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鬼武 敏子 院長の独自取材記事

中須内科消化器クリニック

(広島市安佐南区/古市駅)

最終更新日:2022/03/10

鬼武敏子院長 中須内科消化器クリニック main

2021年8月、アストラムライン・古市駅から徒歩4分の場所に開業した「中須内科消化器クリニック」。ドラッグストアの敷地内にある立ち寄りやすいクリニックで、鬼武敏子院長は胃や大腸の内視鏡検査にも力を入れていることから、女性医師の診察を望む女性患者が多く訪れている。特に大腸の内視鏡検査はデリケートな悩みや検査に対する恐怖心も多いため、心理的ハードルを下げるべく、丁寧な説明や鎮静剤などを適切に用いた「痛くない・怖くない」検査を心がけているという。患者の話をゆっくり聞き、穏やかで物腰やわらかな姿勢が安心感を与えてくれそうな鬼武院長に、開業のきっかけや同院の強みについて語ってもらった。

(取材日2021年12月21日)

誰でも安心して受けられる内視鏡検査を心がける

2021年8月に開業されたばかりですが、開業のきっかけは何だったのでしょうか。

鬼武敏子院長 中須内科消化器クリニック1

これまで県内のいくつかの基幹病院の消化器内科で勤務医をしてきましたが、自分のクリニックを持つということは考えていませんでした。そんな折、同じく医師をしている私の弟が、小児科のクリニックを開くことになり、「一緒にやらないか」と誘ってくれたんです。当院はドラッグストアの2階にあるのですが、同じフロアで隣接して弟の「中須おにたけこどもクリニック」もあるんです。私の専門は内科、消化器内科、内視鏡内科なので、小児科クリニックの隣で開業すれば地域の方にとっても利用しやすいのではないかと思い、思い切って私もやってみることにしました。ドラッグストアに買い物に来た方が「こんなところにクリニックがあったんだ」と見つけて来てくださることも多く、良い場所に開業できたなと思っています。

先生は医師を志したきっかけや、これまでの経験についてお聞きします。

父が歯科医師だったので、私も医療系に進みたいなと小さい頃から考えており、広島大学医学部に進みました。消化器内科か消化器外科どちらにするかで悩み、卒業後はいったん消化器外科に入局したんです。ところが、3年たった時にふと学生実習の時に広島大学病院の内視鏡診療科の田中信治先生にかけていただいた「私と一緒に内視鏡をやろうよ」という言葉が思い出されて、転身することに決めました。内視鏡はその場で映像を見て病気か判断でき、同時に治療を行えることもあるというのが私にとっては興味が湧くポイントでした。その頃、内視鏡下で早期の胃がんなどの切除を図る新たな治療法が次々に出てきたことも向学心を刺激してくれました。これまで勤務した基幹病院の消化器内科では、内視鏡以外にも膵臓疾患や肝臓疾患の患者さんも診させていただくことも多く、消化器疾患をいろいろ診せていただけたこともとても勉強になりました。

女性医師に内視鏡検査をしてもらいたい方は多いと思うので、先生の存在は心強いでしょうね。

鬼武敏子院長 中須内科消化器クリニック2

当院にいらっしゃる患者さんの7割から8割は女性なんです。消化器の話題はデリケートな内容も多いので、女性医師だと安心してもらえることも多いように感じます。当院は、大腸内視鏡検査の前処置の部屋はトイレを備えた完全個室にしています。リラックスしていただけるように花なども飾ってあるので、ゆっくり準備していただければと思っています。内視鏡検査を不安に思われる患者さんは少なくありませんが、疑問には丁寧に答え、鎮静剤など検査を楽にするための道具を適切に使い、「痛くない・怖くない」検査を心がけています。

若い世代の胃や大腸の内視鏡検査のハードルを下げたい

患者さんの年齢層や主訴について伺います。

鬼武敏子院長 中須内科消化器クリニック3

開業してみて、予想より若い患者さんが多かったのに驚いています。40代、50代が一番多いですね。内科も標榜していますので、もちろん地域のお年寄りで持病の通院をされる方もいらっしゃいますが、そのほかは胃のむかつき、胃痛、胸焼けなどの訴えや、排便時に下血があったといった相談が多いです。あとは健康診断で異常が出て再受診に来られる方も多いですね。私は大学で、若い世代に発症が多い潰瘍性大腸疾患やクローン病などの炎症性腸疾患の研究を行い、大学病院や総合病院でも専門的な診療を行ってきましたので、そういった疾患をお持ちの若い方も来られています。

若い患者さんが多いことで何か工夫していらっしゃることはありますか?

