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永岡 真 院長の独自取材記事

永岡内科医院

(出雲市/出雲市駅)

最終更新日:2022/05/25

永岡真院長 永岡内科医院 main

JR山陰本線・出雲市駅から徒歩約10分、塩冶町の閑静な住宅街の一角に2021年10月開業の「永岡内科医院」はある。院長の永岡真先生は、滋賀医科大学附属病院や彦根市立病院、出雲市立総合医療センターといった基幹病院において、消化器内科や内視鏡診療をはじめ、一般内科や救急診療に長年携わった経験を持つドクターだ。特に内視鏡診療を得意とし、経鼻内視鏡を使った「できるだけ苦痛の少ない検査」を提供している。「どんな些細なことでも気軽に相談に来てほしい」と語る永岡院長に、開業までの経緯や診療に対する思いを聞いた。

(取材日2022年4月14日)

勤務医時代の多彩な経験を生かし、地域医療に貢献

まず、先生が医師を志したきっかけについて教えてください。

永岡真院長 永岡内科医院1

父が医師で、もともとこの場所で1979年頃から開業をしていたんです。当時は、親が開業医だったら、その子どもは後を継ぐのが当然みたいな感じがあったのですが、2人の兄は医師にならなくて、だったら僕がという感じで医学部へ進みました。その後、滋賀医科大学附属病院や彦根市立病院といった基幹病院でさまざまな経験を積ませていただきました。地元に戻って貢献したいという気持ちもありましたので、出雲市立総合医療センターで数年勤務したのち、2021年から当院の院長として診療にあたっています。

消化器内科や内視鏡を専門にしようと思ったのはなぜですか?

父が内科のクリニックをやっていたので、僕も内科の中で何か自分の興味の持てるものを専門にしようと考えていました。消化器内科を選んだのは、この分野がとても面白いと思ったからです。特に内視鏡という機器は、頭で考えたり、文献を読んだりするだけの仕事ではなくて、実際に手を動かすということに、大きな手応えを感じていました。

勤務医時代のお話も伺っていいですか?

永岡真院長 永岡内科医院2

滋賀医科大学附属病院で研修をした時には、胃がんや大腸がんといった特定分野の治療に携わることがメインでした。ところが、その後勤務した公立の市民病院では、お年寄りの患者さんも多く、専門の疾患もたくさん診ることになりました。いわゆる何でも屋さんみたいな感じで、消化器内科以外の疾患も診ることが多かったですね。また、滋賀では特に救急がとてもいそがしい病院にもいたことがあって、勤務医時代には本当に幅広い分野の診療に携わりました。勤務医時代のそうした経験は、開業医となった今も大いに役立っていると思います。専門としている消化器内科や内視鏡だけでなく、さまざまな症状を訴える患者さんにも対応ができますし、これまで身につけた知識や技術と経験を生かして、この地域に医療貢献していけたらうれしいですね。

患者目線に立った丁寧な声かけで、緊張を和らげていく

こちらのクリニックにはどのような患者さんがいらっしゃいますか?

永岡真院長 永岡内科医院3

患者層としては、若い方からお年寄りまで幅広い年代が来られます。その中でも特に多いのは、現役世代から70代くらいまでの患者さんですね。主訴としては、一般的な風邪症状の他に、ムカムカする、おなかが張る、便秘などの症状を訴える方でしょうか。あとは、健康診断で引っかかって来院する方も多いですね。当院では大腸検査や胃カメラなどの内視鏡検査に力を入れているのですが、今は近隣に大腸検査ができるクリニックが少ないということもあって、大腸検査を希望する患者さんの方が多いと思います。近所の方というよりも、ホームページなどで検索をして、市内のさまざまな場所からいらっしゃるという感じですね。また、他のクリニックから「胃の調子が悪いと言っている患者さんがいるので、胃カメラをお願いします」と患者さんを紹介されるケースもあります。

先生が得意としている内視鏡検査について、詳しく教えていただけますか?

当院では、胃と大腸の内視鏡検査に対応しています。内視鏡検査というと、やはり「怖い、苦痛」というイメージを持っている方が圧倒的に多いですよね。そのせいで検査を受けることを躊躇してしまう方も少なくありません。ですから当院では、患者さんが安心して検査を受けることができるように、できるだけ苦痛の少ない方法で検査を行っています。具体的には、鼻から入れる細い経鼻内視鏡を使ったり、鎮静剤などを使ったり、あとはこれまでの経験を生かしてしっかりと技術でカバーしていきたいと思っています。

診療の際にはどのようなことを心がけていますか?

永岡真院長 永岡内科医院4

僕は常々、患者さんが気軽に受診できて、どんな些細なことでも心配なことを気軽に相談できるようなクリニックでありたいと思っています。そのためにも、患者さんがリラックスできるように、丁寧な声かけを心がけています。特に、内視鏡検査を受ける患者さんはどうしても緊張してしまうのですが、緊張しているかリラックスしているかで、検査のしやすさも全然違うし、患者さん自身の負担も変わってきます。メンタル的な部分というのは感覚に大きく影響しますので、世間話をしたり相手の思いに共感しながら、緊張をほぐしていくことが大切です。「緊張しなくて大丈夫ですよ」というひと言の声かけだけでも随分違うんですよ。

苦痛の少ない検査に努め、内視鏡検査を広めていきたい

内視鏡検査はどのようなタイミングで受けたほうが良いのでしょうか。

永岡真院長 永岡内科医院5

「こういう症状があるから検査を受けましょう」というのではなく、やはり調子が良くても、症状がなくても定期的に検査を受けるのが理想的です。例えば、2018年に発表されたデータでは日本人のがんの罹患数でいうと、1位が大腸がん、2位が胃がん、3位が肺がんとなっています。そのくらい大腸がんや胃がんというのは一般的ながんなので、「まさか自分は大丈夫」とは思わないでほしいんです。誰にでもあり得る話だからこそ、きちんと検診を受けることが大切だと思います。しかも、大腸がんや胃がんは、がんの中でも早期発見をすれば治療することができる病気です。調子が悪くなってから検査を受けても、残念ながら病気が進行してしまっているケースも多いので、症状がなくても定期的に検診を受けていただきたいですね。患者さんが気軽に検査を受けようと思えるように、まずは「怖い、痛い」というイメージを払拭することが僕の役割だと思っています。

忙しい毎日だと思いますが、休日にはどのようにしてリフレッシュしていますか?

高校時代テニス部だったのですが、卒業後もずっと続けています。地元ということで、当時の仲間も多く、今もだいたい週に1回は一緒にやっています。あとは、娘がまだ小さいので、愛犬と娘と一緒に散歩にいったりして休日を過ごすことが多いですね。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

永岡真院長 永岡内科医院6

今後も内視鏡検査に力を入れて、できるだけたくさんの検査に対応して病気の早期発見と早期治療の開始に努めていきたいと思っています。「この病院だからできること」を今後もしっかりと提供し、患者さんが気軽に相談できる「地域のかかりつけ医」としての役割を果たしていきたいと思います。今は開業して半年ほどということで、患者さんを受け入れるキャパシティーとしてはまだまだ余裕があると感じています。例えば、内視鏡検査にしても、まだ予約に十分空きがある状態ですので、待たずに検査を受けることが可能です。検診で引っかかったり、心配なことがあってできるだけ早く検査を受けたいという方は、ぜひ相談していただきたいと思います。

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