町田 和海 院長の独自取材記事
つだぬまエキ総合歯科
(習志野市/京成津田沼駅)
最終更新日:2025/10/14
子どもの頃に矯正を受けたことから、歯科医療に興味を持ち、歯科の道に進んだという「つだぬまエキ総合歯科」町田和海院長。歯科医師となってからは苦手意識のあった根管治療を学びたいと研鑽を積んできた。法人グループに入職して系列クリニック2院の院長を務め、2022年の「つだぬまエキ総合歯科」開院時に院長に就任。根管治療をはじめ、幅広い歯科診療に取り組むとともに、若い歯科医師やスタッフの教育にも注力。「歯科医師らしくない歯科医師だと思います」と笑う気さくな語り口と、経験に基づいた診療技術で、多くの患者に親しまれていることがうかがえる。そんな町田院長に、同院の特徴や患者への思いを詳しく聞いた。
(取材日2025年9月11日)
根管治療に注力。インプラントや矯正にも幅広く対応
こちらは、幅広い診療に対応されているとのことですね。

そうですね。一般歯科、小児歯科から、インプラント治療、矯正歯科など広く手がけています。歯科用CTや歯科用の顕微鏡であるマイクロスコープといった設備も整い、精密な治療も行っています。お子さんから高齢の方まで幅広い世代の患者さんが来てくださいますが、僕が根管治療に力を入れているせいか、同じ法人グループの他院の患者層と比べると、お子さんは少なめで大人の方が中心かなと思います。僕は松戸市出身で、中学高校時代は勝田台まで通っていたので、この京成津田沼エリアにとても親しみを感じながら、日々、診療に取り組んでいるところです。
では、院長に就任されるまでの経緯を教えてください。
歯科とは関係のない家系でしたが、子どもの頃、歯列矯正を受けて矯正の先生にとてもお世話になって歯科医師の仕事はいいなと思うようになり、歯学部に進みました。大学卒業後、東京歯科大学千葉歯科医療センターでの研修を経て、茨城県や千葉県のクリニックで研鑽を積んでいたのですが、根管治療が苦手だったのです。しかし、根管治療は患者さんの痛みを取り除くためにとても重要な治療ですし、根管治療ができていないと良い補綴物を入れても根尖性歯周炎に罹患し、再治療が必要になってしまいます。根管治療を極めたいと専門の先生のもとで学びました。いろいろ勉強させていただいたのですが、セミナー参加などで個人で勉強を続けるのは限界があると感じて、2015年に法人グループに入職しました。そして、本院の「きたならエキ歯科」や「ふなばしキッズデンタル」で院長を務め、2022年の開院時に当院の院長に就任しました。
根管治療とは、どのような治療なのでしょうか。

虫歯が神経まで進行している時に行う治療で、その名のとおり、神経が通っている管の汚染されている部分を取り除いていきます。根管治療には、保険診療と自由診療の2種類があり、保険診療の根管治療は、治療にかける時間、使用する器具、材料などが制限されているため限界があります。再発するリスクも高く、場合によっては歯を残すのが難しくなる可能性があります。そこで当院では、保険診療での根管治療に加え、患者さんの歯を残したいという強い気持ちを大切にした精密根管治療を自由診療で行っています。マイクロスコープや、感染部分を精密に除去するためのニッケルチタンファイル、感染を防止するためのラバーダム防湿など専門的な道具も駆使して行います。歯をできるだけ残したい、抜きたくない方、根管治療を繰り返している方、よく腫れる・痛みが出る方はご相談いただきたいですね。
患者と信頼関係を築き、希望に応える治療を心がける
診療の際、どのようなことを大切にされていますか。

