井上 元司 院長、井上 十和 副院長の独自取材記事
いのうえ歯科・矯正歯科
(大阪市住吉区/我孫子町駅)
最終更新日:2024/09/26

阪和線の我孫子町駅から歩いて10分。スーパーマーケットの2階にある「いのうえ歯科・矯正歯科」は、一般歯科、小児歯科からインプラント治療や矯正歯科まで、幅広い診療メニューを提供する地域密着の歯科クリニックだ。爽やかなミントグリーンとホワイトが印象的な院内で出迎えてくれたのは、まだ30代前半という若さで院長を務める井上元司(もとし)先生と、その妻であり副院長の井上十和(とわ)先生。「なるべく多くの方に最適な治療を提供して喜んでいただくこと。それが一番の願いです」と声をそろえる2人の表情からは、優しい人柄がうかがえる。そんな元司院長と十和副院長に、クリニックの概要や目標とする診療コンセプト、ともに働くスタッフに対する想いなどをじっくり語ってもらった。
(取材日2022年3月28日/情報更新日2024年6月18日)
ここ一軒で完結するオールインワンの歯科をめざして
まずは開業に至った経緯について教えてください。

【元司院長】私は大阪歯科大学を卒業後、同大学附属病院での研修を経て、いくつかの歯科医院に勤務しながら研鑽に努めました。その頃からずっと、いかに早く自分の歯科医院を開業するかが私の目標で、いい勤務先に巡り合えたこともあり、その目標に向かって無我夢中で頑張ってきたわけです。また、地元の方々に自分の学んできた技術や知識をいち早く還元したいと思っていたので、地元に開業することができとても良かったと感じています。これからも日々研鑽を重ね、地域の方々のお口の健康を長く守っていけるように頑張っていきたいと思います。
どのようなクリニックをめざしましたか?
【元司院長】あらゆる診療がここだけで完結するオールマイティーな歯科。それが私のめざしたクリニックです。この治療はあっち、この治療はこっちと患者さんがうろうろせずに済みますし、先生ごとの考え方の違いによる混乱も生じません。当院は虫歯、歯周病の治療といった一般歯科や小児歯科はもちろん、インプラント治療やセラミック治療、矯正治療などの自由診療まで幅広く対応します。それに伴い、やはり先進の機器は重要となりますので歯科用CTや頭部エックス線撮影装置、高性能の3Dスキャナーなどを導入しました。
【十和副院長】歯科用チェアも4台設置して、診療スペースにはキッズルームもご用意しましたよ。パーティションの下の部分をあえて透明にしていますから、お子さんからはいつもお母さんの姿が見えて安心できるのではないでしょうか。
現在、どのような患者さんが中心ですか?

【十和副院長】当院がトータルな歯科診療を行っているからか、小さなお子さんから学生さん、働き盛りの方や子育て中のママ、ご高齢の方まで幅広い層の患者さんに来ていただいていますね。私としても、地域の皆さんの健康を末永く支えていけるようにと願いながら診療をしています。
【元司院長】私はかつて大阪の梅田の歯科に勤務したこともありましたが、地域が変わっても私の診療スタイルは当時も今もまったく同じで、患者さんとじっくり相談した上で、どのような治療をするかを複数の選択肢から決めるようにしています。
いい患者といいスタッフとの出会いが診療を支えている
診療で気をつけていることは?

