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平川 寛 院長の独自取材記事

ひらかわファミリー歯科

(生駒市/生駒駅)

最終更新日:2022/06/30

平川寛院長 ひらかわファミリー歯科 main

近鉄生駒線・生駒駅北口から徒歩10分ほど、県道142号線に面した住宅街で、2021年9月から診療を開始した「ひらかわファミリー歯科」。院長の平川寛先生は奈良市で生まれ育ち、歯学部在学中と勤務医時代は大阪で修行を重ねてきた。実家の歯科医院を継ぐのではなく、自分のスタンスで診療したいと開業した平川院長。患者に厳しく堅苦しい古いタイプの歯科医院ではなく、話しやすくて通いやすい、新しい技術を積極的に提供するクリニックとして成長を続けている。自身の子育て経験を生かし、子どもを無理なく治療に結びつける方針を掲げている平川院長に、クリニックの診療の特徴や、診療スタンスについて語ってもらった。

(取材日2022年2月2日)

総合病院の歯科口腔外科で研鑽後、町の歯科医師に転身

先生のご出身はどちらですか?

平川寛院長 ひらかわファミリー歯科1

出身は奈良市内なんです。父が東生駒で歯科医院を開業していたので多少の土地勘はあったものの、自分で開業するには良い場所がなくて、2年くらいかかってここを見つけました。僕が開業したタイミングで父が東生駒の歯科医院を閉めることになったので、非常勤として当院に入職してもらいました。2021年9月に当院を開業するまでは、大阪市内の歯科医院で勤務医として働いてきましたが、僕は地元の奈良大好き人間なので、大阪で開業することは最初から考えていませんでした。堅苦しい雰囲気が苦手なので、子どもには優しく、大人には親切に、地域に根づいたかかりつけ医として通ってもらえる歯科医院にしたいと考えています。

歯科医師になったのはお父さまの影響ですか?

将来は医療関係の仕事に就こうと思っていましたが、父の後を継ぐことは考えていませんでした。同じ歯科医師ではありますが、僕と父は得意分野が違います。父の専門は義歯製作で、保険治療なのに質が良いからと自費治療の素材を自腹で使ったりするなど強いこだわりを持って義歯治療に取り組んでいます。一方僕は歯を通じて体全体を診られる歯科医師になりたかったので、若い頃は総合病院の歯科口腔外科で診療経験を積みました。総合病院には、地域の歯科医院では治療の難しい、手術が必要な患者が送られてきます。そこで歯科医療のできる限界を学ぶことができました。身近な歯科医療を本格的に学び始めたのは、その後に町の歯科医院に転職してからです。そこで尊敬する先生に出会って受けた影響が、父以上に大きかったですね。

患者さんはどんな方が多いですか?

平川寛院長 ひらかわファミリー歯科2

年齢的には赤ちゃんからご高齢の方まで幅広く来院されています。30代、40代の働き盛りの方、そのファミリーの方も意外と多いです。基本的には近隣にお住まいの方が多いのですが、大阪の四條畷辺りから通院されている方もいます。診療のご希望としては、虫歯や歯周病治療など一般的な歯科治療に加えて、精密根管治療を希望して来院される方も少なくありません。精密根管治療は、僕が師匠として信頼する先生のもとで身につけた技術で、この治療を行うためにマイクロスコープも導入しました。マイクロスコープは超精細な拡大鏡で、従来は手探りでしかできなかった根管治療を、目視しながら行うことができます。なかなか治らない、何度も治したはずなのにしばらくすると再発する虫歯を診てほしいというご希望でホームページを見て来院される方が多いようです。

虫歯や歯周病は生活習慣病と考えて治療に取り組む

精密根管治療は自費治療となるのですか?

平川寛院長 ひらかわファミリー歯科3

基本的には保険で提供しています。ただし治療に高額な機材の使用が必要など、ケースによって自費治療でのご提供になる場合もあります。精密根管治療に使う機材は、狭くて小さい歯髄の中で作業するための細いものですから、高価な上にすぐに折れてしまいます。精密根管治療の本当の良さを地域の皆さんにお伝えしたい思いがあり、保険で提供しています。この治療をお勧めしたくて、機材もマイクロスコープと3DCTを導入したくらいですから。マイクロスコープで拡大して細部まで見て、これでもかというほどきれいにしてから薬を詰めるようにしているので、通院期間は長めになります。そのことに納得してくださる患者さんにだけ提供できる治療でもあります。

