福江 光倫 院長、山口 純輝 副院長の独自取材記事
一之江ファミリークリニック
(江戸川区/一之江駅)
最終更新日:2025/07/25

2022年1月、都営新宿線一之江駅からすぐの場所に開業した「一之江ファミリークリニック」。エントランスに入ると木目を生かした温かい空間が迎えてくれる。院長の福江光倫先生は、10年以上にわたり総合病院などで、総合内科の分野の診療と同時に、心臓カテーテル治療などの心疾患に関する専門的知識も積み重ねてきた。同院ではそうした経験を生かした幅広い診療を行っている。福江院長を支え、ともに診療にあたるのは、糖尿病内科を専門とする副院長の山口純輝先生。2人は大学の先輩後輩で、地域に医療貢献したいという共通の志のもと、協力しながら日々診療にあたっている。何げない会話からも深く信頼し合っている様子が垣間見える、福江院長と山口副院長に話を聞いた。
(取材日2025年4月2日)
総合内科と糖尿病、専門性を生かした「ダブル主治医」
広々としてとても快適な院内ですね。

【福江院長】空間設計で一番こだわった点は「自分の家のようにリラックスして過ごしていただきたい」という点です。最初、クリニック名に「ホーム」という言葉を含めようと思ったくらいなんです。院内は木目を生かした造りにして、照明は温かみのある色を選び無機質な空間にならないよう工夫しました。並んでいる椅子はあえて自宅で使うようなダイニングチェアを選んでいます。階下のスーパーの帰りにも気軽に立ち寄れるよう、待合室には荷物を入れられるロッカーも用意しています。院内はバリアフリー設計になっていますので、車いすに乗っている高齢の方や障害のある方にも快適にご利用いただけると思います。
どのような患者さんが多く来院しているのでしょうか。
【福江院長】これまで総合病院などで総合内科の分野の診療にあたる中で、風邪から生活習慣病まで幅広く診てきました。その経験を生かし、当院では一般内科、循環器内科、糖尿病内科などに幅広く対応しています。そのため多様な患者さんがいらっしゃいますが、特に中高年以上で生活習慣病を気になさっている方が多いですね。健康診断で気になる数値が出たから再検査をしたいという方も多くいらっしゃいます。地元の方だけでなく、ありがたいことに私が以前勤めていた病院で診ていた患者さんが足を運んでくださることも少なくありません。それに、健康診断を希望されて県外からいらっしゃる患者さんもいるんですよ。
山口副院長と「ダブル主治医」の体制で診療されているのですね。

【福江院長】はい。副院長の山口純輝先生は糖尿病が専門です。月曜から水曜までは山口副院長、木曜から日曜まで私が診療、水曜の午前のみ私と山口副院長の二診制となっています。私は循環器内科を専門としていますが、循環器内科と糖尿病内科は切っても切れない密接な関係があります。糖尿病の人は循環器疾患を発症しやすいですし、逆に循環器疾患を持つ人は糖尿病を併発しているケースも多いのです。それぞれの専門性を生かしつつ協力しながら地域のニーズに応えていきたいですね。さらに、2025年4月からは新たに女性の医師が診察に加わります。内科を専門に診てきた先生で、木曜日と土日の診療を担当します。女性の医師が加わることで、女性がさらに受診しやすい環境になればと期待しています。
患者の意志や考え方を尊重した診療を実践
先生同士でどのように連携していかれるご予定ですか?

【山口副院長】福江院長と常に情報共有、連携しながらダブル主治医の体制を維持し続けることが、地域の患者さんにとっての安心感につながるのではないかと思います。そして、新しい先生は腎臓にも詳しい方だと聞いています。糖尿病と腎臓は密接に関わっていて、糖尿病のコントロールがうまくいかないと将来的に腎障害を引き起こします。腎臓の専門的な知識を持つ医師と協力し、糖尿病の患者さんを見守っていくことで、腎臓の機能を少しでも長持ちさせていきたいと考えています。
日曜日に診察しているのも、地域の方にとってはうれしいポイントですね。
【福江院長】仕事が忙しく平日には受診できない方もいますし、週末しか夫に子どもを預かってもらえないという主婦の方もいるでしょう。そうした皆さんでも受診できる環境を整えるのが、かかりつけ医としての責任だと感じています。ただ、当院では患者さんとの対話を大切にしているため、日曜日はどうしてもお待たせする時間が長くなってしまいます。平日に受診できるという場合には、そちらのほうがお待たせする時間が短く済みますので、生活スタイルや状況によって受診日を選んでいただければと思います。
診療の際どのようなことを心がけていますか。

