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山下 航 院長の独自取材記事

こうようクリニック

(横須賀市/横須賀中央駅)

最終更新日:2022/11/25

山下航院長 こうようクリニック main

京急本線横須賀中央駅より徒歩13分ほどにある「こうようクリニック」は、横須賀市・三浦市・葉山市・逗子市のエリアを中心に訪問診療を行う在宅医療専門クリニック。「生まれ育った横須賀で地域貢献したい」と、2022年5月、山下航(やました・わたる)院長が開業。日本外科学会外科専門医の資格を持ち難病指定医でもある、もともとは外科出身の医師であり、けがを負った患者に対しその場で処置するなど幅広い診療ができるのも特徴。手術や専門的な治療が必要な場合に即対応できるよう大規模病院との連携にも注力する。「病院におらずとも、今までと変わらない時間を安心して過ごしていただける診療を心がけています」と語る山下院長。悩んでいる患者や家族に、生活に根づいたサポートをすることを信条とする。在宅医療への想いを話してもらった。

(取材日2022年6月6日)

横須賀の在宅診療専門のクリニックとして地元に貢献

在宅診療専門のクリニックとお聞きしました。この度、開業に至られた経緯を教えてください。

山下航院長 こうようクリニック1

当院は、私と事務長である弟と一緒に、兄弟で始めたクリニックです。私たちは横須賀出身ということもあり、ここが地元なんですね。生まれ育った場所で、地域貢献ができたらと、この場所での開業に至りました。これまで東京都内にある訪問診療専門のクリニックに勤めながら、ご自宅で療養されていて、通院が困難な方に向けて診察をしていました。そこでは、患者さんやご家族が困っている状況に深くふれ、生活に根づいたサポートの大切さを学びました。東京で勤務医を続けていくことも考えましたが、次第に開業して端的に言うと在宅医療という形で地元への地域貢献ができないかという考えが強くなっていったんです。横須賀市も訪問診療に力を入れているので、地域を支える一院として貢献していきたいという想いがあります。

先生は外科がご専門だそうですね。診療においての強みは何でしょうか?

私は外科出身で、けがや傷に対しての処置の経験が豊富であるというのが特徴です。寝たきりで起こる床ずれや、突然の転倒、壁への衝突といったアクシデントなど、外科的な処置を必要とされる患者さんは意外と多いと感じてます。「転んでしまった」「傷口を縫わなくてはいけない」ということになれば、その場ですぐに処置したり、重症の場合は病院も紹介できます。このように、幅広く対応できることが強みなのではと感じています。もともと通院が困難な方に対しては、病院に行く頻度をいかにして減らせるかが重要。もちろん、けがの予防は大切ですが、どうしても100%なくすというのは難しいことですから。どんなことがあっても「こうようクリニックがあるから安心」だと感じていただける存在でいたいですね。

医師になろうと思われたきっかけは何ですか?

山下航院長 こうようクリニック2

父が整形外科医で、葉山で開業しておりまして、「町のお医者さん」として活躍している様子を昔から見てきたんですね。ちょうど、進路を決める際に、医師を選択するのもいいものかもしれないと思いました。若干「医師にならなくては」という使命感もあったと思いますが、父の影響は大きかったですね。専門を消化器外科にしたのは、研修医時代に悪いところを手術で治療することがわかりやすく感じられたことと、術後の全身管理が必要不可欠となるため「全身を診なくてはならない診療科である」と知って魅力的に感じたからでした。現在では、これまで培ってきた外科の知識や経験を生かしながら、患者さんの生活に根づき、困り事に対して医療という視点から介入できる点にやりがいを感じています。

他の専門家との情報交換を密に行い地域医療に取り組む

地域医療との連携はどのようにされていますか?

