今井 康之 院長の独自取材記事
てらす歯科 京成稲毛駅前
(千葉市稲毛区/京成稲毛駅)
最終更新日:2025/07/30

京成稲毛駅のすぐそばにある「てらす歯科 京成稲毛駅前」。千葉エリアで長く診療経験を積んだ今井康之院長が、2022年に「歯科医院を嫌いな人をなくしたい、健康のために自ら通いたくなるような場所にしたい」との思いを込めて開業。以来、地域に根差した歯科医療を提供している。一般歯科から予防歯科、入れ歯、インプラント治療、審美歯科、矯正など幅広く対応しており、レーザー治療機器による低侵襲の治療も実践。歯科衛生士らスタッフとの連携も密で、そのやりとりはアットホームな雰囲気に満ちている。また、欧州基準におけるクラスB規格の高圧蒸気滅菌器や口腔外バキューム、医療用大型空気清浄機など感染症予防対策も徹底。どんな患者でも受け入れる懐の深い今井院長に、診療方針や歯科医療への思いなどについて聞いた。
(取材日2025年5月20日)
時代の流れに対応できる理想の歯科医院をめざして開業
今井院長のご経歴について簡単に教えてください。

大学在学中から、卒業したら地元の北海道を出てみよう、関東の歯科医院へ就職しようと考えていました。私は一時期車の設計をしたいと考えたほど、物作りが好きなのですが、横浜市の歯科医院を見学に行った帰りに、たまたま幕張で開催していたモーターショーへ足を延ばしたんです。そしてその足で、幕張の近くで開業していた大学の先輩の歯科医院へあいさつに行くことに。これが千葉との縁の始まりでした。そして、その先輩の歯科医院で11年勤務。さらに千葉市花見川区にある歯科医院の分院長として18年間務めました。ずっと臨床畑で、どんな分野にも適切に対応できるよう研鑽に励んできました。最近の患者さんの感染症予防に対する意識の高まりや、歯科のデジタル化の波に臨機応変に対応できる歯科医院をつくり、理想とする歯科医療を提供したいと考えて開業しました。
診療方針についてお聞かせください。
主訴がある場合、その主訴を引き起こした根本的な原因を探ることを重視しています。まずエックス線検査装置や歯科用CTなどで精密に検査して口腔内全体を把握。そこで生じている根本的な問題点について説明し、その上でどのような処置をするか患者さんに確認しています。痛みや違和感が生じているその部分の治療だけで良いのか、あるいは口の中を全体的に治療するのか、患者さんの考えをよくお聞きした上で治療を進めています。口の中に何かトラブルが起きるのは、そのような状態になる何らかの根本的な理由があるからです。その理由の大きな部分を占めるのが噛み合わせです。たった奥歯1本の処置が適切になされていなかったために全体の噛み合わせが崩れて、噛むと痛い、うまく噛めないといった状況になることもよくあります。ですので、口腔内全体や噛み合わせを詳しく調べて、根本的な問題から解決するよう努めています。
噛み合わせの問題は、自分ではなかなか気づきにくいですよね。

そうですね。例えば初診で口の中を診た時に、歯並びなどから「この人はいつも片側だけを使っているな」とわかることがあります。それがさまざまなトラブルの原因となっている可能性も少なくありません。ただ、今さら噛み合わせや噛み癖を変えるのは難しいと感じる方もいるので、当院ではその噛み合わせとこれから付き合う方法、将来予想されるトラブルとその対処方法などを説明します。治療法も決して押しつけるのではなく、複数の治療法を提案して患者さんの意向を尊重しています。
治療後の定期的なメンテナンスで口腔内の健康を維持
どのような患者さんが来られていますか?

