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福岡 拓郎 院長の独自取材記事

福岡歯科・矯正歯科

(奈良市/大和西大寺駅)

最終更新日:2022/06/06

福岡拓郎院長 福岡歯科・矯正歯科 main

近鉄奈良線「大和西大寺」駅の中央改札から徒歩1分の場所にある「福岡歯科・矯正歯科」は、2021年11月に開業したばかりで清潔感にあふれ、白や明るいグレーを基調にした院内は落ち着いた雰囲気。院長の福岡拓郎先生は、ゆっくり丁寧に話してくれる、表情豊かな歯科医師だ。同院は、歯周病と補綴治療が専門の福岡院長と、矯正治療を担当する、妻で副院長の福岡奈月先生とが、それぞれの専門性を生かしながら患者のニーズに対応した幅広い診療を提供する。「来院された患者さんに安心していただけるよう、丁寧な説明を大切にしたい」と話す福岡院長に、開業までの経緯や専門分野の治療について、歯科医師になったきっかけなど、たっぷり語ってもらった。

(取材日2022年02月18日)

患者のニーズを大切に、高いレベルの診療をめざす

まず、開業までの経緯をお聞かせください。

福岡拓郎院長 福岡歯科・矯正歯科1

大和西大寺駅の北側にある更谷歯科クリニックに10年ほど勤務し、副院長を務めていたのですが、立地の良いこの物件が空いたと聞き、もともと自分でやってみたいという気持ちもあったので、院長と相談して開業することになりました。開業して3ヵ月ほどなのですが、ありがたいことに忙しくしています。ここは別の歯科医院が入居していた居抜き物件でしたが、いろいろとこだわりたかったのでほぼすべてに手を入れました。いかにも病院といった白色だけでなく、黒や明るいグレー、木の感じなども入れた内装にしています。副院長を務め、矯正歯科を専門とする妻とともに、幅広い年齢層対象に患者さんのニーズを一番大事にして、それぞれの専門を生かしながら高いレベルで対応できるような診療をめざしています。

専門の診療分野などありますか?

歯周病と補綴が専門なのですが、歯周病や補綴の勉強をすればするほど、歯を失うのは歯周病などが直接的な原因であっても、立ち返るとやはり歯並びにも要因があることがわかってきます。歯のポジションが悪いがために回り回って歯を失う構図になっていると思えるケースが多いのです。この部分をしっかりマネジメントしていこうと思うと小児矯正からアプローチする必要性も出てきます。ひとくくりにはできませんが、6歳頃から永久歯が生える時期、もしくはその少し前から、歯並びに対してしっかりアプローチできていれば、機能的な歯並びの獲得をめざせますし、成長して30、40歳代になったときにアドバンテージになるはずです。いつも妻と話すのですが、審美目的で歯並びを整えるだけでなく、機能的な部分にフォーカスした矯正が重要だと考えています。

乳歯から永久歯への生え替わりの時期の歯並びが大切になるのですね。

福岡拓郎院長 福岡歯科・矯正歯科2

歯並びには顎の小さい、大きいも関係します。最近の子どもは、食生活の問題もあって、どんどん顎が小さくなっていて、それが原因で歯並びが整っていかない傾向にあります。ですから、その部分からアプローチする必要があるのですが、遺伝的な問題などもありますので、すべてのケースにおいて僕らが考えるように歯列を整えられるわけではないとは思います。それでも、そこからアプローチしていくことが大事です。そうしてどうしても摘み切れなかった問題を、次は専門的治療でどう解決していくか。残った問題を患者さんにとって一番良い方法で治すことができたらベストですね。

無理強いせず、患者が納得するまで待ち続ける

80歳で20本の歯を残す「8020運動」についてはどうお考えですか?