若い世代の方は平日お仕事が忙しく、なかなか検査の時間が取れないことも多いので、大腸内視鏡検査は土曜の午後にも予約枠を設けています。院内にはお花を飾ったり、ポスターの色にこだわったり、季節に合った院内装飾をしたりと明るい雰囲気づくりも心がけています。消化器の疾患は、早期発見、早期治療が何より大切ですので、何か不安がある方は積極的に受診していただきたいと思っています。胃や大腸の内視鏡検査はハードルが高いと思われるかもしれませんが、今は鎮静剤を使うなど、検査を楽にするための道具や薬剤も充実しているので、そういったものも必要に応じて活用していますし、内視鏡検査をすることに躊躇される方は、まずは便の検査をしてみるという選択もありますので、一度相談に受診していただければと思います。

先生が感じる最近の胃腸疾患の傾向はいかがですか?

鬼武敏子院長 中須内科消化器クリニック4

今はやっぱり新型コロナウイルス感染症の流行以降、ストレスが原因で胃腸の不調が少し増えている印象はあります。これは個人的な意見ですが、やはり精神的なものが体へ与える影響はとても大きいのではないでしょうか。少しでも不調があれば遠慮せずに来院いただきたいなと思います。また、大腸がんは近年日本人の罹患率も上がっています。女性のがん死亡数としても乳がんを抜いてトップです。広島県は他県に比べ健診受診率が低いといわれていますが、あまり過剰な恐怖心を抱かずに、まずは健診をしっかり受けていただきたいですね。あとは、胃のためには、普段から腸内環境を整えるために発酵食品や善玉菌の多いヨーグルトを取り、寝る前の2時間は飲食を控えるなどして、健康的な食生活や適度な運動を心がけていただければと思います。

女性ならではの視点を生かした診療にも注力

そのほか、クリニックで力を入れていることはありますか?

鬼武敏子院長 中須内科消化器クリニック5

クリニックを開業するのであれば、女性だからこそわかる体のさまざまな不調やお肌の悩みなどにも対応したいという思いがありましたし、私自身が興味のある美容ケアの知識も生かせたらと考え、疲労回復のためのビタミン注射などを取り入れているほか、お肌のケアに関する相談に対してはお勧めのコスメケア製品をご紹介することもあります。心に元気がないと体も元気がなくなってしまうことって結構あると思うんです。美容は心に健康を取り戻すための一つのツールだと思いますし、病気になって肌が荒れたり、体重が減ったりすると、自信を失ってしまう人も多いので、そういった女性たちを支援できればと考えています。

発熱患者さんのための外来も開設されているのですね。

新型コロナウイルスが流行する中の開業となりましたので、クリニックの造りにはこだわりました。発熱患者さん専用の入り口をつくり、診察室も別に設けて、一般の患者さんとは完全に動線を分けて診療を行っています。隣で小児科を開業している弟のクリニックともよく相談をし、日々アップデートしながら感染症対策を行っています。昨年は新型コロナワクチンの接種にも対応させていただきましたし、また3回目接種も協力させていただければと思っております。今後も皆さんに安心して来ていただける環境づくりを続けていきたいと考えています。

休日の過ごし方や趣味を教えてください。

鬼武敏子院長 中須内科消化器クリニック6

今はご時世的にあまりできていませんが、おいしい物を食べにいくことや旅行、ショッピングが好きです。新型コロナウイルスの流行前は年に1回は海外旅行に行っていたので、また早く行ける日が来るといいなと思っています。あとは美容関係のことも好きです。ご要望があれば美容のことや普段の生活のアドバイスもさせていただくことができますので、なんでも気軽に相談に来ていただければうれしいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

胃カメラ健診 1万4000円
ビタミン注射 1500円
プラセンタ注射 1A 1000円 2A 1500円

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