近隣にお住まいの方が多いですね。年齢層は幅広く、小さいお子さんからご高齢の方までさまざまな年代の方が来られています。診療では、一般歯科から予防歯科、小児歯科、入れ歯、インプラント治療、審美歯科、矯正などに幅広く対応しています。近頃は、ありがたいことに、患者さんからのご紹介を受けて来院される方も増えてきました。
患者さんの歯科意識などで何か感じることはありますか?
歯科意識は少しずつ高くなってきている印象です。最近では、一般的な補綴治療でも、強度の高い材料を使った自費診療を選択される患者さんが増えています。特にこちらからお勧めしているわけではないのですが、材質による強度の違いを説明して、最終的に患者さんに選択していただいております。ただ、強度の高い材質を使って治療をしても、長期的にお口の中の健康を維持するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。かぶせ物や補綴物が壊れなくても、歯周病になってしまう可能性がありますからね。治療後も、お口の中の状態を定期的にチェックしておけば、何かトラブルがあったときに早い段階で対処できます。当院に来られている患者さんの中には、治療が終わった後も定期的にメンテナンスに通われている患者さんが多いですね。
メンテナンスのためには、どの程度の頻度で通院するのが理想なのでしょうか。

当院では、3ヵ月に1回程度を目安に通っていただくことをお勧めしています。実は、あまり頻繁に歯石を取ることは、歯にとって負担となるんです。歯石を取る際は、どうしても若干ですが歯の表面を削ることがあるので、少しずつ薄くなっていく可能性があります。ですから、普段ご自分できちんと歯磨きをして、3ヵ月に1度歯科医院でチェックしてもらうのが理想ですね。ただ、磨きすぎによって歯茎が痩せてしまうと、知覚過敏などのトラブルにつながります。ですから、メンテナンスの際はお口の中の状況を確認し、歯ブラシの選び方や磨き方の指導もしています。
後進の育成や治療のデジタル化でより良い診療の提供を
診療の際、どんなことを大切にしていますか?

当院が診療の理念としているのは「歯科医院を嫌いな人をなくしたい、健康のために通いたい場所にしたい」ということです。患者さんが嫌な思いをすることなく、ここに来て良かった、安心したと思ってもらえるように努めています。例えば、治療中に待たされてしまうと、患者さんは今何をしているのかわからず、不安になりますよね。ですから、次にどんなことをするか随時お声がけして、患者さんが何のために待っているかわからない時間がないように工夫しています。どうしてもお待たせしなくてはならない時は、歯科衛生士が口腔内をチェックするなど、待ち時間もうまく活用するようにしています。歯科衛生士とは密に連携を取っていて、患者さんの口腔内の状況などを常に情報共有しています。
非常勤の先生が2人加わったそうですね。
そうなんです。1人は私の大学の先輩で、長年矯正歯科を専門としながらも一般歯科でも開業経験のある歯科医師です。私はマウスピース型装置を用いた矯正がメインなのですが、彼はブラケットという装置を装着する矯正を専門としています。ですから、今後は矯正治療において、幅広い診療を提案できるのではないかと期待しています。もう1人も同じ大学の後輩で、現在大学を卒業して4年目の歯科医師です。普段は大学病院に勤務しながら、週に1度当院で一般歯科を担当しています。
健康のために何か取り組んでいることはありますか? また、趣味などがあれば教えてください。

49歳からフルマラソンを始め、最近はトレイルランニングやロードランニングにはまっています。今年の4月下旬には、富士山の周りを走る168kmのトレイルランニングに参加し、その1週間後の5月上旬には長野から新潟まで丸2日かけて走るロードランニングに挑戦しました。来年は、ロードランニングで東京から新潟までの500kmを走る予定です。いつ休んでいるのかと驚かれることもありますが、私にとっては仕事の合間の良いリフレッシュになっています。
最後に今後の展望をお願いいたします。
今後も、歯科医師を少しずつ増やしながら、後進の育成に取り組んでいきたいと考えています。これからも妥協のない歯科医療を提供するために、後に続く歯科医師の育成は必須です。また、開業当初から考えていた歯科のデジタル化も進めていく予定です。例えば、口腔内スキャナーを使って患者さんのお口の中のデータを取れば、型採りが苦手な方の負担を軽減できます。何より、デジタルならデータとして残せるんです。歯科医療全般でデジタル化が進む中、その流れに乗り遅れないことも必要だと思っています。これからも地域の皆さんをはじめとした多くの方々に信頼される歯科医院、どんなことでも相談できる、気軽に通える歯科医院であり続けたいと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは入れ歯/ノンクラスプデンチャー 10万~25万円
インプラント1本(かぶせ物含む)/38万円~
マウスピース型装置を用いた矯正/33~77万円 ※マウスピース型装置の枚数により変わります。
ジルコニアインレー/5万5000円
セラミッククラウン/7万~9万円
※検査・診断料・調整料別途
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。