望月 健太朗 院長の独自取材記事
いつもジェネラルクリニック 千葉院
(千葉市中央区/千葉中央駅)
最終更新日:2025/04/25

京成千葉線・千葉中央駅直結ビル3階という便利な場所にある「いつもジェネラルクリニック 千葉院」。ここは診療科目を狭めずに患者のさまざまな体調不良や悩みに幅広く応えているクリニックだ。院長の望月健太朗先生は、長年にわたり救命救急を専門に経験を積んできたスペシャリスト。だからこそ、診療科にとらわれない対応ができ、緊急性があるかどうかの判断にも強みを持つ。すべての診療の根底にあるのは、望月院長が信頼を寄せる金児民(きむ・あみん)理事長が掲げる「ヒューマンラブ」。いつでもあらゆる人を慈しみを持って迎える医療とはどのようなものなのか、望月院長に詳しく話を聞いた。
(取材日2025年4月6日)
幅広い症状に対応する、いつでも頼れるクリニックに
まず、こちらのクリニックの特色をお聞かせください。

当院は金児民(きむ・あみん)理事長が「診療科の垣根を越えて、どんな問題でも相談できるクリニック」をめざして神奈川県相模原市で開業している「いつもジェネラルクリニック」の2つ目のクリニックです。内科・外科・小児科・皮膚科・アレルギー科・救急科を標榜し、総合的な診療を行っているのが一番の特徴といえるでしょう。「何科に相談すべきかわからない」というときもお気軽にご相談ください。私は2024年3月に相模原院の副院長、2025年2月に千葉院の院長に就任しましたが、昔から苦楽をともにし、十数年以来の旧知の仲である金理事長と再び仕事をするのは、たいへん喜ばしいことでした。金理事長は当院の理念でもある「ヒューマンラブ」そのままの人物。患者さんはもちろんスタッフにも惜しみなくエネルギーを注ぎ、「身近な人から愛を与えて、世界に広げていきたい」という理想を掲げています。私も少しでもお役に立てればと思っています。
現在はどのような患者さんが多いのでしょうか。
お子さんからご高齢の方まで、患者さんの年齢層は幅広いです。子ども連れのファミリーも受診し、一度に家族全員を診察することもできます。患者さんの訴えは多種多様ですが、さまざまな専門性を持つ複数人の医師がチーム医療で診療にあたっているので心配ありません。消化器内科、循環器内科、神経内科、小児科、皮膚科などの他、生活習慣病の管理を得意とする医師も在籍しています。また、私と金理事長を含め救急出身の医師も複数人在籍しているため、科にこだわらない迅速かつ包括的な診療も得意です。また、より専門的な治療が必要と判断される場合は、近隣の総合病院や大学病院などの高次医療機関に速やかに紹介しています。
いつでもかかれるクリニック「いつクリ」の愛称で親しまれていますね。

名前のとおり、土日・祝日、お昼休みもいつでも診療しています。水曜・金曜は21時まで診療しているので、仕事帰りでも通いやすいのではないでしょうか。日曜でも「いつクリ」ならやっていると認知されてきたようで、少し離れたところから急な発熱のお子さんをお連れになるご家族もいらっしゃいます。患者さんが気軽に立ち寄れるクリニックを目標に、スタッフ一同でおもてなしを大切にしています。「受診したい」という患者さんを断らないことを優先しているので予約制ではありません。ご自身の診察の順番が近くなったらスマホでお知らせするシステムなので、お買い物などをして時間を有効活用している方もいらっしゃいます。
患者を自分の家族のように思い愛を持って最善を尽くす
次に、先生が医師を志したきっかけやご経歴を教えてください。

