加藤 成貴 院長の独自取材記事
まゆりなclinic名古屋栄
(名古屋市中区/矢場町駅)
最終更新日:2022/07/13

名古屋の中心地・栄に、3月1日開院予定の「まゆりなclinic名古屋栄」は、美容皮膚科と内科を掲げるクリニック。地下鉄栄駅と矢場町駅のどちらからもアクセス便利な、矢場公園向かいのビルの3階で診療を行う予定だ。院長の加藤成貴(かとう・まさき)先生は、日本循環器学会循環器専門医や日本内科学会総合内科専門医でありながら、美容外科の経験も豊富に持つ。「医療脱毛や美肌ケアなど、美容医療について相談するのが初めての方にも『来て良かった』『安心して通える』と思っていただける場所をめざしています」と抱負を語る。家族の名前をクリニック名にする優しい父親でもある加藤院長に、これまでの経験や診療の特徴などについて話を聞いた。
(取材日2022年1月22日)
内科と美容外科で幅広い経験を積む
医師になろうと思った理由やこれまでのご経歴について教えてください。

小さい頃の私はよく風邪をひく子どもで、近所のクリニックを受診することが多くありました。「こんなに何度も通うなら自分が医師になればいいじゃないか」と幼心に感じていて、幼稚園の頃にはすでに医師になろうと思っていましたね。その気持ちは将来の進路を決める時になっても変わらず、医学部に進学したのです。大学では病理学の勉強が好きだったので、初期研修は腫瘍の種類が多い婦人科を選びました。でも実は1ヵ月で挫折してしまったんです。男子校出身だったこともあり、女性の多い環境は自分には向かないと思ってしまって(笑)。もちろん今はまったく問題ありません。医療の現場は女性もたくさん活躍していますし、家族も私以外、全員女性ですから。たぶん当時は若くてそのように感じてしまったんですね。
その後はどの診療科に進まれたのですか?
今度はとにかく幅広く学びたいと考え、内科を選びました。内科でも大きい病院だと、「消化器内科」など器官ごとに分かれていて、多様な病気を診ることが難しいので、内科全般を経験できるところとして入ったのが、地域の中核病院である名張市立病院です。一般内科をはじめ、消化器内科、循環器内科と何でも診なければいけない状況で、胃カメラや大腸カメラ、気管支鏡も扱っていました。最終的には循環器内科を専門に経験を積み、約11年間にわたり、その分野の医師としては考えられないくらい多くのカテーテル手術を行ったと自負しています。
循環器内科で経験を積まれてから、美容外科へ移られたのはなぜですか?

もともと内科全般が好きで、循環器も含めて広く内科の知見を深めたいという気持ちとともに、病理の種類が多い皮膚科への興味も持っていました。特に皮膚科の中でも美容皮膚科や美容外科と、内科の両方を専門的に診られる医師はかなり少ないと思うので、美容医療の経験を積むことで他の先生とは違う観点から患者さまを診られるのではないかと考えたのです。それでまずは東京が本拠地の大手美容外科に入職しました。そこで分院長や技術指導を担った後、美容皮膚科のクリニックでも分院長を務めました。医療脱毛など美容皮膚科の分野も、追求すると非常に奥深い世界です。患者さまを幸せにするためには、内科のみの視点にこだわらず、診療面でも保険診療と自由診療の選択肢をご提供できたらいいと思っています。私が今まで得た知識や技術を統合して、患者さまから頼りにされる、当院ならでの医療が提供できるクリニックをめざしていきます。
初めての人が安心して通える美容皮膚科をめざす
「まゆりな」というクリニック名の由来を教えてください。

