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金 龍門 院長の独自取材記事

きむホームデンタルクリニック

(大阪市生野区/鶴橋駅)

最終更新日:2023/07/14

金龍門院長 きむホームデンタルクリニック main

鶴橋駅から徒歩5分の商店街の中にある「きむホームデンタルクリニック」。2022年4月に開業した訪問診療メインの歯科医院だ。院長は、気さくで明るい人柄の金龍門(きむ・よんむん)先生。口腔外科領域を専門に経験を積み、地域の歯科医療に貢献したいと開業を決めた。訪問診療でも外来診療と同水準の診療や治療の提供をめざし、使用する治療器具にも金院長のこだわりがうかがえる。普段は患者宅に出向いて行う訪問診療と、外来診療を並行して対応。歯科用CTを導入するなどしながら、これまで培ってきた技術を生かして手術に対応。今後は周辺の歯科医院と連携を強めながら、地域住民の全身の健康維持をめざす金院長に、口腔外科領域の治療や患者への想いについて語ってもらった。

(取材日2023年6月9日)

口腔外科の経験を訪問診療で生かしたいと開業

昨年オープンされたそうですが、開業に至る動機や経緯についてお聞かせください。

金龍門院長 きむホームデンタルクリニック1

大学を卒業後は、「患者さんの全身の健康に貢献できるように」と、口腔外科を中心にさまざまな経験を積んできました。そんな中で、年齢や障害などの理由で通院が困難になると、その時点で歯科治療を諦めてしまう方が多いと感じるように。しかし、本来は通院できない方こそ歯科治療を必要としているはず。そういった方々のサポートをしたいと思い、訪問診療型の歯科医院を2022年4月に開業しました。徐々に外来診療の要望も増えてきたため、現在は外来診療日を増やし、訪問診療と外来診療の両方を行っています。当院の特徴は訪問診療と口腔外科手術ができること。開業から1年が経過した今、開業前に想像していたことよりも、日々の診療に取り組む中で何をすればいいかが明確化してきました。これからも謙虚に取り組み、歯科治療を本当に必要とされている方のお役に立ちたいと思っています。

訪問診療について詳しく教えてください。

外来に来られない高齢者や障害のある方で、介護保険に入っている方が対象です。当院の訪問範囲は半径16kmで、大阪市内のほぼ全域と、南は羽曳野市や堺市の北部、東は四條畷市や生駒市の一部までが対象になります。ご家族やケアマネジャーからの依頼で患者さんのご自宅にお伺いして診療を行うスタイルです。診療は定期メンテナンスから義歯の作製、口腔外科領域の嚥下障害のリハビリテーションまで幅広く対応可能です。訪問診療では治療器具にもスタッフにも制限がありますが、当院ではできるだけ外来と同水準の治療の提供をめざして器具をそろえています。訪問診療ならではの難しい部分もありますが、私もスタッフも患者さんから学びながら楽しんで診療していますよ。

歯科医院を増築したそうですね。

金龍門院長 きむホームデンタルクリニック2

2023年6月に増床して、より多くの患者さんの要望に応えられるようにとユニットを2台追加しました。当院の強みとしては、病院の手術室と同等の手術室環境を備えていることです。脈拍や血圧を観察するモニターを設置、必要に応じて酸素投与ができるようにするなど、安心・安全に手術を行うための環境を整えています。手術日には、親知らずの抜歯や嚢胞(のうほう)摘出、インプラント治療などの手術を行っています。当院ではできるだけ安心して手術を受けていただきたいことから、不安・ストレスを和らげるための笑気麻酔や、静脈に点滴し眠っているような状態で手術を受けていただける鎮静麻酔を選ぶことができます。訪問診療をしていて手術が必要になった場合も、患者さんのお役に立てるとうれしいです。

何歳になっても生きる喜びや食べる喜びを感じてほしい

力を入れている治療について教えてください。

金龍門院長 きむホームデンタルクリニック3

口腔外科の手術と嚥下障害です。口腔外科の手術で多いのは口腔がんとインプラントです。口腔がんの治療は生きる喜びを、インプラント手術は食べる喜びを患者さんに与えるものだと感じています。生きる喜びも、食べる喜びも人生にとても大切なものですから、患者さんへの貢献を強く感じますし、歯科医師としてのやりがいにもなります。特に年を重ねるほど、自分の歯で食べることの喜びは大きくなっていくので、患者さんが自分の歯で楽しく食べられることをめざして治療にあたっています。また、口腔外科の立場から食べる時に大切な嚥下障害の評価も行っています。患者さんによって、舌なのか反射なのか、嚥下のどの機能に障害があるかは人それぞれです。評価ができたら、患者さんに合った方法でリハビリテーションを行い、嚥下機能の改善をめざします。

