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原 浩司 院長、渡邉 ゆかり さんの独自取材記事

はら泌尿器科クリニック

(可児市/日本ライン今渡駅)

最終更新日:2023/08/10

原浩司院長、渡邉ゆかりさん はら泌尿器科クリニック main

「はら泌尿器科クリニック」の院長を務める原浩司先生は、長年にわたって泌尿器科診療全般を手がけてきた経験豊富なドクターだ。デリケートな悩みを扱う診療科であることを踏まえ、「受診しやすいクリニック」を追求した原院長。適切な診療はもちろん、快適なひとときを提供する場をめざす姿勢を「メディカルエンターテインメント」と名づけ、院内の至る所に陶芸家や画家の作品を展示している。また、恥ずかしさがつきまとう泌尿器科だからこそ、男女のすみ分けを徹底するとともに、泌尿器科や在宅医療などの経験が豊富なベテラン看護師である渡邉ゆかりさんがコンシェルジュとして患者をサポートしている。「地域に根差し、『ここだから』と足を運んでもらえるような診療を行いたい」と笑顔を見せる原院長と渡邉さんに話を聞いた。

(取材日2023年7月20日)

受診しやすさ、待ち時間の快適さを追求したクリニック

クリニックのコンセプトを教えてください。

原浩司院長、渡邉ゆかりさん はら泌尿器科クリニック1

【原院長】クリニックを立ち上げるにあたり、「診療はもちろん、待ち時間を含め当院で過ごす時間を快適なものにする」というのを目標に掲げ、「メディカルエンターテインメント」と名づけました。勤務医時代、診療を受けるため長時間、待合室で過ごす患者さんの姿をよく目にしました。待ち時間を短縮する努力も必要ですが、それには限界があります。ならば「待ち時間も快適にする」ことをめざすほうが良いと考えたのです。リラックスしやすい空間をつくることは、患者さんの受診ハードルを下げるとも思いました。そのため、地元企業や陶芸家などに協力を仰ぎ、陶芸や絵画などのアート作品を院内に展示しています。診察を待つ間、作品を鑑賞し楽しんでもらいたいと思います。また、こだわりのボトルウォーターも提供しています。今後も、さまざまなアップデートをしていく予定です。

クリニックづくりで、特にどんなところにこだわりましたか?

【原院長】泌尿器科を受診していることを周りに知られてしまうと心配して、受診をためらってはならないとの思いから、あえて立て看板を設置しませんでした。今の時代、地図アプリなどでクリニックの場所は把握できるので、看板を掲げなくても良いと考えたのです。院内は、心と体を癒やせるような和みの空間をテーマに、居心地の良さを追求しました。例えば、待合室の椅子は座り心地の良い一人掛けのものを採用しました。他の患者さんの目線が気にならないよう、壁に向かって座るカウンター席も設置しています。カウンター席ではモバイル充電もできるので、パソコン作業をしながら待つ患者さんもいらっしゃいます。また、どうしても譲れなかったのが、男女のすみ分けです。待合室、トイレ、診察室はすべて、男性用・女性用を用意しました。受付を済ませたら、異性の患者さんと鉢合わせになるようなことはほとんどないと思います。

院内の動線が男女で分かれているのは、確かに安心感がありますね。

原浩司院長、渡邉ゆかりさん はら泌尿器科クリニック2

【渡邉さん】それに加え、火曜の午後は女性専用の外来を設けており、院長以外の男性と顔を合わせることはありません。男性医師には話せないことも多いと思いますから、医師との架け橋になれればと思っています。診察室だけでなく受付や待合室などいろいろな場所で、何か困っている患者さんがいらっしゃらないかなども気にかけながらお手伝いをしています。いつでも遠慮なく声をかけてくださいね。

生活の質にも影響する泌尿器の悩みを解決したい

開業までの経緯を教えてください。

原浩司院長、渡邉ゆかりさん はら泌尿器科クリニック3

【原院長】西尾市民病院での初期研修を終えてからは、一貫して泌尿器科で研鑽を積んできました。最も長く在籍した可児とうのう病院では、数多くの手術を手がける傍ら外来診療にも応じ、講習会の活動にも積極的に取り組み、忙しいながらも充実した毎日を過ごしていました。自身のキャリアを見直すきっかけとなったのは、手術支援ロボットの登場でした。手術支援ロボットによる前立腺全摘除術が保険適用になるなど、今後はロボット支援下での手術が主流となることは明白でした。医師としての今後を考えていた時に、可児とうのう病院でも診療体制を刷新する動きがあり、外科手術の第一線から退き、新たな一歩を踏み出すことを決意しました。新型感染症の影響で退職後すぐの開業が難しくなってからは、開業準備を進めながら恵那市のクリニックで院長を務めたり、医療ビジネスのサービス展開に携わったりしました。医師として新しい経験ができ、刺激になりましたね。

現在、どのような診療に対応されていますか?