【元司院長】歯科医院を受診される理由は人それぞれですし、治療に対して求められることも患者さんによってさまざまだと思うんです。そうした皆さんからのご希望にできる限り添えるよう努めていきたいと考えています。例えば歯科治療が苦手な方、恐怖や不安を抱いておられる方はもちろんですが、麻酔の注射器などを見ると誰でも思わずドキッとしますよね。そうした器具を目のつくところに置かず、音や匂いにまで気を使うのは歯科の基本中の基本です。抜歯などの出血を伴うような処置は奥のチェアで行い、他の患者さんの目に入らないようにすることも重要だと思います。
【十和副院長】当院では麻酔一つにしても極力痛くない方法で行うようにしていますし、声かけなどで患者さんをリラックスした状態へと導いていくのはスタッフの大切な役目ではないかと思っています。一人でも多くの方が「治療を受けて良かった」と感じてくださったらうれしいですね。
患者さんと接する際に心がけていることはありますか。
【元司院長】そうですね、患者さんにとって、「歯医者=怖いところ」と思われている方はまだまだたくさんいらっしゃると思います。ですので、当院に足を運んでくださった方には、安心して治療を受けてもらえるように話しやすい雰囲づくりを心がけてきました。例えば、ホームページや外観も含めて、ファーストインプレッションで優しい雰囲気を伝えることを大切にしています。もし自分が患者さんだったとしても、優しい雰囲気のクリニックなら受診しやすいですからね。
【十和副院長】これは院長や私だけではなく、スタッフの皆さんにも心がけてほしいと伝えているんですよ。みんな患者さんとよく会話をしてくれますし、気遣いもよくできていると感じています。
信頼できるスタッフに囲まれているのは心強いですね。

【元司院長】ここ、エントランスがガラス張りで中がよく見えるでしょう。パステルカラーの丸みを帯びた内装が目につくのでしょうか、足を止めて中をのぞいておられる人が結構おられます。たまにスタッフが表まで出て「歯のことでどうかされましたか?」「デンタル用品を見てもらうだけでもいいですよ」と声をかけるんです。私から指示をした覚えは一切ありませんが、いいと信じたことは率先してやってくれます。こうした習慣が院内に根づいていけば、新たに入ってくるスタッフもまたまねをしてくれますから、私としてはすごく頼もしいと感じますね。
患者一人ひとりのライフスタイルに配慮して治療を提案
家庭に戻れば2児のパパ・ママとお聞きしました。

【元司院長】そうですね。上の娘は4歳、下の娘が2歳になります。日々、前向きに診療に打ち込めるのも、娘たちからたくさんパワーをもらっているからではないでしょうか。
【十和副院長】実は開業した年に2人目の妊娠がわかりまして、当初、私は育児に専念していたんです。開業の時期に出産が重なり、院長も大変だったと思いますが、その分幸せもいっぱいでしたよ。
歯科の仕事をどのようにお感じですか?
【元司院長】仕事は忙しく、診療時間が終わってからも休診日も休む間がありませんが、正直今は楽しいですよ。どんな職業もそうだと思いますが、できなかったことができるようになってステップアップしていくとやる気が湧いてくるものですよね。そういう瞬間が、歯科医師には特に多いのではないかと思います。開業医としてすべてを采配する満足感もあり、そのぶん責任もすべて背負うことになりますが、どちらかといえば楽しいと感じることが多いですね。
今後、取り組んでいきたいことはありますか?

【元司院長】今、一番めざしているのはデジタル技術を駆使した新時代の歯科診療ですね。当院では透明なマウスピース型の装置を用いた矯正に力を入れていますが、独自のソフトウェアや3Dプリンターを組み合わせれば、メーカーに頼らずに院内でオリジナルのマウスピース型装置を製作することも可能な時代に入りつつあります。海外ではすでに始めている先生もいますし、私も国内のこの分野で知られる先生の勉強会に参加して一歩ずつ踏み出しているところです。院内製作が実現できれば時短にもなりますし、何より自分でシミュレーションを行い、結果に対しても責任を持ってフレキシブルに対応することができるようになると思います。こうした独自性の高い矯正が一般的になる日も、そう遠くはないと私は信じています。
最後に、読者へ向けたメッセージをお願いします。
【十和副院長】なるべく多くの患者さんに来ていただいて、喜んでいただくことが当院の一番の目標です。患者さんにはそれぞれのライフスタイルがおありでしょうから、ここではそれを大切にしたいですね。
【元司院長】もしも疑問や悩みがあるようなら、正直に話してもらえればいいんです。結論だけを急ぐことはせず、患者さん一人ひとりに一番マッチした選択肢をじっくりと提案させていただきたいと思います。誰もが身近に感じ、頼れる歯科医院をめざして今後も励んでいきますので、気になることがあればどうぞお気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/
39万3000円:インプラント治療1本あたり
矯正治療/
全顎:82万5000円 / 片顎:52万8000円
管理調整料:3850円
マウスピース型装置を用いた矯正/
77万円~
セラミック治療/
6万5780円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。