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小田原 聖 院長の独自取材記事

おだわら歯科クリニック

(松江市/松江駅)

最終更新日:2023/12/08

小田原聖院長 おだわら歯科クリニック main

松江城のそばの松江市黒田町・城山西通りにある「おだわら歯科クリニック」は、2022年2月2日に開業した新しいクリニックだ。院長の小田原聖(おだわら・しょう)先生は、松江市立病院で約10年、卒業後から数えると12年、病院一筋で勤務してきたキャリアを持つ歯科医師だ。「勤務医時代には多くの症例や患者さんを診させていただき、さまざまな研鑽を積むことができました」とほほ笑む小田原院長のもとで、同院は「口のことで困ったらここへ」と地域に頼られるクリニックをめざす。長年のキャリアに対して、物腰のやわらかさや気さくな人柄が印象的な小田原院長に、これまでの経験や開業にあたっての想いなどを語ってもらった。

(取材日2022年1月25日/更新日2023年7月20日)

口のことで困ったらなんでも相談できる場所でありたい

病院でのご経験が豊富とお聞きしましたが、開業のきっかけは?

小田原聖院長 おだわら歯科クリニック1

前職の松江市民病院では10年勤務し、口腔がんの治療など専門の口腔外科に限らず、歯科医療に関わる幅広い選択肢の中から患者さんにとって最適な医療を提供することをめざしてきました。しかし、病院という二次医療機関では、治療において特に難しいとされるところだけを担い、その後の治療の経過や長い人生を再び地域のクリニックにお願いするというのが一般的な流れです。経験を積むうちに「一人の歯科医師として、歯科医療を通して患者さんお一人お一人の長い人生に関わっていきたい」という想いが強くなっていき、この度の開業に至りました。

クリニックの特徴についてお聞かせください。

めざすのは「お口のことで困ったら、おだわら歯科に行けば何とかしてくれる」と、地域の方に安心して頼っていただけるクリニックです。患者さんお一人お一人、お口の悩みはさまざま。それを解決するために、これまでさまざまな分野で研鑽を積んできました。当院では歯科口腔外科の分野はもちろん、虫歯や歯周病などの治療、かぶせ物や入れ歯・インプラントといった補綴治療、矯正治療、審美歯科まで、幅広く対応をしていきます。口の中に痛みがある、もしくは痛みはなくても口の乾燥など気になることがある、歯ブラシは何がいいの?といったことまで、なんでもご相談いただきたいです。

設備にも注力されていらっしゃいますね。

小田原聖院長 おだわら歯科クリニック2

歯科医療というのは現在、デジタル化が急速に進んでいまして、技術や道具も目覚ましく進化しています。新しいものを感度高く、そして柔軟に取り入れたかったということも開業理由の一つです。歯科用CTなど数々の医療機器がありますが、僕自身が「これが一番良い結果を残せる」と精査したものを導入しています。当院には歯科技工士も常勤し、口腔内スキャナーやCAD/CAMシステムも設置しておりますので院内でかぶせ物や詰め物も作製できます。歯科医師と歯科技工士が直接連携を取ることができるので、精密な模型を作れる点がメリットではないでしょうか。

ホームケアグッズにもこだわりがおありだとか。

これはもはや僕の趣味とも言えますが、歯ブラシなどのホームケアグッズはいろんな種類があるので、気になるものはまず自分で試してみるようにしています。新しいものも次々に出てきますから、追いつくのがなかなか大変です(笑)。そうして試してみた中で、医学的な観点や、自分自身が使ってみた感想などを交えて、お勧めできるものを患者さんにご紹介していきたいです。

幅広く、そして専門的に。知識と経験を生かして

先生が歯科医師をめざしたきっかけは?

小田原聖院長 おだわら歯科クリニック3

僕はもともと研究のほうに興味があって歯科大学に進学しました。4年生の時点では研究室にも入り、将来は研究を仕事にしていきたいと考えていたんです。ところが、5年生の臨床実習で患者さんと接する機会があり、初めて実際の診察と治療をさせていただいた時に「これは素晴らしい仕事だ」と感銘を受けました。臨床は向かい合う“人”がいて初めて成立する仕事。向かい合っている患者さんが、自分がしたことで良い結果になる、「ありがとう」と言ってもらえる、そういうところに非常にやりがいを感じました。この時に臨床に行くことを決心したのが、僕の歯科医師人生の始まりとも言えますね。卒業後はそのまま大学に残って仕事をする人が多いのですが、僕はより患者さんと身近に接したいという気持ちが高く、それをできるところを探して京都の洛和会音羽病院に勤務しました。

勤務医時代はどのようなご経験を積まれたのですか?

