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寺崎 紗矢香 院長の独自取材記事

はたのだい駅前内科・糖尿病クリニック

(品川区/旗の台駅)

最終更新日:2022/08/10

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東急大井町線・旗の台駅東口から商店街に足を踏み入れると、スタイリッシュなタイル張りの壁が目を引くビルが見える。この2階に2022年5月に「はたのだい駅前内科・糖尿病クリニック」は開業した。複数のクリニックが入るテナントビルで、1階には調剤薬局がある。同院は風邪などの一般的な内科はもちろん、糖尿病をはじめ生活習慣病や内分泌疾患の専門的な治療を行うが、ベージュピンクの壁や木目調の内装は、病院らしくない温かな雰囲気。「リラックスしてもらい、前向きな気持ちで気軽に受診してほしい」という寺崎紗矢香院長のこだわりだ。「祖母の耳鼻科医院のように患者さんが笑顔になる寄合所のようなクリニックにしたい」と言う寺崎院長。明るくほがらかな笑顔でインタビューに答える姿が印象的だった。

(取材日2022年6月9日)

糖尿病はじめ慢性疾患の患者をチームでサポート

クリニックのご紹介からお願いします。

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当院では、主に糖尿病などの慢性疾患と、風邪などの一般内科を診察します。定期的な通院が必要な慢性疾患の患者さんには前向きな気持ちでいらしていただき、急に体調を崩した方にも気軽に立ち寄っていただけるように、駅前の立ち寄りやすい立地で、院内の色合いや内装にも工夫して、心が落ち着く雰囲気づくりにこだわりました。待合室でも緊張せず、おうちにいるようにゆったりしていただきたいですね。祖母は耳鼻科の開業医でしたが、待合室はまるで寄合所のようで、祖母も患者さんたちと楽しそうにおしゃべりして、患者さんは笑顔で帰っていく、そんな診療所でした。働く女性としての祖母に憧れて医師になったので、このクリニックも祖母の耳鼻科のような場所をめざしています。祖母のように患者さんに慕われ、治療だけでなく心のサポートもできるような、安心していただけるクリニックにできたらいいなと思います。

糖尿病を専門に選んだのはなぜですか?

私の家が糖尿病家系で、耳鼻科の医師だった祖母も糖尿病の合併症で脳梗塞になってしまいました。患者さんのことに集中するあまり、自分の体のことを置き去りにしていたんです。それで、糖尿病を専門に選びました。医師になってからは、昭和大学病院や地域病院などで、ずっと糖尿病や代謝・内分泌疾患を専門にしてきました。病院ごとにいろいろ学ぶところは大きかったですが、臨床経験を積むうち、慢性疾患の患者さんは長い目で治療にあたる必要性を感じるようになりました。信頼関係を築いて一人ひとりに合う医療を提供したいと思うものの、大きな病院では診察時間に限りがある。徐々にジレンマを抱えるようになり、患者さんにじっくり向き合いたいと思ったことが開業を決意した理由です。

クリニックの特徴を教えてください。

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医師や看護師、受付に加え、管理栄養士、保健師、糖尿病療養の専門知識を持つスタッフが常駐し、多方面から患者さんをサポートします。糖尿病をはじめとする生活習慣病は、診察して薬を処方すればいいわけではありません。食事や運動が重要なので、専門的なアプローチが求められます。患者さんに寄り添いながら生活を見直し、スタッフ一丸となって患者さんと一緒に改善策を検討していきます。患者さんの立場になって考えてくれるスタッフに恵まれ、スタッフ間でのコミュニケーションも密に行うことで、チームとしての医療の質が高まっていると感じます。また、隣接する皮膚科、歯科、眼科などのクリニックや調剤薬局、昭和大学病院や近隣病院とも連携を取り、患者さんのサポートや緊急時の対応も行います。

迅速な検査が可能な機器やフットケア設備を導入

診察する上で心がけていることを教えてください。

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早期発見・早期治療で患者さんの健康を守りたいという気持ちで診療に臨んでいます。まずは、患者さんとのコミュニケーションを大切にし、一人ひとりに寄り添う医療を提供すること。問診では、症状はもちろん患者さんのバックグラウンドや内面を把握するために、じっくり患者さんのお話に耳を傾けます。生活習慣病では、デスクワークか体を動かす仕事か、忙しくて食事がおろそかになりがちか、など、ライフスタイルによってアプローチも変わってきますからね。また、脂質異常症には家族性のケースもあり、ナイーブな部分なので、お話を伺うには配慮が必要です。高血圧症はほとんどの場合、体質や生活習慣などがもとで起こりますが、ホルモンの過剰分泌などはっきりした原因がわかる場合もあるので、きちんと見極めて的確なアプローチをしていきたいです。

どのような検査を受けられますか?

