佐藤 和雄 院長の独自取材記事
博多さとうBC歯科
(福岡市博多区/博多駅)
最終更新日:2025/05/09

博多駅から徒歩5分、県内外からのアクセスに恵まれた立地に「博多さとうBC歯科」はある。2022年3月に開院した同院のモットーは、「すべては患者さまのために」。一般歯科から審美歯科、歯周病治療、矯正歯科まで総合的な歯科診療に応じる佐藤和雄院長は、中でも根管治療を専門に研鑽を重ねてきた。細菌の侵入を防ぐための特殊な充填素材や、マイクロスコープの導入、虫歯の再発防止のためラバーダムを用いた治療を導入。また、神経の保存にはベストを尽くし、再発しない治療をめざしている。神経を取ってしまうと虫歯になっても痛みを感じられず、気づいた時には歯を抜かざるを得なくなることも。「自分の歯でいつまでも健康でいてほしい」そうほほ笑む佐藤院長の根管治療に懸ける熱い想いにふれてきた。
(取材日2022年10月4日)
歯髄保存・根管治療を軸とした総合歯科診療を提供
歯科医師をめざしたきっかけをお話しいただけますか?

高校生の時に親が入院をしまして、その病院で医療に従事する方たちに影響を受けたというか、漠然と医療関係の仕事もいいなと思ったのがきっかけです。進路を決めるまでに少しずつ歯科医師への道を考え始め、最終的に九州大学の歯学部に進学しました。大学院にも進み、修了後は勤務医として研鑽を重ねました。実は、大学院時代からずっと根管治療の壁を超えられないことに非常に悩んだんです。さまざまな勉強会に参加したり、文献をかき集めたり、自分なりにやれることはやりましたが、なかなか答えを見つけられずにもがいていましたね。勤務医時代はそれを一つずつクリアしていくために力を注ぐ毎日だったような気がします。そのような日々を経て、ようやく今年3月に開院の運びとなりました。
ここは県内外からのアクセスに便利な場所ですね。
そうですね。博多駅から歩いてすぐなので、九州全土からアクセスしやすい場所だと思います。そういった理由から幅広い患者層を想定し、内装のデザインは私が、細かい配置は妻がこだわって仕上げました。それから、首や腰に負担が少ないといわれている人間工学に基づいた設計のチェアもこだわりの一つです。できる限り患者さんの負担を軽減し、リラックスして治療を受けていただきたいという想いから導入を決めました。患者層に関しては、思っていたとおり男女問わず幅広いです。患者さんの中には、ご自宅から遠くなったにもかかわらず、開院以前に担当していたことから引き続き私を慕って通ってくださる方もいて。うれしいですね。
どのような症状で来院される方が多いですか?

当院のホームページを見た方が、根管治療とかぶせ物などの補綴(ほてつ)治療を希望されて来院されるケースが多いですね。私自身、根管治療を診療の軸とし、力を入れて取り組んでおりますので、そこに期待して来てくださる方が多いように感じます。私は天然歯に勝るものはないと思っているので、神経を残すことにベストを尽くし、再発しないための治療をめざします。それを実現するために、保険治療内だと限界があることは否めません。私のめざす理想は、歯髄および歯周組織を精査した上での「正しい診断」、痛みが続く原因とならないよう歯の根の中をきれいに形成する「正しい治療」、細菌の侵入防止に注力した「正しい環境」、再発リスク減らすために「正しい回数」で治療を行うこと。このすべてを満たすためには、どうしても保険内のルールでは難しく、自由診療となってしまうのが現状です。
歯を大事にすることは健康な人生を過ごすための投資
具体的にどのような治療を施されるのでしょう。