「まゆりな」は家族の名前に由来します。私の名前である、まさきの「ま」をはじめ、妻と2人の娘からそれぞれ1文字ずつ取ったものなんです。音の響きが優しく、「温かみのある入りやすいクリニック」というめざす方向性にも合うと思いました。家族はずっと名張市に住んでいましたが、私が東京のクリニックに勤めてからは出張ばかりの日々で、北は仙台から南は福岡まで、分院を転々としていたこともあります。それが今回名古屋で開院することでようやく落ち着いて一緒に住めるようになったので、家族が一つになるという意味も込めた名前にしたいと思い、決めました。
温かみのある入りやすいクリニックをめざしているのですね。
美容皮膚科や美容外科というと、スタイリッシュなインテリアのためか私の中ではツンツンした印象があります。開院するなら、そういうイメージを払拭した優しい感じのクリニックにしたいと思っていましたので、内装は温かみのある雰囲気でまとめる予定です。また初めての方も入りやすいように、スタッフも優しさを重視して採用しました。カスタマーとクライアントは、どちらも英語でお客さまの意味ですが、実は少しニュアンスが少し違っていて、クライアントはお客さまを保護するという意味合いも含んでいます。私たちも患者さまをクライアントとして温かく包んで差し上げるように接していきたいですね。また当院は完全予約制で、来院したらすぐにカウンセリングルームにご案内するシステムですので、待合室で他の方と顔を合わせることは少ないと思います。
診療理念を教えてください。

人生100年時代を見据えて、「健康と見た目の美しさを両立する治療を誠実に行うクリニック」でありたいと思っています。これまで多くの患者さまと接してきましたが、見た目が若々しい人は体も元気ですし、元気で生き生きした人は見た目も美しいという印象があります。今までの診療経験からも、見た目は一般の人が思う以上に体に影響しているというのが私の考えです。体に無理がない治療法で、健康的に美しさを追求できるクリニックをめざしていきたいですね。
先進の機器による医療脱毛に注力
どんな診療に力を入れていきたいですか?

医療脱毛をメインにしたクリニックで研鑽を積んだので、当院でも同じく医療脱毛や美肌ケアなどに力を入れたいと思っています。医療脱毛では、これまでの経験から性能にこだわった2種の機器を厳選して導入予定です。濃い毛から薄い毛まで対応できるもので、なるべく少ない回数で済むことをめざしています。また、脱毛は美容の観点で考えられがちですが、最近は介護脱毛というものがあります。介護される年齢になると、陰毛や男性のひげやなどは不衛生になりやすいため、将来的なことを考えて希望される方もいらっしゃいますね。医療脱毛の機器は黒い毛にしか反応しないので、行うなら50代までが良いでしょう。
内科ではどんな診療を予定していますか?
高血圧や高脂血症、糖尿病などの生活習慣病の検査や治療を行います。甲状腺の病気で皮膚が乾燥するなど、内科と皮膚科の病気が関連することも少なからずありますが、皮膚の状態から内科の病気を見つけることも得意としていますので、当院の診療に生かしていきたいです。西洋医学的な考え方だと、「この病気にはこの治療」とパターン化されがちですが、医師を続ける中では常に視野を広げていくことが必要でしょう。私は病理とそれに対するさまざまな治療法に興味がありますので、患者さまにはできるだけ多くの選択肢を提示して差し上げたいですね。診察中は、患者さまがどういうことを考えているのか、今後どうしていきたいのかを、言葉だけでなく気持ちからも察するようにしていきます。言いたいことをうまく言えない方も多いですから、しっかり配慮したいと思っています。
最後に読者へのメッセージをお願いします。

美容皮膚科を初めて受診するという人こそ、気軽に来院してほしいですね。私自身も10代の頃はニキビがたくさんあって気になっていたので、外見的なコンプレックスを持つ気持ちはよく理解できます。ニキビ、しみ、しわ、赤ら顔など、誰でも何かしらのコンプレックスはあるのではないでしょうか。先進の医療機器で、そんなコンプレックス解消のお手伝いをしたいですね。また、私は日本内科学会総合内科専門医でもあるので、幅広い視点でアドバイスができると思います。美容皮膚科でも内科でも気になる症状を何でもご相談ください。