原 正浩 院長の独自取材記事
原歯科医院
(墨田区/錦糸町駅)
最終更新日:2026/06/08
スカイツリーを一直線上に望むタワービュー通り。その一角にある「原歯科医院」は、開業から70年以上の歴史を持つ歯科医院だ。父から兄へと受け継がれた同院を、歯科口腔外科を専門とする原正浩院長が継承したのは2022年の3月。院内をリニューアルするとともに、診療方針も先進の知見に基づいて刷新し、新たなスタートを切った。再始動から4年がたつ現在では、予防歯科の重要性や、難度の高い親知らずの抜歯やインプラントに対応できる歯科口腔外科の高い技術などが知られるようになり、新たな患者も増えつつあるそうだ。治療の方針や強みなどについて、原院長に詳しく聞いた。
(取材日2026年2月24日)
口腔内全体を見て、長期的な視点で最適な治療を提案
開院から70年以上の歴史ある歯科医院だそうですね。

祖父が開業した歯科医院を父と兄が継ぎ、さらに私が継承しています。技工室は祖父の代からあって、当時から簡単な技工物は院内で作製していました。今はなかなか作製の時間が取れず、外部の歯科技工士さんにお願いすることが多いですが、技工室は残しています。また、医科歯科連携も祖父の代から注力していることの一つです。歯科は医療の中で独立しているイメージがありますが、身体の健康と口腔の健康は密接に関係していることから、医科のカテゴリーの中に歯科があると父に教えられてきました。現在も、地域の歯科医師会に参加し、慢性疾患などがある患者さんに適切な対応ができるよう近隣の大学病院や総合病院と密に連携を取っています。
診療方針も継承されているのでしょうか。
父や兄の代までは、できる限り歯を残すことを重視する診療方針でした。もちろん、天然の歯を守り、残せる歯を残すことはとても大切です。しかし、歯の状態によっては、残すことが必ずしも正解とは限りません。悪い歯を無理に残すことによって、周りの健康な歯に負担がかかったり、口腔内全体の状態が時間とともに悪化していったりすることもあります。私は歯科口腔外科が専門ですから、その歯を残すことで起こり得る歯科口腔外科的なリスクを総合的に考え、残すメリットよりもデメリットが大きいと判断すれば抜歯を勧めることもあります。長期的な視点で、その方にとって最も良い方法をご提案できるようにしたいですね。
歯科口腔外科の専門性を生かした診療をしてもらえるのですね。とても心強いです。

歯科口腔外科は、外科的なアプローチによって、悪化した口腔環境をリセットするための分野です。家を建てるとき、土地をならして更地にしてから基礎をつくりますよね。口腔環境もそれと同じです。歯科口腔外科の技術できれいな更地をつくる、そのプロセスに10年以上携わってきましたから、歯科口腔内の状態を整えるための治療には自信を持っています。骨の中に埋まっている親知らずの抜歯、歯茎の周りや上顎の骨が盛り上がる骨隆起、出っ張った下顎の骨の切除、歯の根っこの先端にできる膿の袋を取るための歯根端切除術といった難症例も受け入れていますので、他院で対応が難しいと言われた方なども一度ご相談ください。
専門性の高い口腔外科や、予防歯科にも注力
どのような患者さんが多く来院されますか。

長い歴史がある歯科医院ですから、先代の時から通ってくださる患者さんも少なくありません。僕はこの街で生まれ育ちましたから、同級生のお父さんやお母さん、おじいちゃん、おばあちゃんがいらっしゃることもあります。一方で、私の診療方針や、治療可能な範囲が知られるようになり、新しい患者さんも増えてきました。年齢層でいうと、30代から50代くらいまでの方が多くを占めています。突然歯が痛くなった、歯茎が腫れたといった訴えの他、親知らずが気になって来院される方も多いですね。少し年齢が上がると、入れ歯の悩みや、歯がグラグラしているといった歯周病の症状での来院が目立ちます。
予防歯科やインプラント治療も行っていると伺いました。
2024年から歯科衛生士を増やし、予防歯科に力を入れるようになりました。症状が出る前に口腔環境を見直し、虫歯や歯周病を未然に防いでほしいと思っています。予防歯科は定期検診や食後の歯磨きの習慣づけが鍵ですから、月に1度の頻度で患者さんに来院していただき、口腔内ケアや虫歯のチェック、その方に合わせたブラッシング方法の指導を行っています。患者さんにケアの必要性を理解していただけるよう、その方の理解度に合わせて言葉を変え、丁寧に説明することも心がけていますね。また、歯を失ったときの選択肢の1つとして、インプラント治療も可能です。ブリッジや入れ歯に比べて、周囲の歯へのダメージを抑えられるのがメリットですね。治療の際は、納得の上で選択していただけるよう、他の選択肢とともに十分な説明を行うことを大切にしています。
診療の際に心がけていることを教えてください。

ダメージをいかに少なくするかを考え、可能な限り痛みの少ない治療をすることを心がけています。歯科口腔外科を専門にしていると全身麻酔をする機会がありますが、麻酔で意識がない状態であっても、生身の患者さんを治療しているという意識を持って治療にあたってきました。当院でも、患者さんの負担を第一に考え、ダメージの少ない治療を丁寧に行っていきたいと考えています。
レーザーも活用し、ダメージや痛みの少ない治療に尽力
先生が歯科医師を志されたのは、やはり先代の影響でしょうか。

幼い頃は診療室で過ごす時間も多く、僕にとって歯科医院は生活に直結した場所であり、歯科医療は身近なものでした。父からの言葉もあったでしょうが、自然とこの道を選んだ感じですね。日本大学に進学が決まった時、父から「仲の良い先生が歯科口腔外科にいるから、勉強してこい」と言われて選択しました。一般歯科は歯を削ることがメインですが、歯科口腔外科はメスを使う外科的治療も行う繊細な分野です。歯科でありながら、医科に近い知識を学べる点も魅力でした。経験を積めば積むほど面白くなりましたし、今も歯科口腔外科を選んで良かったと思っています。
院内にはたくさんポスターが張られていますが、先生のご趣味ですか?
子どもの頃からアニメが好きで、院内にも好きな作品のポスターを飾っています。歯科医院でアニメのポスターを飾っているところは、あまりないかもしれないですね(笑)。他にはギターやテニス、映画鑑賞も趣味にしています。ギターは高校生の時に始めたので、もう30年以上になりますね。大学生の時には軽音楽部でバンドを組んで活動していましたし、卒業後もOBで集まってOB会ライブを開いたりしていました。錦糸町駅のすぐそばにあるライブハウスでも、毎年ライブを開催していたんですよ。
ありがとうございました。最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

当院を継承して間もないころから検討していたレーザー機器を本格導入したことで、治療できる範囲が広がりました。歯肉の腫れや口内炎の治療の他、子どもの上唇小帯の切除といった口腔内の小手術に対応が可能です。患者さんの負担を減らしつつ、安全性の高い治療ができる点がレーザー治療のメリットですから、今以上に広く活用していきたいですね。また、予防歯科にも引き続き注力していきます。小まめなブラッシングや、歯間ブラシやデンタルフロスなどの使用は虫歯や歯周病の予防に有用ですが、間違ったやり方で行うとかぶせ物が取れたり、歯茎が下がったりといった悪影響を及ぼしかねません。歯の生え方や歯並びに合った正しいツールの使い方、ブラッシングの仕方を広く知ってもらうことが重要だと考えています。定期的に歯科医院に通いながら、正しくセルフケアをする習慣をつけていただき、虫歯や歯周病を未然に防いでほしいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/1本40万円