一般的な血液検査や尿検査を受けることができ、迅速に結果を出せるようにしています。例えば、過去1~2ヵ月の血糖値を反映するHbA1cは約100秒で結果が出ます。脂質異常症を判断するLDL-C、HDL-C、中性脂肪や、高尿酸値血症を調べる尿酸値も、その日のうちに結果がわかります。検査項目によっては外注になりますが、なるべく翌日に結果をお伝えするようにしています。頸動脈エコーや、心臓から足首までの血管の硬さを計測するCAVI検査、過剰に摂取した糖と体内のタンパク質が結びついて作られる老化物質のAGEsを測定する検査を実施することで、血管年齢や動脈硬化の程度を、画像と数値でお知らせします。そのほか、心電図検査では、不整脈や心筋梗塞・狭心症などの発見に加え、糖尿病性自律神経障害も評価可能です。

設備面でのこだわりはありますか?

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フットケアの設備を用意しました。糖尿病の患者さんは、血流障害や、神経障害で足の感覚がなくなり、気づかないうちに足に潰瘍ができたり壊疽を引き起こしたりする可能性があり、それが原因で切断に至ることもあるため、こまめな足のチェックとケアが大切です。当院では、糖尿病療養の専門知識を持つスタッフが、まめができていないか、ばい菌が入りやすい場所に傷がないかなど定期的に足のチェックを行い、ケアをしていきます。また、感染症対策として、発熱や咳の症状がある患者さんの専用待合室を設置しました。新型コロナウイルスに限らず糖尿病の方は感染症にかかりやすいけれど、安心して来院していただきたいです。風邪症状の方もほかの人に感染させるのではと不安に思わずに受診してください。

妊娠糖尿病や甲状腺疾患にも力を入れたい

ご自身で実践している健康法があれば、教えてください。

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食生活に関しては、気をつけなくてはと思いつつ、つい近所のファストフードを食べてしまったりもするんですが、あまり無理して節制せずメリハリをつけることを意識しています。患者さんにも、必要以上にストイックにならずに、たまに気を緩めてもいいというスタンスで食事指導をしています。患者さんの状態にもよりますが、例えば、甘いものが大好きな人に無理にやめさせても、かえって反動で悪くなることもあるので、血糖値の上昇率を抑えるために食事の時に一緒に甘いものを食べるなど、無理せず続けられる方法をお伝えしています。

これから力を入れたい分野はありますか?

私自身が3児の母親なので、女性目線の医療に力を入れたいですね。例えば、妊娠糖尿病。妊娠中はナイーブな時期ですが、女性の医師には話しやすいかもしれないので、妊娠中に検査でひっかかった方は一度ご相談頂けたらと思います。そして、私が専門にしてきた内分泌疾患の中でも、甲状腺疾患は女性に多く見られます。甲状腺から分泌されるホルモンは全身の新陳代謝に作用しますが、バランスが崩れると、倦怠感、息切れや動悸、体重減少もしくは増加など、さまざまな不調が現れます。なかなか自分では原因がわからず、どこを受診していいかわからない方も多いと思うので、悩みを抱え込まずにご相談いただきたいです。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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生活習慣病は、早期発見が大切です。例えば糖尿病も、早期の段階で治療を開始し、食生活改善や運動に加えてインスリンを使用することで、インスリンを分泌する膵臓の疲れを癒やします。インスリン注射は進行した患者さんが使うもの、というイメージかもしれませんが、最近は、食事管理や運動のサポートとして、早期から活用するようになってきました。また、当院では健康診断を実施していて、動脈硬化の検査などもできるので、早期発見や予防のお役に立てればと思います。そして、風邪や体の不調でお悩みの方などにも気軽に頼っていただきたいです。祖母のクリニックのように、ほっと不安が和らぐようなクリニックでありたいという思いで、スタッフ一同お待ちしています。

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