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藤谷 桜子 先生、北原 海 先生、向井 雄一郎 先生の独自取材記事

さゆりクリニック

(呉市/呉駅)

最終更新日:2022/12/21

藤谷桜子先生、北原海先生、向井雄一郎先生 さゆりクリニック main

呉本通六丁目バス停から徒歩5分の場所に2022年1月に開院した「さゆりクリニック」。内科・泌尿器科の藤谷桜子先生、歯科の北原海先生、向井雄一郎先生を中心に地域の人々の健康を総合的にサポートする。駐車場が9台分用意され、完全バリアフリーで高齢者や車いすを利用する人でも通院しやすい。同院の自慢はチームワークの良さ。医師・歯科医師・スタッフが密にコミュニケーションを取りつつ日々診療にあたる。同院を運営する法人の理事長は、藤谷先生と向井先生の父で同院の内科の非常勤医師も務める。また、北原先生は向井先生の大学時代からの友人で、互いの信頼は厚い。今回は3人の先生に自身の得意分野、同院の強み、めざすクリニック像について聞いた。

(取材日2022年11月17日)

内科・泌尿器科・歯科の複合クリニックとして開院

こちらに開院された経緯をお聞かせください。

藤谷桜子先生、北原海先生、向井雄一郎先生 さゆりクリニック1

【藤谷先生】理事長が呉市音戸町に内科クリニックを開院したのが当法人の始まりで、長年、地域の方々のかかりつけ医として診療を続けてきました。呉市では高齢化が顕著に進んでおり、誰もが安心して老後を過ごせる環境をつくろうと2014年に法人化し、高齢者施設も運営しています。当院があるこの場所は、もともと父の知人がクリニックを開いていたのですが、継承してほしいとのお話があり、その先生が昨年亡くなられ、急遽引き継ぎました。建物はそのままで院内設備を刷新し、今年1月に開院しました。開院当初、私は中電病院に勤務する傍ら非常勤医師として携わっていましたが、10月からは常勤となり医科の院長を務めています。

内科と泌尿器科・女性泌尿器科を藤谷先生が担当されているのですね。

【藤谷先生】そうです。私は福岡大学医学部を卒業後、広島赤十字・原爆病院での研鑽を積み、広島大学病院泌尿器科に入局しました。当時は広島県に女性の泌尿器科医師は数人しかおらず、その中でも女性泌尿器科を専門にする医師のパイオニアになろうと考えたんです。大学病院から市立三次中央病院に移り、その後中電病院に勤務して現在に至ります。当院では、内科の幅広い症状を診ながら泌尿器科・女性泌尿器科の診療も行っています。地域柄、患者さんの大半がご高齢の方ですが、40~50代の女性の更年期のお悩みにも漢方を取り入れるなどして対応しています。泌尿器科は女性医師が少ないこともあり、以前の勤務先での患者さんが遠方から来院されることもあります。

泌尿器科ではどのような症状を訴える方が多いですか。

【藤谷先生】最も多いのは膀胱炎ですね。がんや膀胱結石などの病気が隠れている可能性もあるため、繰り返す膀胱炎には膀胱用の内視鏡を用いて病気の早期発見に努めています。重篤な病気が見つかった場合には近隣の病院にご紹介しています。病院の先生方とは日頃から連絡を取り合い、安心してお任せできる体制を整えています。また、頻尿のお悩みには飲み薬だけでなく膀胱注射という選択肢もありますよ。泌尿器科ならではの治療ですので、お気軽にご相談ください。私自身、現在も横浜まで足を運び、女性泌尿器科に精通している先生のもとで勉強を続けています。その成果を患者さんの治療に生かしていきたいですね。

クリニックの強みを教えてください。

藤谷桜子先生、北原海先生、向井雄一郎先生 さゆりクリニック2

【藤谷先生】当院は内科と泌尿器科、歯科の複合クリニックであり、患者さんにはメリットが大きいと考えています。内科を受診された方に泌尿器疾患を疑う症状があればそのまま私が対応し、虫歯や嚥下機能の低下などが疑われる患者さんには必要に応じて歯科の受診をお勧めします。複数の診療科を1ヵ所で受診でき、しかも院内で診療情報を共有しスムーズに治療を進められる点が当院の強みです。患者さんのいろいろなお困り事に医師・歯科医師・スタッフが一丸となって解決策を見出し、その積み重ねによって多くの方から信頼していただけるクリニックにしていきたいですね。

