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大河原 敏博 院長の独自取材記事

大河原歯科・口腔外科

(綾歌郡宇多津町/宇多津駅)

最終更新日:2022/06/07

大河原敏博院長 大河原歯科・口腔外科 main

JR予讃線・宇多津駅から徒歩5分、大規模なショッピングセンターの向かいにある個性的な建物。真っ白な外壁とガラス窓を通して見える屋根の骨組みが印象的な「大河原歯科・口腔外科」は、これまで多種多様な口腔内手術に携わってきた大河原敏博院長が営むクリニックだ。大河原院長は格闘技を嗜んでいるだけあって剛健な印象だが、撮影がしやすいよう自ら率先して動いたり、一つ一つ言葉を選んで丁寧に答えたりする取材時の様子からは、穏やかな人柄がうかがえる。「奇をてらわず患者さんやその主訴に応じた、的確で適切な治療を提供することを大切にしている」と話し、日々、一人ひとりに丁寧に向き合うことを実践する大河原院長に、同院の特徴や今後の展望などについて聞いた。

(取材日2022年4月20日)

大学病院や地域の基幹病院で培った知識や技術を生かす

ここまでの経緯を教えてください。

大河原敏博院長 大河原歯科・口腔外科1

出身は岡山県です。岡山大学歯学部を2005年に卒業し、そのまま大学病院に4年間勤務。その後医局の人事で香川県の三豊総合病院歯科口腔外科に配属されました。そこでは口腔外科手術を主に担当してきました。病院では主に紹介の患者さんを診ていたので、難症例のインプラント治療も手がけましたが、虫歯や歯周病などいわゆる一般的な疾患を診る機会はありませんでした。同病院には12年間在籍し、退職後は愛媛大学で麻酔科の経験を積んだのち、2021年8月にこのクリニックを開業しました。この場所は、最初見た時は少し狭いなとも思ったのですが、常に自分でできる範囲で診療するスタイルを理想としていましたので、チェアが4台確保できるならいいかと決めました。駅からも近く立地はとても良く、三豊総合病院時代の先生からの紹介を頂いても、その患者さんが通いやすくて良い場所を選んだと考えています。

口腔外科を扱う歯科医院は一般歯科のみの歯科医院とどう違うのでしょうか?

口腔外科といっても歯科医師によって、専門分野や経験年数、提供している診療が違うため、ひとくくりにはできませんが、当院の場合は、私の専門が口腔がんでしたので、がんをはじめ手術治療についての専門知識を持っている点です。もちろん一般開業医でどこまで口腔外科の技術が求められているのかと問われれば、手術までは必要ないとも言えます。ただ、そういう知識があるのは、サービススペシャリティーになっているかなとは思います。また検査体制が整っていますので、検査のために病院へ行く手間を省いて、当院で検査・治療を一貫して行うことができます。もちろん、検査でがんが見つかった場合や、全身麻酔で手術しないといけない疾患があった場合は、しかるべき医療機関にご紹介します。これまでの経験で築いた人脈もありますので、疾患ごとに適切な病院へ紹介できるのも当院の特徴と考えます。

治療にお越しになる患者層について伺えますか?

大河原敏博院長 大河原歯科・口腔外科2

開業当初は一般歯科の患者さんが多かったのですが、現在では口腔外科の患者さんが増えており、最初にイメージした方向に少しずつシフトしつつある感じです。地域的に若い層が多くファミリーも来られています。そういった層は予防目的に来られる方も多い印象です。予防といっても、当院では画一的な指導・メンテナンスではなく、患者さん個々の状況に合わせた根本的な予防を行います。患者さんの状況を正確に把握するため、診察時には歯科衛生士も同席して話を聞き、歯科医師と衛生士がダブルチェックをするようにしています。また、50歳を過ぎると多くの方が何らかの薬を服用しており、問診で飲んでいる薬を確認し、薬により今後起こることも予測しつつ予防プランを立てます。単に虫歯がある、歯周病がといった事象を見るだけでなく、トータルで患者さんを見ることが本当の予防だと思っています。

先生が考えるクリニックがめざす方向性、強みについて教えてください。

まずお伝えしたいことは、提供する検査・治療すべてにおいて質を高める努力は常に惜しみません。これまで命に関わるような疾患を診てきて、診断力を養ってきましたので、微細な兆候も見落とさないよう適切に検査し治療していくこと。加えて大きな医療機関で手術してきた患者さんのケア、そして口腔内だけでなく全身も含めてマネジメントができればと考えています。また組織検査では、岡山大学の口腔病理学教室に検体を送る体制を整備しています。民間業者の検査ではなく、大学と連携して検査・診断を行う体制も当院の強みだと思います。血液検査はまだ対応していませんが、いずれ内科と連携して検査結果を見て診断をしていくことも考えています。

親知らずの抜歯・インプラント・再植など幅広く対応

ところで先生が歯科医師を、口腔外科をめざすきっかけは?