患者さんに痛い思いをしてほしくないと考えていますので、まず痛みへの配慮を重視しています。また、何をされているかわからない、遠慮して質問ができないというような昔の歯科医院、歯科医師のイメージを払拭して、患者さんと信頼関係を築きたいと思っています。そのために、患者さんのニーズや、患者さんの思いや願いをできるだけ引き出すよう心がけています。ですから、治療前に「今日はこんなことをします」とか、「この間お話しした治療法について、いかがですか?」などと丁寧に確認をしながら治療を進めています。
院長としてはどのような思いがありますか。
スタッフには、「患者さんに安心して治療を受けていただけるように、そして、失礼にならないように、ホスピタリティーを大切にしてほしい」と伝えています。若い先生たちにも、患者さんを自分の家族だと思って、丁寧に温かく接することを心がけてほしいと伝えています。ただ、僕も歯科医師となって20年ですから、若い先生やスタッフの方々とは、考え方に少し違いを感じることもあり、ジェネレーションギャップのようなものを意識する場面が増えてきました。それでも、必要なことはきちんと伝えていくことが大切だと思っていますので、どうすれば伝わりやすく、気持ち良く受け取ってもらえるか、話し方や伝え方を日々工夫しています。
法人グループとしては、どのような特徴があるのでしょうか。

個人のクリニックに勤務していた時は、院長先生との2人だけの関係性でした。年齢も離れていることもあり、相談がしにくいとも感じていましたね。法人グループでは、年齢の近い先生が多く在籍しているので、相談や意見交換がしやすいですし、多様な専門性や特色を持った先生がいるので勉強ができるのは、大きなメリットです。時代も変化していますので、できるだけ優しくわかりやすく指導するようにしています。患者さんに寄り添って、良い治療を提供したいという思いは同じはずですから、若い先生やスタッフに期待しながら頑張っていかなければと思っています。
インプラントも学び、包括的な視点からの治療の提案を
患者さんとの印象的なエピソードがあれば教えてください。

やりがいと言いますか、こちらが開院した際に、北習志野のクリニックから、多くの患者さんがついて来てくださったことがうれしかったですね。北習志野から船橋に異動した時もそうだったのです。やはりありがたいなという思いが強いですね。プライベートで少し大変なことがあった時も、患者さんがとても心配してくださって、むしろ僕のほうが支えていただいているような、そんな温かい関係性を感じることがあります。
ところで、先生の気分転換法を教えてください。
体を動かすことが好きで、昔から運動を続けてきました。マラソン大会に出たこともありますが、アキレス腱を傷めたので、最近はサーフィンを楽しんでいますね。あとは子どもとサッカーをするなど、やはり体を動かすことが一番のリフレッシュになりますね。
今後の展望について聞かせてください。

法人グループ全体ではインプラント治療に力を入れている中で、僕は根管治療を専門にしていて、できるだけ歯を残すことを大切にしてきました。そういう意味では、少し方向性が違う立場かもしれません。これまでインプラント治療については、専門の先生にお願いしてきましたが、根管治療にも限界があり、どうしても歯を残すことが難しいケースもあります。そうした経験を通じて、インプラント治療の重要性も実感するようになり、数年前から専門の先生のもとで学びながら、治療にも関わるようになりました。今後も研鑽を重ねて、歯の保存だけでなくインプラント治療も含めた幅広い視点から、患者さん一人ひとりに最適な治療をご提案できるよう努めていきたいと思っています。また、根管治療について悩まれている方が多いと思いますので、他院で断られた方や、セカンドオピニオンを検討したい方にもっと来ていただいて、お役に立てるよう尽力していきたいですね。
最後に読者へのメッセージをお願いします。
歯科医院は苦手な方は多いと思いますが、歯を失って「若い時からもっと歯を大切にしてくれば良かった」「良い治療を受ければ良かった」と後悔される高齢の患者さんをたくさん見てきました。30代から50代くらいの世代の方は、まだ歯を失うとことは少ないと思いますが、実は、この時期に受ける治療が、将来、とても大切になってきます。とはいえ、歯科治療は、どのようにされているかは患者さんからは見えず、良い治療なのかどうかわからない方も多いでしょう。歯科医師やクリニックの見極め方は難しいと思いますが、ぜひインターネットのクチコミではなく、ご近所の方や友人など、人に聞いた情報から歯科医院を探してみてください。もちろん、当院は多くの方に信頼され、選ばれる歯科をめざしています。気軽にご相談いただければと幸いです。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミックを用いた補綴治療/5万2800円~、インプラント治療/17万6000円~、小児矯正/39万6000円~、マウスピース型装置を用いた成人矯正/36万3000円~、精密根管治療/11万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

