器内科、東京大学医学部附属病院循環器内科などで研鑽を重ね、循環器内科の知見を深めてきた。承継後は、従来の患者層に加え、胸の痛み、動悸、息切れなどの主訴を持つ患者が増えているという。今後どのようなクリニックにしていきたいか、またどんな医療を大切にしているかなど、詳しく話を聞いた。

(取材日2023年9月12日)

循環器内科を軸に、患者と向き合うために開業を決意

まずは医師を志したきっかけを教えてください。

金谷翼院長 かなやファミリークリニック1

実は私自身、幼少期から体が強いほうではありませんでした。小児喘息を患っており、病院にかかる機会も少なくなかったのです。そうした経緯もあり、小学生ながら「人の役に立つ仕事に就きたい」と考えたとき、自然に医師という職業が浮かんできたのです。ちょうどその時、野口英世などの伝記を読んで感銘を受け、それ以降は医師以外の選択肢が思いつかなくなるほど、真っすぐに志しました。循環器専攻を決めたのは大学時代です。循環器はたいへんダイナミックな分野で緊急性の高い疾患にふれることが多くあり毎日やりがいを感じていましたが、循環器の中でも、実務で外科手術に携わるようになっていくうち、今後の方向性が見えてきました。循環器外科は面白く興味深い分野に違いはありませんが、将来的に開業を視野に入れることを考えると、循環器内科という立ち位置で生活習慣のカバーや予防的な措置を主とすることも大事な役割であると思うようになりました。

開業自体は早い段階から意識されていたのですね。

そうですね。大学院時代から意識はしていました。大学院時代、研究に没頭した時代もありましたが、研究成果を出すために大学院に通うだけの日々は自分の本来やりたいこととは違うと感じていました。患者さんと向き合い、どうしたら患者さんが健やかな生活を送ることができるか、二人三脚で考えていく自分のイメージが強くなって、だんだんと開業への意欲が高まっていったのです。当院を承継したのは、懇意にしていた業者から、前院長の原先生をご紹介いただいたことでした。原前院長も承継を考えており、たいへん良いご縁に恵まれた次第です。当院は私にとっても理想的な環境でした。都心から遠くない立地もさることながら、何より前院長ご夫妻が行っていた医療が、地域にしっかりと根づいていると感じたからです。とても評判の良い、このようなクリニックを引き継げることに、医師として誇りを感じさえしましたね。

金谷先生から見た、方南町の印象を教えてください。

金谷翼院長 かなやファミリークリニック2

老若男女、誰にとってもとても過ごしやすい場所だと感じます。公園には大勢子どもが集まっていますし、世代のバランスもいい。人口の流入流出も適度に行われていて、一塊の世代に特化した印象もありませんから、町が生き生きしているように見えますね。ですので当院を訪れる患者さんたちの主訴も、一般内科をはじめ、循環器内科、皮膚科、アレルギー科、小児科など幅広いと感じます。内科に関しては、発熱もそれなりに受け入れており、皮膚科については小児アレルギーと密接に関わることから、子どもの受診が多いですね。いずれにせよ、ファミリー層が多い地域ですので、健康面での日常的なお困り事でご来院されるケースが大半ですね。もちろん当院での治療に加えて、必要に応じて提携医療機関へと紹介することもできますので、程度の大小を問わず、お気軽に来ていただきたいですね。

大切な家族を目の前にした心境で治療をする

先生のご専門である循環器系の診療について詳しく教えてください。

金谷翼院長 かなやファミリークリニック3

承継して最も大きな変化は、やはり循環器の相談が増えたことです。いわゆる地域のクリニックには、非常勤で循環器を専門とする医師が診療をするところも少なくはありませんが、循環器専門の医師が常駐していることは、当院の特徴の一つといえるでしょう。来院されるきっかけとしては、むくみがとれない、胸の動悸が気になる、胸に痛みを感じるようになってきたなど、「なんとなく違和感がある」というレベルからお越しになることが多くあります。循環器だけでいえば、新宿やJR中央線沿線など、方南町以外のやや遠方からもお越しになるケースもあります。血圧のコントロールなどは私自身得意としている領域ですので、脳出血を患った予後に当院を探してきてくださる方もいらっしゃいますね。

医師になったルーツでもある小児科への思いはいかがですか?

