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加藤 大也 院長の独自取材記事

たいや内科クリニック

(豊田市/浄水駅)

最終更新日:2025/09/05

加藤大也院長 たいや内科クリニック main

上豊田駅から南西方向に車で約5分。逆台形を組み合わせたようなモダンな外観が印象的な「たいや内科クリニック」がある。2022年5月に同院を開業した加藤大也(かとう・たいや)院長は、藤田医科大学の大学院修了後、同大学病院および豊田厚生病院に勤務。糖尿病および甲状腺疾患を専門分野として診療を行ってきた。中でも重症の糖尿病患者を数多く診察してきた経験から、早期に治療を開始することで一人でも多く糖尿病で苦しむ患者を減らしたいと開業を決断。診療と並行して、スタッフの育成や地域住民との交流活動にも力を入れている。「人と人とのつながりを大切にし、関わる人すべてに安心と幸せを届けたい」と診療理念を語る加藤院長に、自身のことや診療についてさまざまな話を聞いた。

(取材日2025年7月14日)

専門知識を生かし糖尿病患者の豊かな人生を守る

まずは、開業した動機や経緯などを教えていただけますか?

加藤大也院長 たいや内科クリニック1

藤田医科大学に8年、豊田厚生病院に17年ほど勤め、糖尿病や生活習慣病、甲状腺疾患を専門に診てきました。その中には、糖尿病の合併症がかなり進行してから治療を始める患者さんも少なくありませんでした。失明寸前の方や、足がすでに壊死を起こしていた方などもいらっしゃり、ご本人やご家族が悲嘆に暮れる姿を何度も目の当たりにしてきました。このような経験から、「もっと早い段階で治療に介入し、合併症の進行を防ぎたい」という思いが強くなり、開業に至りました。豊田市は父の実家があり、また豊田厚生病院に長く勤めていたことから、私にとっては第二の故郷のような場所です。自動車関連企業が多く、健康診断などにも積極的に取り組まれている地域性も、この地で開業する魅力の1つでした。

診療の内容や方針について、クリニックの特色を教えてください。

私は日本糖尿病学会認定糖尿病専門医、日本内科学会認定総合内科専門医の資格を持っており、糖尿病、生活習慣病、甲状腺疾患を中心に専門的な治療を行っています。診療内容の特徴の一つとして、インスリンポンプ療法を専門とする外来を設けている点です。インスリンポンプの導入は大きな病院に入院が必要なことが多いですが、当院では外来で行うことができます。また、診療の際に電子カルテを入力する専任のシュライバーが在籍しているのも特徴ですね。私がカルテを入力しない分、患者さんとしっかりと向き合い、目を見てお話しすることができます。そのため、患者さんの細かな表情の変化にも気づくことができ、とても有意義な診療につながっています。

どのような患者さんの来院が多いですか?

加藤大也院長 たいや内科クリニック2

来院される方の約6割が糖尿病や甲状腺疾患を持つ患者さんで、その他にも高血圧症や脂質異常症などの生活習慣病、風邪や胃腸炎といった一般内科の患者さんも多くいらっしゃいます。また、診療圏内には自動車関連企業に勤めるブラジルの方が多く住んでおられる団地があることから、外国人の患者さんも多いです。そのため、当院では英語とポルトガル語に対応できる通訳が2人在籍しており、日本語が話せない方でも安心して受診できる体制を整えています。文化や言語の壁を越えて、すべての方に適切な医療を提供することをめざしています。

チームの力で「テーラーメイドの医療」を提供

クリニックとしての理念やモットーがあれば教えてください。

加藤大也院長 たいや内科クリニック3

「人と人とのつながりを大切にして、関わる人すべてに安心と幸せを届ける」ことを診療理念として、「患者さんの想いを聴き、応え、患者さん目線でテーラーメイドの医療を届けること」を心がけています。病気の状態だけでなく、患者さんの基本的な性格や生活背景なども考慮した上で、その人にとって最適な治療をめざします。特に糖尿病治療においては、医師だけではなく専門のスタッフによるチーム医療が不可欠です。そのため当院では、日本看護協会 糖尿病看護認定看護師や経験豊富な医療スタッフと連携し、一つのチームとして診療にあたっています。各スタッフがそれぞれの持ち場で職務を全うし、最大限能力を発揮するためには、働きやすい環境づくりも大切です。スタッフ同士が互いに信頼し、楽しく同じ目標に向かって仕事ができるように注力しています。

専門性が高いスタッフさんが多いのですね。スタッフ教育で意識していることはありますか?

