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横山 裕之 院長の独自取材記事

神宮の杜 よこやまクリニック

(名古屋市熱田区/神宮前駅)

最終更新日:2023/06/22

横山裕之院長 神宮の杜 よこやまクリニック main

敷石や大木をイメージした内装が印象的な「神宮の杜 よこやまクリニック」。近くの熱田神宮のように長く地域に寄り添いたいという思いが詰まったクリニックで、受診しやすく居心地の良い場にするための工夫が院内の随所に感じられる。横山裕之院長は、総合病院の消化器外科に長年勤務。胃がんや大腸がんの手術、痔の治療に数多く携わってきた。日本大腸肛門病学会大腸肛門病専門医の資格も持つ。今後は患者に身近な地域のかかりつけ医として、働く世代が通いやすく、内視鏡検査や痔の日帰り手術など病気の早期発見・早期治療に注力していきたいという。「当院の強みは『おなか』も『おしり』も専門的に診療できること。気になる症状があればお気軽にご相談ください」と横山院長。診療での心がけや得意な内視鏡検査などについて話してもらった。

(取材日2023年3月13日)

落ち着ける院内で幅広い診療と内視鏡検査など実施

院内の色合いやデザインがすてきです。コンセプトやこだわりを教えてください。

横山裕之院長 神宮の杜 よこやまクリニック1

内装は、近くの熱田神宮をイメージして落ち着いた和の雰囲気にしようと設計士さんと相談して決めました。床は敷石のようなデザインで、処置室にあるベッドや椅子の脚、ロッカーも院内の色合いに合わせています。また、待合室は空港のラウンジをイメージして椅子やソファーを選んでおり、女性やお子さんにリラックスして過ごしていただけるように専用のスペースを設置しました。待合室の一角に壁を作り一段下がった設計とし、プライバシーに配慮しています。クリニックのロゴは、大木の幹と私のイニシャルである「Y」をデザインしたもの。何百年もこの街を見守っている熱田神宮の大木のように、このクリニックも地域の皆さまに頼りにしていただきたいという思いを込めました。

院内の随所からどなたにも快適に過ごしてほしいという先生の思いが伝わってきます。

このビルはまだ新しく、24時間換気システムが導入されていますので、安心してお過ごしいただけます。また院内には患者さんの休息場所として、個室のリカバリールームを2部屋設置しました。内視鏡検査の前処置や検査後、日帰り肛門手術後の経過観察に利用していただけるリラックススペースとなっています。個室内にソファー、テレビ、トイレを備えており、スタッフから「私たちも休憩中に使いたい!」と声が上がるほどです(笑)。

こちらでは幅広い診療科目を標榜されていますね。

横山裕之院長 神宮の杜 よこやまクリニック2

私はもともと消化器外科が専門で「おなか」と「おしり」の疾患をメインに、胃腸内科・肛門外科・内科・外科・泌尿器科の診療を行います。おなかとおしりの病気と生活習慣病は大きく関係しており、おしっこの悩みを抱えている方も多いので、関連するさまざまな疾患に対応するために幅広い診療科目を標榜しました。風邪などの急な病気やケガも診ますし、何科に行けばよいかわからない方にも来ていただいて「街のかかりつけ医」としてお役に立ちたいです。平日は水曜以外は19時まで、金曜は20時まで診察しますので仕事帰りにも通っていただきやすいと思います。電話やウェブによる予約制をとっていますが予約のない方も診察可能です。ウェブ上では問診票を入力できますので受診された際の待ち時間を短縮できます。

内視鏡検査でがんや炎症性腸疾患の早期発見をめざす

長年、総合病院で診療されてこられたそうですね。

横山裕之院長 神宮の杜 よこやまクリニック3

はい、消化器外科を中心に食道から肛門まで多くの手術に携わってきました。ですから手術となった患者さんには、ある程度詳しく手術の流れやその後について説明することができます。また、胃がんや大腸がんを中心に術後の患者さんのケアも総合病院と連携しながら行っていきたいです。消化器のがんの場合、術後5年で病院での定期的ケアは不要とされるケースが多いのですが、たいていの患者さんは「まだケアしてほしい」「今後どうなるのだろう」と不安に思われています。そのため患者さんの情報を病院と共有し、術後の不安や気になる症状の解消をめざしていきたいです。私はいろいろな病院に知り合いの医師が多いので、直接連絡して診療や治療をお願いしたり、結果を確認したりすることもできます。

他にも力を入れていきたい診療はありますか?