【原院長】クリニック名にあるとおり、泌尿器科の診療のみを行っています。「餅は餅屋」と言うように、やみくもに手を広げるのではなく、これまで培った専門性を十分に生かした診療を行いたいと考えています。泌尿器科の中でも特に多いのが尿漏れや頻尿といった排尿に関する悩みです。排尿の悩みは「年齢のせい」と片づけてしまう人も多いですが、考えられる原因は多岐にわたります。排尿障害は大きな病気の症状の一つとして起こるケースもあるため、症状が続く場合には泌尿器科を受診していただくのが適切かと思います。排尿トラブルは生活の質にも影響するため、治療に取り組むことは快適な暮らしにもつながります。

診療時に心がけていることを教えてください。

原浩司院長、渡邉ゆかりさん はら泌尿器科クリニック4

【原院長】データを明示した、わかりやすい説明を心がけています。例えば検査結果の数値をもとに、なぜ症状が起きているのか、どのような治療で改善を図るのかといったことを、できるだけ詳細にお伝えします。年齢も性別もライフスタイルも、患者さん一人ひとりまったく異なるため、排尿障害の原因や病態も千差万別です。だからこそ、目の前の患者さんにとって必要な治療が何なのかを明確に示す必要があると思っています。患者さんも診療の際は、気になる症状があれば些細なことと感じていてもお伝えいただきたいですし、疑問点があればためらわず質問してほしいですね。事細かなやりとりが、より良い治療につながると考えています。

積極的な病診・診診連携で適切な治療の提供をめざす

手術や専門的な検査が必要となった場合には、どのように紹介先を選定するのですか?

原浩司院長、渡邉ゆかりさん はら泌尿器科クリニック5

【原院長】病院を紹介する場合、患者さんの通いやすさなどを考慮するケースもありますが、当院では私が信頼を寄せる医師の中から、専門性を踏まえて適切な医療機関をご紹介するようにしています。一口に泌尿器科と言っても、女性泌尿器科の専門家もいれば、前立腺疾患の専門家もいます。患者さんの病態に即して、適切と考えられる紹介先を選定できるのは、長年一つの分野で研鑽を積んできたことで得られた縁を生かせているからだと思います。

将来的に取り組んでみたいこと、実現したいことなどはありますか?

【原院長】オンライン診療の展開なども視野に入れ、利便性の高い診療の実現を追求し続けていきたいと思います。また、EDの治療に関しては自費診療の充実も視野に入れ、循環器内科など他の診療科との連携を図っていけたらと考えています。EDといっても種類はさまざまです。動脈硬化といった血管障害や、神経障害に起因する器質性EDもあり、EDが心血管系疾患の初期症状として現れるという研究にも注目が集まっています。つまり、EDの診療をきっかけに心血管系疾患の早期発見が見込めるともいえるのです。泌尿器科の診療から、全身に関わる病態のアプローチのきっかけを生み出したり、全身の健康状態を高めることで泌尿器に関するお悩みの解決につなげたりといった、相乗効果を狙えるような診療を実現できたらと考えています。

あらためて、診療にかける思いをお聞かせください。

原浩司院長、渡邉ゆかりさん はら泌尿器科クリニック6

【原院長】当院を立ち上げる際、「他にない、ここにしかないクリニック」にしたいと考えました。「泌尿器科ならどこでも」ではなく「ここだから受診したい」と患者さんに選んでいただけるようなクリニックになることをめざし、励んでいく思いです。そして患者さんの悩みに寄り添い、応える診療を実践することで、理想を追い求めていけたらと思います。手術が必要となった場合には、それぞれの分野ごとに私が信頼を置いている医師に紹介していますので、泌尿器に関する悩みであれば、どんな些細なことでもご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ED治療/3000円
(必ず循環器内科に確認して評価した上で処方します)

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