照井 優一 院長の独自取材記事
池尻大橋てるい歯科
(世田谷区/池尻大橋駅)
最終更新日:2022/12/07

池尻大橋駅から徒歩8分。国道246号から一本入った飲食店やショップ、住宅街が広がるエリアに、2022年2月に誕生した「池尻大橋てるい歯科」。道行く人を楽しませるシンボルツリーに加え、通りに面したエントランスからは明るい光があふれる。「明るい雰囲気の当院がここにあることで、地域の景観のお役に立てれば」と話すのは、照井優一院長。大学院で歯科材料の研究室に在籍した経験から、体に配慮した材料を用いたかぶせ物や入れ歯に対する知識も豊富な歯科医師だ。同院では高品質なセラミックの補綴物を提供するCAD/CAMシステムを活用した治療も導入。「趣味はドライブと買い物。食べることも好きですね」と優しい笑顔で話す照井院長に、開院にあたってこだわった設備や院内設計、歯科治療の理念などをたっぷりと語ってもらった。
(取材日2022年6月14日)
子どもから高齢者まで快適で安心して過ごせる環境を
とてもすてきな院内ですが、設計などでこだわった部分はありますか?

院内は副院長と相談しながら設計しました。とにかく明るくて清潔なことを第一に、お子さんからご高齢の方まで、あらゆる方がご家族そろって安心して来院いただける空間をつくりたいと考えました。フロアは、通常は床上げをするそうですが、あえて床を下げる仕様にしています。車いすやベビーカーの方にとっては、段差がないほうが好ましいのでは、と。また、診療台も1台ごとのスペースをゆったりとっていますので、親御さんはベビーカーを隣に置いて診療を受けていただけます。小さなお子さん連れでも安心してお越しいただけるとうれしいですね。
感染症対策の設備も充実していますね。

非常にこまやかに配慮をしています。コロナ禍での開院でしたので、感染症対策の設備を最初から導入し、整った環境で患者さんをお迎えすることができました。例えば、パーティションの設置、非接触による検温と消毒の他、会計は自動精算機を導入しています。また、クラスBの高圧蒸気滅菌器の設置をし使用器具の滅菌を徹底しております。さらに、空気中に漂う無数の細菌を除去するため、天井に医療用空気清浄機を設置し、常に清潔な空気を送っています。治療中に飛散する唾液や血液・粉塵に関しては、各ユニットに備えた口腔外バキュームで吸引しています。今後も院内の飛沫対策を徹底し、より確実な感染予防につなげた上で、衛生的な環境で治療を提供していきたいです。
開院されて間もないですが、現時点でどのような患者が来院していますか?
やはり、近隣の方が多いです。年齢層はお子さんからご高齢の方までかなり幅広い印象ですね。主訴としては、「歯が痛いから今すぐ診てほしい」という駆け込み的なものではなく、ご自身の口腔内の健康を長く維持するために歯科医院に通われているような患者さんが多いと感じています。審美的な内容のご相談もよく受けますので、当院ではそういったニーズにもお応えできる技術をそろえています。開院の地として選んだこの池尻周辺は、私と同年代の方が多く住んでいるエリアだと聞いています。長くクリニックを経営していくにあたって、これから地域に少しずつ根づかせていただき、患者さんと一緒に年を取っていきたいと考えています。
患者と共通認識を持ち、ともに考え、ゴールを共有する
先生が力を入れている診療についてお聞かせください。