当院では、根管の充填に、封鎖性が良く細菌の侵入を防ぐ特殊素材を使用しています。また、マイクロスコープという、治療する歯を20倍まで拡大して見ることができる歯科用顕微鏡を用いた精密治療を行っています。裸眼では見えない箇所まで見えるため、虫歯の取り残しを防ぐことが期待できるんです。その際に、ラバーダムという感染を防止するためのゴムのシートは必須です。通常の治療ではお口の中に綿などを入れますが、唾液が入って感染する可能性が高まります。ですので、事前のカウンセリングで保険診療と自費診療で可能な治療内容をしっかりお伝えし、患者さんにご理解ご納得いただくところから始めます。自由診療を実施する最大の目的は、患者さんがご自身の歯でいつまでも健康に過ごしていただくため。治療を繰り返せば、最終的には歯を失ってしまうリスクもありますからね。
最近は歯に対する意識の高い患者さんも増えたと感じておられるそうですね。
ええ、それが結果的に自由診療を希望する人の増加にもつながっていると思います。以前に比べると、メンテナンスの重要性を理解し定期的に来院される方も増えました。しっかりとご自身で意識づけができている証拠だとうれしく思います。歯を大事にすることは、健康への投資だと私は考えているので、多くの方を健康寿命延伸に導くことができれば、社会貢献にもつながるのではないかなと。歯を失った際の手段の一つにはインプラント治療もありますが、しなくて済むに越したことはありません。インプラントや入れ歯治療をする人が減り、ご自身の歯で健康な人生を過ごせる方が増える、それが歯科医師である私の願いです。
そう思われた背景についてもお聞かせいただけますか?

勤務医時代に担当させてもらった訪問診療の経験です。歯を失っている方が多く、入れ歯もよくお作りしました。ただ、皆さん歯を失ってから後悔されるんですよね。そうなる前に策を講じなければと強く思いました。歯がなくてうまく噛めないと、どうしてもやわらかい食べ物ばかりになりますし、バランスの良い食事を取るのが難しい場合もあります。食べる楽しみがなくなるのはつらいですよね。その分野に長けた先生がたくさんいる中、私が予防を語るのはおこがましいですが、歯を失ってからでは遅いことを伝え、少しでも皆さんに予防の大切さの意識づけができたらと思っています。
歯科治療で悩んでいる人に寄与できる存在でありたい
セカンドオピニオンとして来院される方もいるそうですね。

ええ、歯を温存したいと悩んでいる方がセカンドオピニオンとして来院される場合もあります。これだけ歯科医院が多いと、歯科医師によって見解もさまざまですので、セカンドオピニオンの役割も担っていけたらと思っています。私がやるべきことは、しっかり精査した上での適切な診断。決めるのは患者さんご自身ですので、求められていることに対して他の機関が適していればご紹介いたします。必ずしもここで治療をされる必要はなく、患者さんが選択するきっかけになればと考えています。
お忙しい日々をお過ごしだと思いますが、休日はどのように過ごされていますか?
まだ子どもが小さいので、休日は子どもと遊ぶことが多いですね。本を読むこともありますが、家族サービスで終わることがほとんどです。いつもうまく言えていないかもしれないのですが、支えてくれている妻には本当に感謝しています。ただ、仕事が趣味というか、休みの日も担当している患者さんの治療などを考えてしまうんですよね。仕事人間と思われるかもしれませんが、もう少し時間ができたら、月1回くらいは勉強会にも足を運べるといいなと思います。根管治療に関してもまだまだ勉強すべきことがたくさんありますから。技術や知識を磨けば磨くほどできることの幅が広がる分野だというのは、この仕事の非常にやりがいを感じられる部分かもしれません。
最後に読者へのメッセージをお願いします。

根管治療に力を入れていますが、一般歯科診療として、歯周病治療、通常の親知らずの抜歯、マウスピース型装置を用いた矯正などの診療も実施しています。専門施設での治療をお勧めする場合は、ご紹介をいたしますのでご安心ください。当院には歯科助手と受付兼任のスタッフもいますが、予約制を取り、最初から最後まで私がしっかりと診られる体制です。まだ開院したばかりですが、これから10年先、20年先も歯科治療で悩んでいる方に寄与できる存在でありたい。そして患者さんが正しいセルフケアを習慣づけできる一助になれたらと思っています。「治療しても痛みが続く」「どうしても自分の歯を残したい」と、困っている方は、諦めずに当院へいらしてください。解決のお役に立てるようしっかりと診断させていただきます。
自由診療費用の目安
自由診療とはカウンセリング料(CT無):5500円
カウンセリング料(CT有):1万1000円
フッ素:3300円
ホワイトニング:2万5000円~
マウスピース型装置を用いた矯正:35万円~
マイクロスコープなどを用いた根管治療:11万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。