小さな頃から医師には漠然とした憧れを抱いていましたが、決心したのは高校時代に家族を亡くした時でした。私は親族の誰よりもお見舞いに行っていたのですが、最期に立ち会えなかったんです。「健太朗はまだか」と言いながら亡くなったと聞き、自分の中でさまざまな感情や思いが生まれ、医師を志すことを強く決心しました。その後の大学受験では、100倍という倍率を突破できたこともあり、「これもご縁」だと思いました。実家は母子家庭ですので、大学時代はアルバイトを4つかけ持ちし、奨学金もたくさん取りました。初期研修修了後は静岡赤十字病院に勤務。途中、東京女子医科大学の救急科に出向し、金理事長と出会いました。金理事長はいつも心の支えになってくれて、いつか恩返しようと決めていました。
これまでの医師人生で忘れ難い経験などはありますか?
静岡赤十字病院では10年以上救急診療に携わり、副部長も務めました。新型コロナウイルスが流行し始めた頃、防護服を来て前線に立って対応した経験はやはり忘れ難いです。濃厚接触者のスタッフが業務停止となり、救急科の医師が私一人になってしまったこともあります。しかし、静岡は救急車を受け入れている病院が限られていて、他院との輪番バランスを崩すわけにはいきません。ともに乗り切った看護師たちのことは、今でも戦友のように思い出します。救急はいつ患者さんが来るのかわからず、仮眠している間も臨戦態勢という大変さはあります。それでも、患者さん本人やご家族に長く感謝されることも少なくありませんでした。私を見かける度にあいさつしてくれる方たちもいて、やる気につながっていました。
こちらで患者さんと接する時、何を大切にしていますか?

プライマリケアの窓口となる町のクリニックも、救急とはまた違った意味で緊迫感があります。特に当院は1日の患者数がとても多いので、「1秒」という時間も無駄にできないと考えています。また、限られた時間の中で患者さんのお話を聞き、丁寧な説明を心がけています。そして、検査一つ取っても、処置一つ取っても「自分の家族だったら」と考えることを忘れません。病床の家族に寄り添っていた私のように「最善を尽くしてほしい」と願うご家族のためにも、できるだけのことをしたいと思っています。
頼れるホームドクターとして末永く健康を見守りたい
今後の展望についてお聞かせください。

今後も、どこもクリニックが閉まっていて皆さんがお困りの時こそ、地域の住民の方のお役に立てればと考えています。また、せっかく大学病院や総合病院で勤務している医師たちがそろっているので、今後ともクリニック全体で最新の知識を共有しつつブラッシュアップしていきたいです。忙しさを理由に「医師は生涯勉強」ということを忘れてはいけないと思っています。ガイドラインにのっとった先進的な治療を常に提供できるようにしていきたいです。これからも、地域への貢献度を上げるために一つ一つチャレンジしていきたいです。
お忙しい毎日ですが休日はどうお過ごしですか?
普段はなかなか休みが取れませんが、休日はダイビングやサーフィンを楽しむこともあります。ダイビングでは、海洋生物や美しいサンゴ礁などを眺めているだけでもいいリフレッシュになっています。普段は、公園を散歩したり、読書をして過ごします。新聞を読んだり、経済動画サービスを利用して情報収集することもあります。自己投資をすることや社会情勢について学ぶことはクリニック経営にも役立つのではないかと感じています。
最後に読者へのメッセージをお願いします。

少し検索しただけで正しい情報だけではなく間違った情報もたくさん目にしてしまう時代です。頭の中が混乱する前に、遠慮なく相談できるかかりつけ医でありたいと思っています。時には間違いを指摘しなくてはいけないこともありますが、患者さんの身体のためを思うからこそ、耳を傾けてもらえたら幸いです。また、1回の治療で改善しないからといって次々とドクターショッピングするのはあまりお勧めできません。処方された薬を飲んでも回復が見込めない場合は、ありのままをお伝えください。常に二の手、三の手は用意しているので、結果をフィードバックしてほしいです。目標は「何か困ったら取りあえず相談してみよう」と足を運んでもらえるクリニック。ホームドクターとして末永くお付き合いさせてください。