福岡拓郎院長 福岡歯科・矯正歯科3

「80歳で20本の歯を残す」というのは、かなりの確率で達成されてきていると思います。そこで残った20本がどれだけ機能的に残っているかが重要になるのですが、残ってはいるけれど歯周病の罹患率は高いのが現状です。一般的に40歳代を超えると歯周病の問題が露呈しはじめ、50、60歳代になると重症化してきますので、そのあたりをしっかりフォローしたいと考えています。歯科医師が口腔内の状況を説明しても、患者さんは痛みなどがなければ問題とすることは少なく、わかっていただくには人間関係を築くことが大切なのかなと思います。僕ひとりではできませんから、歯科衛生士も含め、スタッフ皆で患者さんと良い関係を築いていくことで、僕らが伝えたいことを聞いてもらえるようになるのだと思います。

患者さんとの関係がとても大切になるんですね。

患者さんにどれだけ響かせられるのかは、科学的なところじゃないと思っています。たくさんある歯科医院の中から当院に来院された患者さんにいかに信頼していただけるか。治療の専門的な技術などもしっかり説明した上で、患者さんが100パーセント理解できない部分があっても、最終的には「お任せします」と思っていただけるような信頼関係を構築したいですね。簡単なことではありませんが、こちらの姿勢を見ていただくことで時間がかかっても実現できるのではないかと思います。当院は専門的なことも深めながら、幅広く対応し、保険診療でも自由診療でも、患者さんにとって最良の治療を提供したいと思っています。

印象に残っている患者さんとのエピソードなどありますか?

福岡拓郎院長 福岡歯科・矯正歯科4

治療方針を決めかねる患者さんは印象に残りますね。状態が悪いから抜く必要があると説明しても、患者さんは踏ん切りがつかないことがあります。患者さんの病態と考えが一致するまで、こちらは待ちます。無理強いをすれば、患者さんにとって負担になってしまうと思いますので。待つ期間が1年ということもありました。可能な限り病状が進行しないよう努め、その間に治療方針などを決めていき、最終的に自由診療で治療することになりました。患者さんは、気持ち・時間・費用の部分でいろいろ考えて決断されたのだと思います。歯科医師としてそれにお付き合いできたのは良かったと思っています。どれだけ時間や労力がかかっても、患者さんの気持ちに寄り添えた感じがしますから。

患者が安心できる、わかりやすい丁寧な説明を大切に

そもそも、なぜ歯科医師をめざしたのですか?

福岡拓郎院長 福岡歯科・矯正歯科5

歯科医師の父から、進路を決める際に勧められたことがきっかけです。父は職人気質の歯科医師で、今も現役です。僕は、最初は歯科医師になろうとは思っておらず、高校生の時は航空自衛隊に入って飛行機に乗りたいと思っていました。父が飛行機好きなので、その影響ですね。それで防衛大学校を受けたのですがうまくいかず、普通の4年制大学に行こうとしていました。しかし、ちょうど就職氷河期といわれていた時代だったので、父が僕の将来を心配し、比較的安定している歯科医師を勧められました。兄は家を継ぐために最初から歯科医師になったのですが、結局、実家を継がずに別で開業していますので、今は実家の歯科医院は後継ぎがいない状態ですが、兄と二人で先のことを考えているところです。

休日のリフレッシュ法がありましたらお聞かせください。

休みの日は、妻と市内の喫茶店を巡ってお茶をしたり、買い物をしたりしています。市内はコーヒーがおいしいお店が多いですね。休日の過ごし方にこだわりはありませんが、勉強会の発表などで休みがないときも多いので、休める日はゆっくり過ごしたいと思っています。高校・大学では空手をしていたのですが、今はしていません。空手で体得した辛抱強さは今に生きているかもしれませんね。空手は初段ですが、個人戦では上位になったことはありません。大学で歯学部の全国大会団体戦で全国2位になったことが良い思い出になっています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

福岡拓郎院長 福岡歯科・矯正歯科6

歯科医院を選ぶ際に、何を基準にしたらいいのかよくわからないと思います。時間や場所が自分に合っているというのも一つの選択肢でしょう。しかし、その歯科医院に行ったときに安心でき、丁寧な説明を受けられることが一番大事だと思います。そして、当院はそんな歯科医院でありたいと思います。そのためにいろいろな工夫をしていて、患者さんには当院公式のメッセンジャーアプリケーションにアカウント登録していただき、予約の変更の連絡をしていただく、患部の写真を送っていただくなど、当院とコミュニケーションを取れるようにしています。また、ご来院くださる患者さんに安心していただけるよう十分な感染症対策を講じ、その一環として自動精算機を導入しています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正/17万1000円~
インプラント手術/34万円〜

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