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岡崎 真央 院長の独自取材記事

おかざき内科クリニック

(西宮市/武庫川団地前駅)

最終更新日:2022/09/30

岡崎真央院長 おかざき内科クリニック main

阪神武庫川線・武庫川団地前駅から徒歩1分。複合商業施設のムコダンモール内に、2022年2月に開業したのが「おかざき内科クリニック」だ。院長を務める岡崎真央(まさひろ)先生は、脳神経内科、神経難病を専門として、これまで大阪にある大学病院やクリニックの臨床現場で豊富な経験を重ねてきた。さらに脳神経分野のみならず、救急診療や訪問診療などにも従事した経歴を持つ。そんな岡崎院長がめざすのは、地域のかかりつけクリニックとして気軽に立ち寄れる身近な存在となること。「病気や治療についてはきちんと時間を取って、丁寧にご説明するよう努めています」と穏やかに話す岡崎院長に、同院の診療内容や今後の展望、地域医療への思いなどを聞いた。

(取材日2022年5月17日)

地域のかかりつけクリニックとして、幅広い主訴に対応

まずは開業までのご経歴を教えていただけますか?

岡崎真央院長 おかざき内科クリニック1

2010年に近畿大学神経内科に入局しました。神経内科を専門に選んだのは、治療法が確立されていない疾患もあり、現在も新しい治療法が模索されているなど、今後解明されていくことが多い分野であることに魅力を感じたからです。また、特に神経難病の患者さんに対しては、診断した後も患者さんの人生に寄り添いながら病気を診続けて、ともに長く歩んでいくことが医師として価値のある仕事だと思ったんです。さらに大学病院時代には、難病患者に特化した在宅医療や救急医療も経験させていただきました。中でも救急医療は、いろいろな患者さんが運ばれてきますから、ケガや病気など診る症例も幅広く非常に勉強になったと感じています。

ご自身のクリニックを開業しようと思った経緯を教えてください。

実は自分が開業する未来は描いていなかったのですが、2018年より友人の医師が開業した伊丹市内のクリニックにて、一般内科、脳神経内科、訪問診療に従事しました。開業医として活躍する友人を間近で見ているうちに、私も自身のクリニックを持ちたいなと感じたことがきっかけです。そこからすぐに準備を始めました。周りの人たちには驚かれますが、準備期間が半年間というスピードで開業することができました。武庫川団地前駅エリアは、のんびりとした土地柄が魅力。当院の患者層としては、高齢の方が多く、ファミリー層にも利用していただいています。

クリニックのコンセプトは何ですか?

岡崎真央院長 おかざき内科クリニック2

「誰でもなんでも気軽に相談できるアットホームなクリニック」を基本理念に掲げています。言い換えれば「地域の寄合所」とでも言いましょうか。ちょっとした症状があれば何でも相談してほしいのはもちろんですが、たとえ症状がなくても「買い物に来たからついでに立ち寄ってみた」「先生としゃべりにきた」というような、そんな地域の皆さまの心のよりどころになるクリニックをめざしています。診療科目は脳神経内科で、神経難病を専門としていますが、これまでの救急病院や訪問診療での経験を生かして、生活習慣病から一般内科、小児科、外科まで幅広く診療させていただきますので、どうぞお気軽に足を運んでいただけたらと思います。

脳神経領域の豊富な知見と検査を取り入れた診療を実施

そもそも脳神経内科とはどういう症状のときに受診したらいいのでしょうか?