日頃の診療で心がけていることを教えてください。

僕はしゃべるのが好きですし、診療・治療時には患者さんとよくお話しする方だと思います。ただ、雑談ばかりしているわけではありませんよ。患者さんには納得して治療を受けていただきたいので、しっかりご説明しています。お話の中で治療の選択肢を提示して、患者さん自身に選んでもらっています。虫歯や歯周病は生活習慣病同様と考えていますので、しっかり管理できるようご説明し、指導するのも治療のうちです。初診の患者さんには問診票で過去の病歴をお尋ねしていますが、どの歯をいつ治療したかについては覚えていない方が圧倒的に多いです。全身の病歴と同じことなのに、軽く捉えている方が多いんですね。患者さんの世代によってお話しする内容は違いますが、大事にしないと歯を失いますよという話は必ずするようにしています。

子どもの患者さんにはどのように対応していますか?

平川寛院長 ひらかわファミリー歯科4

当院の最も若い患者さんは生後5ヵ月で、初めての歯が生え始めた時にお母さんが連れて来られました。熱心な親御さんで「これからどうしていったらよいのでしょうか」というご相談でした。こんな感じで子どもの患者さんが意外と多いんです。親御さんたちにお伝えしているのは、乳歯の役割は永久歯が正しい位置に生えてくるための「場所取り」をすることなので、小さな子を抑えつけてまで虫歯治療をしなくてもいいと考えています。無理な治療でトラウマになったら、お子さんにとって大きな損失になります。最初は連れて来るだけ、親御さんの治療の間にキッズスペースで遊ばせておいて、何もせずに帰るだけで十分です。治療中の親御さんが痛がっていなければ、子どもは歯科を怖くないと理解します。診療台に座っても、最初は歯科衛生士がブラッシング指導だけ。慣れてきたタイミングで僕と代わってもらいます。

1本の歯を残す難しさを教わった修業時代

勤務医時代の出会いが、今の先生の診療に大きく影響しているそうですね。

平川寛院長 ひらかわファミリー歯科5

総合病院の歯科口腔外科に在籍していた時、自分の適性を考えて将来どうしようかと悩んでいた僕の背中を押してくれた先生が、歯科医師人生の最初の師匠です。それで、一般歯科の勉強をしようと講習会にでかけ、そこで指導していた開業医の先生が、現在の僕の師匠なんです。先生の講習を受けたり、クリニックを見学したりするうちに声をかけていただき、その先生のクリニックに勤務することになりました。人間的にも素晴らしい優しい先生で怒られたことはないのですが、内容的には怒られているんだろうと思うことはあります。1本の歯を残すことがどれだけ難しいか、技術の問題だけでなく、トータルで診たときに残していいのかどうか、全体を見て判断する大切さを教えてもらいました。実は今でも師匠のクリニックで週に1日だけ働かせてもらって、勉強しています。

休日はどのように過ごされていますか?

2歳半になる子どもの世話ですね。休みが週に1日なので、この日しか妻と交替できないんです。子どもができる前はスノーボードに行くこともありましたが、今は難しいです。ただ、もともと忙しくしているのが好きなので、仕事をしているほうが、気持ちが落ち着くんですね。本を読んで勉強するより、手を動かして人と接しながら学びたいタイプなので、開業前に妻に「日曜の午前中も診察したいんだけど」と相談したところあきれていました(笑)。医療は日進月歩だから追いつかないといけませんし、もう少し時間がほしいなと思うことは多いです。

読者へメッセージをお願いします。

平川寛院長 ひらかわファミリー歯科6

奥歯を失っても危機感が薄く、前歯が悪くなってからようやく歯の大切さに気づく方が少なくありません。厳しい言い方になりますが、歯を失うのは自分に原因があり、その結果が自分に返ってきているという現実は理解していただきたいです。特に子育て世代は、生活全般どうしても子ども優先になりますよね。自分を後回しにして医療にお金がかけられないのは仕方がないことですが、放置はよくないです。お子さんに手とお金がかからなくなるまでは最小限の治療で、その代わりご自身でしっかりケアしていただければ、大きく崩壊していくことはありませんから、歯のことでお悩みの方は一度、ご相談に来ていただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

セラミックを用いた補綴治療/詰め物4万9500円~、かぶせ物9万9000円~(いずれも税込)

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