山下航院長 こうようクリニック3

近隣の大規模病院に連携登録をすることで連携体制を整えています。ご自宅で何かあったときに、入院することが適切だろうと判断した場合は、病院と相談しながら入院などの手配も可能です。また、横須賀市は医師会の先生方が在宅医療の先駆けと言えるような体制づくりをしてこられたので、より安心いただけると思います。

訪問診療を支える他職種の方々とのチーム連携も大切にされていますね。

医師の前だとどうしても本音を言うのが難しいという方もいらっしゃると思っています。医師の前では「痛くない、大丈夫」と言っていても、普段は違っていたり、ストレスや不安を感じていたりという患者さんも多くいらっしゃいます。ですから、私1人の視点だけでなく、ホームヘルパーさん、看護師さん、ケアマネジャーさんなど、他職種の方が「どう見ていて、どこが心配で、どう感じているか」がとても重要だと思っています。週に1回行くだけの医師よりも、患者さんの普段の生活を見ている方々のほうが、情報量としては圧倒的に多いと思いますから。患者さんに関わる専門家の意見を聞き、その情報を役立てていきたいですね。密に情報交換してコミュニケーションを取りながら総合することで、私では気づけない視点を取り入れて患者さんがより安心して過ごしていただけるよう、解決策を探していけたらと考えています。

診療の際に大切にされていることは何ですか?

山下航院長 こうようクリニック4

当院の理念は「在宅療養に安心を」です。患者さんやご家族に、病院におらずとも、安心して今までと変わらない時間を過ごしていただけるようお手伝いする診療を心がけています。「病院に行けなくなってしまった、どうしよう」と悩んでいる患者さんやご家族に、「安心をどう届けられるか、感じていただけるか」が大事。「何に困っているのか」「何が不安で病院に行けないのか、それがどのようにネックになり、ストレスになっているのか」といった患者さんのそれぞれの不安材料を理解し、いかに軽くできるか、自宅でも十分に安心できる環境だということを感じていただくことをめざしています。もちろん、患者さんだけでなく、ご家族とのコミュニケーションも大切にしています。ご家族から見た患者さんの様子を伺ったり、何を要望されているのかを引き出したりしていくために、診察時には毎回時間をとって、ご家族のお話を丁寧にお聞きするようにしています。

患者とその家族をサポートし在宅療養に安心を届けたい

印象に残っている患者さんとのエピソードはありますか?

山下航院長 こうようクリニック5

以前私が担当していた患者さんで、がんが進行したため自宅での緩和ケアをすることになり、かなり困惑していらっしゃったように思いました。表面上は穏やかに装っていらっしゃいましたが、内心は不安でいっぱいだったと思うんですね。診察ではその都度、治療法や病気の進行の説明をきちんとさせていただきながら、患者さんの疑問に対して、一つ一つ答えていきました。最期の段階で「来てもらってすごくありがたかったです」と言われたときは、誠心誠意を込めて向き合ってよかったと、自宅で安心して治療を受けていただくことの大切さを実感しました。また、夜中や早朝でも緊急対応で訪問に伺っていた患者さんから「来てもらってしっかり説明してもらえるのは安心する」と言っていただけたこともあります。やはり「安心した、よかった」という患者さんの言葉が一番うれしいですね。

休日はどのように過ごされていますか?

サウナが好きですが、なかなか行けませんので、今はジムに行って体力の維持をしています。医師は体力仕事だという話も耳にしていまして、体力をつくるには学生のうちにしかできないと思い大学時代の6年間はアメリカンフットボールをしていました。アメフトは大学時代から始める人が多いので「やるなら、やってやろう」と勇気が出たんだと思います。おかげで、今でも体力には自信があります。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

山下航院長 こうようクリニック6

訪問エリアは横須賀市・三浦市・葉山市・逗子市の一部の地域が中心です。まずは横須賀の地域になじみ「横須賀にはあの先生がいるから、困ったら相談すればいいよね」といった安心いただけるクリニックになることを目標にしています。生まれ育った横須賀で地域への貢献をしっかりして、恩返ししていきたいです。ご自宅の療養で病院に通えないような状況の患者さんやご家族は、不安でいらっしゃるでしょうから、そういった方々の力になりたいと思っています。自宅にお伺いすることになるので患者さんやご家族の皆さまはクリニック選びに悩むこともあると思います。長いお付き合いになるので、まずは相談だけでも結構です。地域の皆さまのお力になれればと思っておりますので、お気軽に相談していただければうれしいです。

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