予防や審美面を重視した歯科診療、美容医療も手がける

歯科の院内診療は北原先生が担当されているのですね。

藤谷桜子先生、北原海先生、向井雄一郎先生 さゆりクリニック3

【北原先生】はい。奥羽大学歯学部の同期だった向井先生から声をかけてもらい、10月からこちらに勤務しています。9月末までは大学病院の保存科に在籍し、なるべく歯を残す治療に取り組んできました。具体的には神経を残す治療、抜歯しなければならないような歯を分割して残す治療、親知らずを移植する治療などです。一般に抜くしかないと思われるような歯でも、患者さんが望めばなるべく残せるよう、根気良く治療することをモットーとしています。どうしても歯を残せない場合にはその他の選択肢を複数提示し、それぞれのメリット・デメリットをご説明しています。各分野の専門の先生方の力を借りながら、患者さんの希望に沿った治療を提供していきたいですね。また、保存治療とともに根管治療、歯の神経の治療、歯周病治療についても知識・技術をさらに高めようと勉強を続けています。

診療にあたり、どのような工夫をされていますか。

【北原先生】根管治療や神経の治療の際には、ラバーダムというゴム製のシートで治療する歯のみを隔離し、ほかの部分の唾液が患部に付着し細菌に感染するのを防いでいます。また、麻酔をうまく活用して痛みを抑えた治療に努め、麻酔時の痛みを軽減するため薬液をゆっくり注入するといった工夫もしています。

歯科はどのような患者さんが多いですか。

【北原先生】こちらに来てまだ1ヵ月ですが、虫歯が痛む、詰め物が取れたといって来られる方が多いですね。今後は虫歯や歯周病の治療だけでなく、病気予防という側面から呉の皆さんの健康維持に貢献できればうれしい限りです。歯の健康は全身の健康につながります。毎日の適切な歯磨きと半年に1回程度の定期的な受診で、病気の予防、早期発見に努めていただきたいと思います。お子さんからご高齢の方まで年齢を問わず診療していますので、お気軽にご来院ください。

美容医療や審美的な歯科治療にも取り組まれていますね。

藤谷桜子先生、北原海先生、向井雄一郎先生 さゆりクリニック4

【藤谷先生】もともと私が美容系にも強い関心を持っていたところ、更年期障害のご相談で来られた女性から、体調の改善だけでなく外面の美しさを維持できる治療があればと相談されたのをきっかけに、美容医療にも取り組むようになりました。
【北原先生】歯科の治療には審美面も重要と考え、セラミック治療やホワイトニングにも力を入れています。口元が明るくなれば表情が豊かになり、お顔全体に目が向きます。現在は、歯科でできる範囲で美容面にもつながるアプローチにも取り組んでいるところです。審美面から健康へと関心を広げていただければと思います。

訪問歯科にも注力。高齢者の口腔の健康維持をサポート

歯科の訪問診療も手がけていらっしゃいますね。

藤谷桜子先生、北原海先生、向井雄一郎先生 さゆりクリニック5

【向井先生】院内の診療は北原先生にお任せし、私は歯科衛生士と連携して患者さんのご自宅や施設を訪問し、診療にあたっています。学生時代から、いずれは実家に戻って高齢化が進む呉で訪問診療に携わりたいという思いがあり、卒業後は大学病院の地域支援歯科で訪問診療や高齢者を対象とした治療の経験を積んできたんです。摂食嚥下についても専門的に学んできたので、通院される患者さんで飲み込みの訓練が必要な方がいれば、北原先生と協力して治療していきたいと考えています。

訪問診療をするにあたり心がけていることはありますか。

【向井先生】患者さんやご家族、施設の職員の皆さんは、孫や親戚を出迎えるように、身構えることなく私たちを受け入れてくださいます。たいへんありがたいことですね。こちらも礼儀をわきまえつつ、家族のように親しみをもって接しています。訪問診療で多いのは虫歯治療や入れ歯の調整です。嚥下障害が疑われる場合には、ご家族や施設の職員の方など、普段お世話をする方に食事の形態についてアドバイスしています。どのくらいのやわらかさ、大きさならうまく飲み込めるか、内視鏡を使って目視で確認してもらい、日々の食事を工夫してもらっています。

最後に読者の皆さんへメッセージをお願いします。

藤谷桜子先生、北原海先生、向井雄一郎先生 さゆりクリニック6

【向井先生】藤谷先生が言ったように、当院に来ていただければ、幅広いお悩みに解決策を見出せると自負しています。日常的な小さな不調、泌尿器や更年期のお悩み、虫歯や歯周病だけでなく、美容医療や歯のホワイトニングなども含め、まずは当院にご相談ください。近隣の専門医療機関とも連携し、お一人お一人に合った治療を提供していきます。健康や美容に関する身近な相談相手として頼っていただければうれしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

セラミック治療/5万円~、ホワイトニング/2万5000円~(内容によって異なります)

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