自分の歯で食べることが大切なんですね。

口腔内の状態が全身の健康に影響します。自分の歯が残っていてよく噛んで食事ができるということは、人生の喜びにつながるだけでなく、全身の健康という視点からもとても良いことなんです。ですので、歯科医師としては、認知症などをきっかけに口の中に対する関心が薄れてしまうことを危惧しています。例えば嚥下機能が低下して誤嚥性肺炎になると、そのまま入院や寝たきりになることも。そうならないよう定期的に患者さんと接して口腔内の健康維持の大切さを啓発しています。何歳になっても、口腔内の健康に関心を持ってもらいたいですね。

診療で大切にしていることは?

金龍門院長 きむホームデンタルクリニック4

患者さんとのコミュニケーションですね。当院では必ず治療前後のエックス線写真や口腔内写真をモニターに出して症状を説明した上で治療に入ります。訪問診療では認知症の患者さんも多いため、コミュニケーションで苦労する場合もあります。それでもできるだけご本人に理解していただけるように、大切なことは反復しながら根気強くお伝えします。また当院はコリアンタウンから近い場所にあり、最近は日本語が話せない患者さんも増えてきています。通訳を通してきちんとコミュニケーションを取って適切な治療を提供できるようにしていきたいです。

他職種連携で患者の全身の健康をめざす

口腔外科を選んだ理由をお伺いします。

金龍門院長 きむホームデンタルクリニック5

家族の影響ですね。「歯科医師になって、歯のことでつらい思いをしている家族にインプラント手術をしてあげたい」という思いがきっかけとなって口腔外科を志しました。実は数年前にその夢はかなって、家族のインプラント手術を担当することができたんです。自ら家族の手術を行ったことは、私にとっても本当に貴重な体験でしたね。親知らずや良性悪性腫瘍、顎変形症、インプラント手術など、口腔外科の手術は開業までに複数の病院で数多く経験してきました。手術に加えて、術前のプランニングや抗がん剤治療、鎮静麻酔の技術など幅広く学びました。訪問診療をメインとする今でも、口腔外科の専門性は患者さんへの貢献につながっていると感じます。

他職種との連携について教えてください。

訪問診療では特に連携が大切です。治療方針を主治医と相談して決定したり、誤嚥性肺炎を防止するために看護師や管理栄養士に嚥下障害の評価を共有したり、それぞれの専門性を生かしながら治療を進めていますが、今後はさらにほかの診療科や歯科医院との連携も進めていく予定です。例えば、妊娠をきっかけに通院しなくなり若年性歯周病にかかるケースや、外出が減って骨粗しょう症になった高齢者が抜歯したところから顎が壊死してしまうようなケースも、ほかの診療科と連携することで、患者さんもスムーズに治療が受けられるでしょう。口腔外科ならではの視点から、患者さんの全身の健康を考えていきたいと思います。

今後の展望をお聞かせください。

金龍門院長 きむホームデンタルクリニック6

地域の歯科医院と協力して、患者さんの健康に寄与していきたいです。例えば、私は口腔外科の中でも、インプラントの土台を作るための骨造成など専門的な手術にも対応可能なので、地域の先生にも当院を活用していただきたいと思います。一方で、外来での虫歯や入れ歯、歯周病治療については、地域の歯科医院と提携して患者さんに治療を行っていきたいです。私はまだ駆け出しの開業医ですが、歯科医院同士で連携して患者さんの健康を守るだけでなく、連携先の歯科医院にとってもメリットのある関係を築きたいと思います。

読者へのメッセージをお願いします。

当院は訪問診療と口腔外科手術に特化した歯科医院として、地域の患者さんのお役に立ちたいと考えています。お口の健康状態は全身の健康にも大きく影響するため、歯科から全身の健康を見据えた治療の提供をめざしています。歯科医院はたくさんありますから、患者さんの状態に合わせて当院をうまくご活用いただければと思います。訪問診療をご希望の方は、まずはお電話かファクスでお問い合わせください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/30万円程度、骨造成/10万円程度

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