胃と大腸の内視鏡検査ですね。当院では精度にこだわって鮮明な画像データが得られる先進の機器を導入しており、胃は経口、経鼻いずれにも対応しています。胃と大腸の検査を同日に行うことも可能です。検査は苦痛というイメージがあるかもしれませんが、特に恐怖心のある方に対しては検査の実施方法、注意点などじっくりお話をし、不安のないよう声かけや丁寧な検査を心がけています。ご希望に応じて鎮静剤を使うこともできます。胃カメラは診療前の朝8時半から検査をしています。9時頃には会計を終え、仕事に向かうといったことも可能で、希望に応じて午後や夕方、土曜にも実施しています。また肛門を診察する際にはデジタル肛門鏡を使用し、モニターに映しながら患者さんにわかりやすく説明します。内視鏡検査もして痔の日帰り手術を行える内科のクリニックは少ないと思います。

胃と大腸の内視鏡検査ではどのような病気がわかりますか?

横山裕之院長 神宮の杜 よこやまクリニック4

逆流性食道炎や食道がん、胃十二指腸潰瘍、胃炎、胃がん、大腸がん、大腸ポリープ、炎症性腸疾患、過敏性腸炎などを発見することができます。痔と思って来られても大腸の病気が見つかることもあります。胃がんや大腸がんは早期発見、早期治療すれば治癒が期待できる病気なので、定期的に検査を受けてほしいです。また、昨今では20~30代の方の炎症性腸疾患(潰瘍性大腸疾患やクローン病)が増えています。腹痛や下痢、血便といった症状が慢性的にある方は要注意で、長年放置すれば大腸がんになるリスクもある病気です。内視鏡検査で診断できますので、気になる症状が続く方はぜひ相談にいらしてください。この病気は専門性が高く、一般的には総合病院で通院する方が多いのですが、当院は駅直結で、働く人にも通院しやすい時間帯で診察や検査ができ、病院と密に連携をしていますので安心して通院していただければと思います。

誠実・謙虚さを大切に、患者との信頼関係を築いていく

診療体制やスタッフの方々について教えてください。

横山裕之院長 神宮の杜 よこやまクリニック5

診察は私1人で行いますが、土曜の内視鏡検査は、総合病院で勤務する内視鏡専門の医師が担当します。看護師は3人体制で、うち1人は総合病院の内視鏡センターで、2人は消化器内科や外科の病棟で長く勤務していた経験があり、経験値の高い人がそろってくれました。皆で共有する診療の基本姿勢は、「誠実・謙虚・笑顔・チームワーク」です。常に患者さんに寄り添いながら話を聞き、その方にとって何が大切かを考える誠実さ、患者さんと真摯に向き合い「こんなことまでしてもらえた」と思っていただけるような期待を超える診療をめざす謙虚さ、患者さんにとって温かく居心地の良い場所であるための明るい笑顔、そしてスタッフと力を合わせて診療を行うチームワーク。この4つは勤務医時代から大切にしていることです。

そもそも先生が消化器外科を専門にされた理由とは?

最初は、ケガに悩むスポーツ選手をケアする医師になりたいと考えていたんです。小学生から高校生までサッカーをしていて実業団チームに入りたいと夢見ていましたが、実力が伴わず(笑)。でも実力があってもケガで思うようにプレーができない人もいて、そこからスポーツ医学に興味を持つようになったんです。ところが、大学でさまざまな経験をする中で、消化器の病気、特にがんの患者さんの手術の多さに驚きました。消化器がんの患者さんと医師は、長いお付き合いをする中で信頼関係を築いていきます。そんな患者さんと医師の関係性に魅力を感じて消化器外科を専門にしました。当時の消化器外科の上司もかっこ良くて憧れの存在でしたね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

横山裕之院長 神宮の杜 よこやまクリニック6

おなかやおしり、おしっこの症状で悩んでいるけれどなかなか相談できないという方も、どんな些細なことでも構いませんのでお気軽にお越しください。お勤め帰りや買い物、食事のついで、また熱田神宮に参拝した後にもお立ち寄りいただきやすいと思います。お話ししたように私は病院で多くのがんの手術を担当し、地域医療の最後の砦として力を尽くしてきました。開業医となった今は患者さんともっと近い距離で、「こういう症状が出た」「健康診断でこんな結果が出たんですが……」といった相談にも乗り、治療の方向づけや病気の早期発見にも努めていきたいと思っています。街のかかりつけ医として地域の皆さんのお役に立てれば幸いです。

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