岡崎真央院長 おかざき内科クリニック3

一般的に「脳神経」と聞くと難しく感じる方も多いと思いますが、脳や脊髄、神経、筋肉に病気があり体が不自由になる病気を扱います。対象とする主な病気・症状は頭痛、てんかん、眼瞼けいれん、認知症、脳梗塞や脳出血といった脳血管障害、パーキンソン病、末梢神経疾患、筋萎縮性側索硬化症などさまざまあります。脳神経内科は全身を診る診療科であり、何に原因があって症状が出ているのかを診察や検査を通して見極めます。ですから、難しく考えず「総合内科」と考えていただけたらと思います。しびれ、頭痛、めまい、ふらつき、物忘れなど、困ったら何でもご相談いただけたらと思います。その上で、脳神経内科以外での治療や検査が必要な病気の場合は、適切な診療科にご紹介させていただきます。

こちらのクリニックで行える検査について教えてください。

当クリニックでは問診と診察から可能性のある疾患を適切に把握し、その上で必要な検査を受けていただくようにしています。血液検査、エックス線、骨密度測定、心電図などの検査に対応しており、さらにクリニックとしては珍しく「神経伝導検査」を行えることが当院の強みです。手足の末梢神経に直接電気を流して、神経の中の電気が正常に流れるかどうかを判断し、神経の傷み具合やどこの神経に問題があるかを調べる検査です。糖尿病をはじめとしたしびれに関する評価も行うことができます。

神経難病の患者さんに対しては、訪問診療にも取り組まれているんですね。

岡崎真央院長 おかざき内科クリニック4

神経難病とされる主な病気としてパーキンソン病、レビー小体型認知症、進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症、脊髄小脳変性症、多系統萎縮症、筋萎縮性側索硬化症、慢性炎症性脱髄性多発神経炎、多発性硬化症、視神経脊髄炎、重症筋無力症、筋ジストロフィーなどが挙げられます。例えば、以前はパーキンソン病は「いずれ寝たきりになる」と言われることが多かったように思いますが、最近はいろいろな薬剤が出てきており、うまく薬剤調整をすることで、自宅で生活しながら天寿を全うすることも望めるようになってきています。当院では神経難病の患者さんに対して訪問診療も行っていますので、ご相談いただければと思います。

患者一人ひとりに対して家族のように接する

診療の際に心がけていることを教えてください。

岡崎真央院長 おかざき内科クリニック5

勤務医時代から変わらない私のポリシーは、「患者さんを家族と思って接すること」です。医師としては患者さんの症状を改善する治療を施すことが役割と思われがちですが、必ずしも患者さんにとって良いとは限らない場合もあります。ですから私は、患者さんと直接顔を合わせて話をすることを大切にしています。医師が一方的に話したいことを話すのではなく、患者さんやその家族から「ああしたい」「こうしたい」という思いに対してきちんと耳を傾けます。その上で、その方にとって何が最適なのかを考えて治療を提案していきます。時間はかかりますが、それも患者さんを自分の家族と思っているから。家族である患者さんに誠実に対応していきたいと思います。

クリニックの雰囲気でこだわったところはありますか?

白を基調に清潔感のある空間を心がけました。診療室や処置室、検査室のほか、面談室を作り、患者さんとじっくり向き合える空間を備えました。また発熱症状のある患者さんと一般の患者さんが同じ動線にならないようにもこだわっています。

ところで、先生が健康のために取り組んでいることはありますか?

岡崎真央院長 おかざき内科クリニック6

健康のためにというわけではないのですが、6年ぐらい前からサーフィンを始めました。冗談ですが「医師の中でサーフィンがうまい人はいない」と言われたことから、「自分は絶対うまくなってやる!」と思ったのですが、なかなか上達しないですね(笑)。

最後に、今後の目標と読者へのメッセージをお願いします。

今後の目標としては、地域のかかりつけクリニックとして、なんでも気軽に相談できる身近な存在となることです。これまで受診した際に「気になっていたことを相談することができなかった」「症状をうまく伝えられなかった」という経験をした方も少なくないと思います。ですが、前述したように当クリニックでは、患者さんに対してじっくり話を聞くことを大切にしています。ありがたいことに皆さんからも「自分の病気について、こんなにも話を聞いてもらえたことがうれしかった」というお声をたくさんいただいています。「どこのクリニックに行けば良いかわからない」と思うときこそ、足を運んでもらえたら幸いですね。

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