私は歯科保存学講座歯科理工学部門出身でセラミックの研究をしていましたので、その経験と知識は強みだと思います。私の治療理念の根底にあるのは、メタルフリーであることです。現在の日本では銀歯が主流ですが、これは国民皆保険の制度により歯科材料の指定があるために過ぎません。しかし、材料も技術も日進月歩しています。セラミックは耐久性・審美性ともに非常に優れた材料だと考えていますが、当院ではその強みだけで材料を選ぶようなこともしていません。患者さんの状況を鑑みて、適合性や耐久性、機能性を勘案しつつ、ベストと思える材料を選択していきます。また、先進的な技術の良さを、医療者だけがわかっていても意味がありません。患者さんに良さをご理解いただけるように説明するのが、私たち歯科医師の務めだと思っています。
診療の際に心がけていることは何でしょう?
常に「自分がされてうれしい治療」を念頭に、患者さんに向き合うようにしています。自分がされてうれしいと感じることは、患者さんの反応をうかがいながらして差し上げたいなと。当院では患者さんとの対話を大切にしていますので、初診では1時間程度、お時間をいただきます。お話しすることは多々あり、実は1時間でも足りないくらいです。歯科治療においては、一つの歯ではなく一つの口、一つの口ではなく一つの体、つまり全身を診なければいけません。そのために、しっかりと検査を行い、正確な診断のもと、安全な治療をめざしていきたいと考えています。患者さんには何を使用し、どう治療するかをきちんとご理解いただけるように、しっかり説明させていただきます。共通認識を持って一緒に考え、ゴールを共有していくことが目標です。
貴院ならではの治療などはありますか?

高品質なセラミックの補綴物を提供するCAD/CAMシステムを用いた治療を導入しています。CAD/CAMシステムは、コンピューターによって歯科医師が歯の修復物を設計・製作するもので、症例によっては最短1時間半で治療が可能です。従来の型採りを不快に思われる方もいらっしゃいますし、何よりも、できあがるまでに1週間から2週間待つ必要がありますよね。その間に患部の汚染が進んでしまうことも懸念されます。しかし、短時間で治療できるCAD/CAMシステムを活用すると、その懸念を最小限にすることが可能です。また、セラミックはプラークの付着が極めて少ない材料のため、「歯磨きがしやすい」など機能性を求める患者さんにも適しています。機能性と審美性の両輪を追求できますので、これからはCAD/CAMシステムを用いた治療が主流になっていくのではと考えています。
すべてに責任を持ち、すべての患者に目を配るために
スタッフ間のコミュニケーションを大切にしているそうですね。

スタッフが一丸となって、患者さんのお気持ちに寄り添った診療や対応ができるように、活発なコミュニケーションを心がけています。ランチは皆で一緒に食べたり、私自身もあまり院長室にはこもらないようにしたりしていますよ。スタッフ4人のうち2人は、私が前職で一緒に働いていたスタッフです。残り2人は、今年新卒で入職してくれました。当院ではスタッフが働きやすい環境をめざしていますので、診療時間後の残業なども一切ありません。日々の診療以外の部分で工夫をしています。スタッフ皆で協力し合い、小さなお子さんから子育て世代、ご高齢の方まで安心して治療を受けていただけるように努めていきたいと思います。
今後の展望についてお聞かせください。
自分の治療にしっかり責任を持ち、私の目の届く範囲で診療をしていきたいと考えています。まずは、当院を通じてこの地域の皆さんのお口の健康を守っていくことが目標です。例えば、当院においても歯周病の口腔ケアは歯科衛生士が担当しますが、歯科医師による確認も必ず行います。当たり前のことを当たり前にやっていくことが重要かなと。また、これは私の父の影響もあるかと思いますが、生涯“プレイヤー”でいるべきだと考えています。父は建築関係の会社を経営していますが、私は医療に興味を持ち、歯科医師になりました。業種は違いますが、同じ経営者として見習うことは多いですね。歯科も建築も大切なことは、品質保証。私と患者さんとで治療の共通認識を持てるよう丁寧に説明し、一人ひとりと信頼を積み重ねていきたいです。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

まずは、ご自分の現在の口腔内の環境をきちんと理解していただきたいと思います。また、それに対して10年、20年、30年後、ご自分のお口の中の健康がきちんと維持できているのか、しっかり理解しておいていただくことが大事です。当院では、患者さんにとってベストな治療を提供できるように、患者さんとしっかりお話ができる時間を設けています。気になることがあれば、まずはお気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは・CAD/CAMシステム/1歯 5万5000円~
・詰め物(セラミック)/1歯 5万5000円~
・ホワイトニング/3万3000円