地域的に子どもが多いこともありますし、私自身の経験、そして実際に2児の父であるという立場からも、小児科は大切にしていきたい診療科目です。大学病院に勤務されている小児科医が2名、非常勤としてサポートしてくれているのが心強い限りですね。小児科で大切にしていることは、自分の子どもに接するより何倍も丁寧に接するということです。子どもは病院には恐怖心を持ちやすいものですし、保護者も子どもの異変には強い不安を感じていらっしゃるものです。例えば、他のお子さんと比べて発育が遅く感じるという不安や、偏食に対する不安などですね。できるだけ優しく声をかけ、安心感を持ってもらえるように努めています。

医師として大事にしてるポリシーを感じられるお話ですね。

金谷翼院長 かなやファミリークリニック4

子どもの話もさることながら、かつて医師になりたての頃に先輩から言われた言葉が今も忘れられないんです。「親きょうだい、また自分の子どもが目の前にいると思って治療をしなさい」という教訓でした。誰しも家族が病気になったら、真剣に今後のことを一緒に考えるでしょうし、自分たちでも能動的に調べるはずです。また「何とか治療して、治ってほしい」という願いを強く持つはずです。私たち医師は、そういう思いを預かっている職業ですので、先輩もそこを伝えたかったのだと思います。もちろん患者さんの気持ちが一番大事ですから、そこにどう寄り添いながら治療をしていくかは、毎日自問自答し続けています。

安心感を感じられるクリニックであり続けたい

今後、どんなクリニックにしていきたいとお考えですか?

金谷翼院長 かなやファミリークリニック5

一番は、原前院長が築き上げてきた地域の皆さまとの信頼関係を、より深めていけるクリニックにしたいですね。40年来の信頼関係があるからこそ、承継した後でも私のことを信頼してくださるので、名前が変わったとしても、その土台自体は変えていかないように意識をしています。また患者さんに良い医療を提供するためには、スタッフが元気で働けることはとても大事なことです。前院長のときからクリニックを支えてきたスタッフが大勢残ってくださり、患者さんにとってはそこも安心材料になると思うのですね。そのように安心感のあるクリニックであるからこそ、老若男女皆さまが安心して通院できるはず。クリニックの名称に「ファミリー」というキーワードを入れているのは、そういう理由もあります。

ご多忙な毎日だと思いますが、休日の過ごし方を教えてください。

今は子育てで手一杯という感じですね。2人の子どもは、上が小学生、下が幼稚園児です。親と一緒に遊びたい盛りの年齢ですので、家にいるときは常に子どもと遊んでいるように思います。まとまった休日があれば、家族旅行に出かけたり、デパートへ買い物に出かけたりとさまざまです。将来、子どもが大きくなったら、一緒に乗馬をするのが夢ですね。私は高校・大学時代に乗馬をしていて、馬自体も好きですし、何より乗馬は年齢を重ねても長く続けやすいものなので、家族で馬に乗って語らう休日の過ごし方にも、憧れたりしますね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

金谷翼院長 かなやファミリークリニック6

生活習慣病を含む内科全般、循環器内科、小児科、アレルギー科、皮膚科の診療を引き続き行っていますので、「はら医院」にお越しいただいていた皆さまは、安心して今までどおりの治療を受けていただけます。もちろん循環器の専門家としての知見を生かし、胸の痛み、動悸、息切れ、むくみ、咳、食欲不振などの症状にお困りの方への対応も、より精度を高めていけると自負しています。当院ではウェブ予約とウェブ問診を導入し、待ち時間や来院から診療終了までの時間が短縮できるような工夫も取り入れております。また保険診療による漢方治療も行っており、各種疾患に対して、漢方処方の相談も行えます。お悩みを一人で抱えず、ぜひお気軽にご相談いただければ幸いです。

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