洛和会音羽病院では総合的な対応力を培うことができたと感じています。そこには内科や外科と同じように、歯や口腔について対応する専門部門が複数あり、歯の総合病院のような機能も持っていました。口腔外科や歯科麻酔科のほか、入院中の患者さんの虫歯や歯周病をはじめとしたさまざまな疾患の治療・管理や、摂食嚥下のリハビリテーション、口腔内の環境管理といった「周術期口腔ケア」を担う部門など、各分野の先生方が専門性を持って治療にあたられていて、その先生方を師として各分野すべて教えてもらえる環境にあったのです。僕はその中で口腔外科、特に顎変形症の手術について専門的に学びました。また、顎変形症の治療では顎のずれに合わせて生じる歯並びのずれやゆがみにも対応する必要があることも多かったため、歯列矯正についてもしっかりと学ぶ下地ができていましたね。

その後、松江市にいらっしゃったんですね。

小田原聖院長 おだわら歯科クリニック4

そうですね、僕は東京が出身なので、前職の松江市立病院に勤務したのがきっかけです。最初に松江駅に降り立った時、小京都と呼ばれる落ち着いた街並みがとても好きになりました。そこから10年がたち、現在は松江市に自宅も建てて、こうやってクリニックも開業させてもらい、僕にとって松江は第二の故郷だと思っています。あと、この地域の文化にも興味があります。もともと僕は焼き物とか伝統工芸品などを見るのが好きで、それが作られている場所に行ったり、作家さんの話を聞いたりすることが好きなんです。山陰は窯元が多いので、こちらに来てからも車で遠出をしていろいろな窯元さんを訪問していますよ。

口腔全体の健康と患者のニーズを考え、診療方針を決定

診療方針についてお聞かせください。

小田原聖院長 おだわら歯科クリニック5

患者さんとゴールを共有することです。そのためには、まずは丁寧に口の中全体を見せていただき、患者さんご本人が気づいていない問題も探し出します。しかし、100点満点をめざして問題のあるところをすべて治さないといけないかとなると、話は違うと考えています。患者さんの求めるニーズとお口の健康のために必要なこと、それが重なる“いいところ”を探します。そして、患者さんと一緒に計画をして、そのゴールに向かって治療をしていくことを方針としています。さらに、予防やメンテナンスについても同時に提案し、良い状態をキープしていけるように一緒に頑張っていきたいと思っています。

診療の際に心がけていることは?

場当たり的な治療ではなく、お口全体の健康を考えて治療することですね。痛みを取るための応急処置はもちろん最優先に行います。しかし、応急処置ばかりを繰り返していると、歯並びにも影響しますし、最終的には歯を失ってしまうような大きな問題に発展してしまいます。僕は、噛み合わせなども含めて、患者さんがこれから先ずっと歯を使っていくことを考えて治療をするように心がけています。また、治療だけではなく、良い状態をキープするためのメンテナンスも大切だと思っています。なので、90日に1回、もしくは半年に1回というように、ある程度の基準を設けてメンテナンスを受けていただくようにお願いしています。しかし、90日に1度のメンテナンスはもちろん、その残り89日の自宅でのケアも非常に重要。ケア方法についてもご一緒に考えていきたいですし、ご相談に乗りたいと思っています。

今後のご展望をお聞かせください。

小田原聖院長 おだわら歯科クリニック6

まずは、来てくださった一人ひとりの患者さんに対して最善の診療を提供していくことが目下の目標であり、使命だと思っています。地域の皆さまに受け入れていただき、「ここに来て良かった」と思っていただけたら、これ以上うれしいことはありません。歯科治療は日進月歩で、日々新しい技術やアプローチ方法などもたくさん出てきています。僕の知識や技術、クリニックの設備などをアップデートしながら、質の高い医療を提供し続けていきたいです。そんなアップデートの一環で、2023年4月から新たにホワイトニング専用ブースの開設をしました。ホワイトニングや定期検診など、より良い歯や口の状態をめざしたい方にもしっかりご対応できる体制を整えていきたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

歯列矯正/77万5500円~、インプラント治療/39万6500円~、セラミックを用いた補綴治療/7万7000円~、オフィスホワイトニング/1万6500円~

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