理念に掲げる「関わる人すべて」には、当然スタッフも含まれます。スタッフが仕事に充実感を持って働くことが、より良い治療の提供、そして患者さんの幸せにつながると信じています。そのため、スタッフが働きやすい環境づくりは常に意識しており、例えば人員配置を手厚くして休みを取りやすくするなど、子育てや家族の介護と両立しながらでも活躍できる職場をめざしています。また、スタッフの育成も私の使命です。地域のクリニックと共同で勉強会を開催するなど、スタッフのモチベーションを高める取り組みも行っています。ただ、もともと向上心が高いスタッフばかりで、自ら進んで勉強や研究に励んでくれています。個々のスキルを伸ばせるように、外部セミナーへの参加なども全面的にサポートしています。こうした働きやすい環境整備への取り組みが評価され、一般財団法人日本次世代企業普及機構より「ホワイト企業」の認定を受けました。

クリニックの設計や設備でこだわったところはありますか?

加藤大也院長 たいや内科クリニック4

当院は基幹病院と同じレベルの医療をめざしています。そのため、豊田厚生病院で行っていたチーム医療と同じ体制で診療できるように、クリニック内部を類似した構造に設計してもらいました。管理栄養士の部屋には、栄養指導のためのさまざまな指導用フードモデルがあります。検査機器としてはエックス線、エコー、心電図、体成分分析装置など、必要な設備を整えています。特に、2025年3月に導入した高性能化学分析装置により、血液検査の結果が出るスピードが格段に早くなりました。即日に結果が出るので、検査当日に治療方針を決定したり、薬の微調整を行ったりすることが可能です。患者さんにとっては、通院回数が減り、時間的・金銭的負担の軽減につながると考えています。また、虫垂炎のような救急疾患を発症している場合も、迅速で適切な診断が可能となり、よりスムーズな病診連携が可能になっています。

これからも安心と幸せを地域の人々に届けたい

地域貢献にも力を入れていると伺いました。

加藤大也院長 たいや内科クリニック5

ありがたいことに、患者さんから「この地域で長く続けてほしい」というお声をいただくことも多く、地域の皆さまとのつながりを大切にしています。地域のお祭りに積極的に参加したり、クリニック主催でイベントを企画したりして、地域の皆さんとの交流を楽しんでいます。その中で、食に対する不安を感じている方が多いと感じたため、院内の多目的ホールを活用して、医食同源に関する講演会を開催いたしました。たいへん盛況で、健康と食事の大切さについてともに考える場となりました。健康で幸せに過ごすためには、医療だけではなく、食事も大切であることを伝えていきたいですね。

1型糖尿病の患者さんに向けての家族会も開催しているとか。

はい。1型糖尿病のお子さんやそのご家族は、時に孤立感を抱えがちです。だからこそ、患者さん同士の横のつながりが非常に重要だと考えています。そこで、近隣のクリニックと連携し、2年ほど前から家族会やイベントを共同で開催しています。時には食事をしながら、ざっくばらんに会話を楽しむこともあります。昨年開催した家族会では、災害時の対応をテーマにしてみんなで話し合いました。大規模災害が起こった際には、医療機関が正常に機能できない可能性もあるため、患者さん同士の助け合いが命を守ることにもつながります。いつ何が起こるかわからないからこそ、日頃から顔の見える関係性を築き、交流を深めることで、安心して暮らせる環境づくりに貢献したいと考えています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

加藤大也院長 たいや内科クリニック6

クリニックを未来につないで、地域に貢献し続けるために、今後もさまざまな環境整備と、次世代の育成に力を入れていきたいと思います。また患者さんの満足度を上げるために、待ち時間の解消に向けてIT技術を積極的に取り入れながら、患者さんの負担軽減に努めていきたいと思います。また、スタッフの教育にも力を入れ、次世代にも引き継げる地域のかかりつけ医療機関としての役割をしっかり果たしていきたいと考えています。これからも皆さんに安心と幸せを届けられるような医療をめざしていきますので、健康に不安のある方はどうぞお気軽に相談にいらしてください。

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