佐藤 和雄 院長の独自取材記事
博多さとうBC歯科
(福岡市博多区/博多駅)
最終更新日:2026/01/15
博多駅博多口から徒歩5分の「博多さとうBC歯科」。佐藤和雄院長は、大学院を卒業後、臨床経験を積み重ねて開業。同院では根管治療・外科的歯内療法を重視。CTやマイクロスコープ、ラバーダムなどを活用した精密な診療に力を入れている。また「治療したところが痛くなった」「本当に抜歯しないといけないのか」「他院で抜歯が必要だと言われた」などと、セカンドピニオンを求めて受診する患者も多く、根管治療のスペシャリストとして真摯に向き合っている。今回は、これまでのキャリアや同院での診療の特徴などについて話を聞いた。
(取材日2025年12月26日)
根管治療に力を入れたクリニックで再治療を防ぐ診療を
歯科医師をめざしたきっかけをお聞かせください。

高校生の時に親が入院をして、その病院で医療に従事する方たちに影響を受けたというか、漠然と医療関係の仕事に興味を持ったのがきっかけでしょうか。進路を決める中で少しずつ歯科医師の道を考え始め、最終的には九州大学歯学部に進学。大学院にも進み、修了後は福岡県内の歯科クリニックで勤務医として研鑽を重ねました。歯科医になりたての頃は、根管治療の壁を超えられないことに悩んでいて、休みの日は、勉強会に参加したり、文献をかき集めたりと、一つ一つクリアしていくために力を注ぐ日々だったような気がします。これまでの経験が、根管治療に特に力を入れるこのクリニックにつながっているのだと思います。
2022年の開業から3年が経過しました。どんな症状で受診される方が多いのでしょうか?
開業時と比べて根管治療や外科的歯内療法を希望して受診される方が増えました。当院のホームページを見て来られる方も多く、全体の6割近くを根管治療などの自由診療が占めています。自由診療のいいところは、治療にかけられる時間や材料含めて高いクオリティーで実施できるところです。再発を防ぎ、歯を長持ちするためには「正しい診断」「正しい治療」「正しい環境」「正しい回数」の診療が欠かせませんから、受診いただいた方にはしっかりお話しするようにしています。
こだわりの詰まったクリニックですが、設備や機器などについて教えてください。

当院は幅広い患者層を想定し、内装のデザインは私が、細かい配慮は妻がこだわって仕上げています。患者さんにリラックスして治療を受けてもらえるよう、首や腰に負担を少なくするための人間工学に基づいたチェア、診断に欠かせない歯科用CT、拡大下の治療や記録に欠かせないマイクロスコープなどについては、開業当初から導入して活用しています。また最近、理由はわかりませんが大きく口を開けていられない方が増えてきているため、治療に必要な道具を小さいものに変えたり、処置を行う時間を短くしたりしながら、負担を減らすよう工夫しているところです。
歯を残すため根管治療や外科的歯内療法に注力
注力されている根管治療について詳しく教えてください。

自由診療の根管治療では、CTによって3次元的に細部にわたる検査を実施し、歯を拡大して見ることができるマイクロスコープで精密治療を行うほか、細菌の侵入を防ぐため封鎖性に優れた特殊素材を根管の充填に使うなど材料にもこだわっています。また治療の際には唾液の流入を防ぐため、治療する歯にラバーダムというゴムシートを取りつけます。再発防止のためには感染源を取り残さない、治療中の感染リスクを抑えることが重要になってきますからね。保険診療による根管治療も可能ですが、自由診療の最大の目的は患者さんの歯を守ること。治療を繰り返せば最終的に抜歯を余儀なくされることもありますから、経済的な負担は大きくなりますが、しっかりと考えて選んでもらいたいと思います。
根管治療においては外科的歯内療法を選択されるケースもあるそうですね。
そうですね。根管治療がうまくいかなかった場合や、歯の根の状態によっては外科的歯内療法という治療をご提案しています。例えば歯の根の先端が破壊されている場合は、外科的に根の先端を切除する歯根端切除術、歯を一度抜いて口腔外で処置を行って元に戻す意図的再植といった治療が可能です。また歯が折れてしまったというケースには、虫歯などがないご自身の親知らずを移植する自家歯牙移植にも対応しています。ただし歯周病をはじめ、お口の中の状態によっては歯を残すことができないこともあるので、ご理解いただく必要があるかと思います。
根管治療以外の一般歯科にも対応されていらっしゃるのでしょうか?

歯周病の治療や虫歯治療などの一般歯科にも対応しています。補綴に関しては、自由診療のメタルフリーのかぶせ物を基本としているので、一般的な銀歯などは使っていません。矯正やインプラント治療については患者さんからのニーズが少ないため、必要に応じて他のクリニックをご紹介するようにしています。また近年では、メンテナンスの重要性を理解し、定期的に来院される方も増えてきました。当院では歯石を除去するためのスケーリングのほか、ブラッシング指導をできるだけ簡素化し、しっかりと身になるようなものを伝えるようにしています。複雑化してしまうと、それだけ患者さんにとっても負担になってしまいますからね。一人ひとりのお口の状態に合ったタイミングで通っていただければ、トラブルの早期発見にもつながります。
初診からメンテナンスまで患者に寄り添い続ける
カウンセリングからメンテナンスまで佐藤先生ご自身が担当されるそうですね。

カウンセリングについては、スタッフに任せているクリニックもあるかと思いますが、当院では私自らが担当しています。やはり歯科医師から話を聞いたほうが患者さんも安心されるでしょうからね。それから治療は当然ですが、メンテナンスも担います。しっかり指導をした歯科衛生士にメンテナンスを任せるという方法もあると思いますが、それだと自分の目が届かない時間帯やお口の中のトラブルが出てくる。患者さんに寄り添うという意味でも、すべての診療を自分で対応することを大切にしています。時には私が受付に立つこともあるんですよ。
セカンドオピニオンで来院される方も多いようですが、受けたほうが良いのでしょうか?
歯科クリニックをいくつも受診するには時間とお金がかかってしまいますが、歯科治療は後戻りができないもの。セカンドオピニオンを受けることで治療の選択肢の幅が広がりますし、何より患者さんの知識も高まります。ですから個人的にはセカンドオピニオンは受けるに越したことはないという考えです。歯科医師の言葉は絶対ではありませんし、今はSNSやインターネットからもいろいろな情報が得られる時代。「あの時こうしておけば良かった」をなくすために、カウンセリングの際には時間をかけて治療のことを説明するようにしています。後出しじゃんけんのように治療後に他の選択肢があったことを知ったとすれば、患者さんも納得できませんからね。
最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします。

根管治療を受ける、セカンドオピニオンを受けるとなったとき、クリニック選びでチェックしてもらいたいポイントがいくつかあるのですが、大事なのは診断に欠かせない歯科用CTがあるかどうか。そしてもう一つが精密な治療に必要なマイクロスコープがあるかどうか。ほとんどのクリニックはホームページもありますから、機器が充実しているか、症例を挙げているかなど、クリニック選びの基本として確認してみてください。半年以上通院していても治らない、初回のカウンセリングで抜歯を勧められたというケースもあります。後悔しないためにも費用や治療回数を含め、きちんと具体的に説明してくれる歯科で治療を受けましょう。
自由診療費用の目安
自由診療とはカウンセリング料/5500円、カウンセリング料(CT有り)/1万1000円、マイクロスコープなどを用いた根管治療/14万3000~16万5000円、ジルコニアインレー/8万4000~11万円、ジルコニアクラウン/16万5000円、歯根端切除術/14万3000~16万5000円、意図的再植/14万3000円