【福江院長】「患者ファースト」ですね。例えば、経済的な理由でできるだけ治療費を抑えたい方もいらっしゃいます。そういう方に薬を処方するときは、金額のことも考えます。患者さんが治療内容や通院において、何を最優先しているのかをイメージした上で接するようにしています。あとは「ここに来るのが楽しみ」と言ってもらえるようなクリニックにできるよう心がけています。話をするのが楽しみで来院する患者さんもいると思うので、検査結果を伝えるだけでなく、世間話もするようにしています。また「絶対に怒らないこと」も大切にしています。病気で食事制限をしなければいけない患者さんが、楽しいイベントがあって、つい好きなものを食べ過ぎてしまうこともありますよね。そういうときは「駄目ですよ」と注意するのではなく、患者さんの気持ちをくみ取りながら、うまく健康管理をする方法を一緒に考えるようにしています。
山口先生はいかがですか。
【山口副院長】患者さんが大事にしていることをよく聞きたいと思っています。糖尿病をはじめとした生活習慣病は、まさに生活そのものと密着しています。特に食事が重要な要素で、その中で患者さんが好きなものは尊重してあげたいと考えています。あれも駄目、これも駄目、というのでは治療継続も難しいでしょう。検査結果をお話しするときも、通知表を渡すようにするのではなく「このような点を頑張っていますね」というように患者さんの努力を認めながらお話しして、患者さんの緊張を少しでも和らげるよう努めています。また、糖尿病に関しては飲み薬や注射など、今はいろいろな薬の選択肢がありますから、その方の生活スタイルや体質に合った薬を一緒に選んでいくようにしています。
かかりつけ医としてファミリーを支える存在でありたい
健康診断にも注力されているそうですね。

【山口副院長】平日だけでなく土日も対応しています。事前にご予約いただけるとスムーズに受診していただけると思います。仕事のできるスペースを準備しているほか、外出も可能にして、空いた時間も有効活用できるよう工夫しています。検査結果は最短で当日中にお伝えでき、気になる数値があればそのまま診療も可能です。尿検査・血液検査・身長・体重・聴力検査・視力検査・心電図検査、エックス線検査が基本プランとなっており、オプションで骨密度検査や超音波検査、血管年齢検査などを組み入れることができます。つい最近、ベテランの超音波技師がスタッフに加わったほか、エックス線検査ではAIを使った肺がんの検査もできるようになり、より精密な検査・診断が可能になりました。さらに特定健診、雇用時健診をはじめとした企業健診などにも力を入れています。
お二人のリフレッシュ法について教えてください。
【福江院長】健康のためのランニングとサウナ、それにサーフィンです。あとは最近コーヒーにハマっていて、いろいろなカフェを巡りながらお気に入りのコーヒー豆を探しているところです。今気に入っているのはキリマンジャロで、毎朝豆から挽いてコーヒーを淹れる時間を大切にしています。
【山口副院長】私は最近、妻と釣りに行くようになりました。この前は埼玉にニジマス釣りに行って、釣った魚を調理して食べましたよ。この頃は妻が自宅でパンを焼いてくれるので、そちらも楽しんでいます。焼きたてのパンをすぐに食べられるのは、手作りならではのぜいたくですね。
最後に読者へのメッセージをお願いします。

【福江院長】院名に「ファミリー」という言葉が含まれているように、働き盛りのビジネスマンと、そのご両親が一緒に通ってくれるようなクリニックになれればうれしいです。10年以上医師をやっていますので、長く付き合っている患者さんと「お互い年を取ったね」なんて笑い合うこともあるんです。そんなふうにかかりつけの内科クリニックとして、患者さんと長くお付き合いさせていただきたいと願っています。何か心配な症状のある方は気軽に来院ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは※雇用時健診(即日発行)/1万3500円(オプションは別途料金有。発行にお時間をいただきます)
※オプション:骨粗しょう症検査/5000円程度、腹部エコー/8000円程度、心臓エコー/2万円程度、血管年齢検査/1500円程度