時間を気にせず受けられる
大学病院と同水準の血液内科診療
上野御徒町こころみクリニック 内科・血液内科・糖尿病内科
(台東区/上野駅)
最終更新日:2022/07/01


- 保険診療
血液内科に強みを持ち「社会生活と健康管理の両立」をコンセプトに掲げる「上野御徒町こころみクリニック 内科・血液内科・糖尿病内科」。日頃から大学病院の第一線で経験を積む医師やスタッフが、同院では夜間を中心に診療を行っている。由井俊輔院長いわく「大学病院の延長のようなクリニック」だ。大学病院と同水準の診療を、身近な場所で時間を気にせず受けられる。それは病診連携の新たな形ともいえるだろう。また現状では、血液内科のクリニックは他科に比べて少ないという。開業医が血液内科の医師の判断を必要とする際には、より身近な診診連携が求められる。今回は由井院長に、同院の病診連携・診診連携の取り組みについて、また血液の病気についても話を聞いた。
(取材日2022年4月22日)
目次
大学病院レベルの診療を、より身近なクリニックで。病診連携の新たな形への挑戦
- Qクリニックの特徴について教えてください。
-
A
▲血液内科で豊富な診療経験のある由井俊輔先生
血液内科に強みを持ち「社会生活と健康管理の両立」をコンセプトに掲げています。上野駅中央口から徒歩2分の立地で、21時まで診療を行っています。白血球・赤血球・血小板、またコレステロール値や血糖値、炎症反応は院内で測定可能です。その他の検査結果についてもアプリを活用しできるだけ早くお伝えできるようにしています。当院で診療にあたるのは、日本医科大学付属病院などの大学病院で、外来診療や教授職を務める医師たちです。大学病院と同水準の診療が受けられるといえるでしょう。患者さんの都合に合わせ受診でき、大学病院で経験を積んだ専門の医師の診察が受けられる。そんな大学病院の延長のようなクリニックをめざしています。
- Qこちらの血液内科にはどのような方が通われているのでしょうか?
-
A
▲血液に強みの総合内科クリニック
患者さんの症状は大きく3つに分けられます。1つ目は、健康診断で白血球・赤血球・血小板の数値について異常を指摘されたケースです。働き世代の方にも多いですね。2つ目は他院でリンパ節の腫れが認められた方。首や脇の下などリンパ節が腫れている場合、症状によっては悪性リンパ腫が疑われ、血液内科で専門的な診察が必要です。3つ目は急性期を過ぎ、経過観察の段階に入っている血液疾患と診断されている方。大学病院で診断がされ、一通りの治療を終えたケースです。安定期に入り、継続して薬の処方や注射を必要としている患者さんのフォローを行っています。
- Q病診連携・診診連携に力を入れていると伺いました。
-
A
▲夜間を中心に診療を行っている
より詳しい検査や治療が必要となった場合、患者さんのご希望に沿って大学病院・大規模病院をご紹介しています。その際、当院で担当した医師が、引き続き大学病院で診ることも可能です。その後の安定期のフォローも含めて、ずっと同じ医師が担当できるのが利点です。また他のクリニックにおいて「重篤ではないが、まずは専門の医師の判断を仰ぎたい」と判断された場合、より身近な「診診連携」が求められます。クリニックならではの利便性とフットワークの軽さを生かし、病気の早期発見につなげていきたいですね。患者さんにとっても他院にとっても、相談しやすい立場でありたいと思います。
- Q血液の病気にはどのようなものがありますか?
-
A
▲血液検査は、院内迅速検査システムを導入している
例えば赤血球が減少している場合、鉄欠乏性貧血・巨赤芽球性貧血・再生不良性貧血など貧血にはさまざまなものがあり、原因を見極めることが重要です。逆に赤血球が増えているならば、多血症が疑われます。白血球の上昇は喫煙や肥満などの生活習慣によっても引き起こされますが、白血病が隠れていることも考えられます。血小板の数値の異常な増減には、がんや自己免疫疾患が関連していることがあります。血液疾患としては、血小板増加症や特発性血小板減少性紫斑病といった病気も否定できません。その他、多発性骨髄腫や骨髄異形成症候群など、血液に関係する病気はさまざまです。
- Q血液の病気に初期症状はあるのでしょうか?
-
A
▲血液疾患だけでなく内科全般を幅広く診療
具体的な病気を例にとると、急性白血病の初期症状でよく見られるのは、風邪をひきやすい、あざができやすい、歯茎が腫れる、骨が痛むといった症状です。悪性リンパ腫では、高熱や発汗、体重の減少が初期症状として現れます。また多発性骨髄腫は骨が折れやすくなる病気です。骨折頻度が増えて異常に気づくこともありますが「腰痛だと思ったら圧迫骨折だった」というケースもよく見られます。血液の病気の多くは、年齢に関わらず発症します。長く続いたり何度も繰り返すようならば、一度血液内科を受診してください。