大河原敏博院長 大河原歯科・口腔外科3

正直に言うとどちらも周囲に流されてという感じです(笑)。高校が進学校で医療系に進む同級生が多かったので、自分も医療系かなと思うようになったくらい。口腔外科も同じで、最初から口腔外科を考えていたわけではないです。分子生物学にも興味があり博士号は基礎系で取得しています。大学時代に所属していたテニス部の顧問が口腔外科の教授で、部の先輩も口腔外科に進んだ方もおられたので私もそうしました。もともと、大学を卒業したら勤務医をして、そのまま普通に地元で開業するのだと考えていたので、まさか総合病院で手術をバリバリ行うような歯科医師になるとは思ってもいませんでした。

総合病院時代の思い出は?

私が勤務していた病院は、かつてはなんでもやらせてくれる自由な風土がありました。普通は歯科医師だったら歯科医師だけで集まる感じになると思うのですが、医科の医師など多職種が集まっていて、そういうほかの職種の人たちと知り合いになり話ができたのは、学びも多かったですし、楽しい思い出です。また、手術についても頭頸部がんのトップランナー的存在の先生について、難しい症例や希少な症例を勉強することができました。2、3年の出向と言われていたのに結局12年も総合病院に在籍しました。さまざまな経験ができて、ありがたい配属だったとあらためて思います。

口腔がんは増えているのでしょうか。

大河原敏博院長 大河原歯科・口腔外科4

頭頸部がん全体が超高齢社会の影響で増えています。当院ではその早期発見といったところでお役に立てればと考えています。参考に申し上げると、白っぽいできものや赤っぽいできものは、見た目が汚く、腫れや硬いしこりがある場合は口腔がんの疑いがありますので要注意です。できるだけ早く受診しましょう。当院の口腔外科では、口腔がんの診断以外にも、親知らずや困難な部位の抜歯、インプラント治療、抜けた歯の再植なども行っています。

基本に忠実に、患者一人ひとりに丁寧に向き合う

診療の際の心がけていることは?

大河原敏博院長 大河原歯科・口腔外科5

奇をてらったことはしていません。保険外の診療を積極的に勧めるわけでもなく、まず正確に病気を把握し、患者さんの主訴にしっかり対応するという基本的なことを大切にしています。初診ではエックス線写真を撮り、口の中を全部見て患者さんのご希望を聞き、それに対して選択肢をいくつか用意し、治療方法等を選んでいただくかたちを採ります。変に迎合することもしなければ、こちらから押しつけることもありませんし、エビデンスのないこともいたしません。ただし患者さんの納得感は必要ですので、お互い情報を共有して確認しながら、治療を進めていくということはしています。例えば時間に余裕がない方だったら、その日のうちにある程度の治療を進めるなどの対応はしています。

治療時の痛みについてはいかがでしょう?

それなりの治療をすれば痛みは避けられないのですが、できるだけ抑える工夫はしていますね。例えば麻酔をする場合は表面麻酔をしっかりし、電動麻酔器を使います。一定の圧で注入することで痛みを極力抑えています。また、親知らずの抜歯や臼歯部の神経を抜く治療など、特に痛みが伴うケースでは伝達麻酔をすることもあります。

お忙しいと思いますが、休日の趣味などは?

大河原敏博院長 大河原歯科・口腔外科6

勤務医時代はサーフィンをやっていたのですが、年齢を重ねたのと忙しいのとで時間が取れなくなり、お酒ばかり飲むように(笑)。そうしたら前病院時代に健康診断で引っかかり、少し運動をしなきゃなと、昔から興味のあったボクシングや柔術などの格闘技を始めました。小さい時から剣道をやっていたし、格闘技は性に合っていると思います。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

自分の実力の範囲内および施設内でできることは高いレベルで丁寧にやります。治療に関してはご納得いただけると思います。お困りのことがあれば、なんでもお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/33万円〜45万円(税込み)

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