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今井 康友 院長の独自取材記事

野田阪神駅前いまい皮フ科小児皮フ科アレルギー科

(大阪市福島区/野田阪神駅)

最終更新日:2023/03/08

今井康友院長 野田阪神駅前いまい皮フ科小児皮フ科アレルギー科 main

「野田阪神駅前いまい皮フ科小児皮フ科アレルギー科」は、その名のとおり阪神本線の野田駅に面したビルにある。「この近くで暮らしています」と話す今井康友院長は、新たなデータに基づいた皮膚科診療で地域に貢献したいと考え、開業を決断したそう。大学病院で診療や研究に携わってきたキャリアを生かし、専門であるアトピー性皮膚炎や尋常性乾癬では高性能の機器や新しい治療薬を適切に導入して、治療を行う。また「正しい皮膚科診療を気軽に受けてほしい」と、あらゆる世代の幅広い皮膚疾患にできる限り保険診療で向き合うのも同院のモットーだ。「安心できる皮膚科診療を広めて、地域の笑顔を増やしたい」と願う今井院長に、診療内容や皮膚科診療への思いなどを聞いた。

(取材日2022年1月21日/情報更新日2023年2月28日)

新しい治療薬をほぼ網羅した治療を提供したい

この辺りは先生の地元だと伺いました。

今井康友院長 野田阪神駅前いまい皮フ科小児皮フ科アレルギー科1

ええ、自宅からここまで歩いて通える距離です。この近辺には複数の路線の駅が集まり、オフィス、商業施設や商店街、マンションや住宅地と、多くの方が暮らしたり働いたりする地域なんですね。だから病院や開業医院も数は充実していますが、皮膚科に関していうと、自由診療を中心とした美容皮膚科がメインであったり、内科と併せて皮膚科診療も行ったりするような医院が非常に多い。一般的な皮膚科疾患に対して保険診療で治療を行う皮膚科、しかも、日本皮膚科学会皮膚科専門医がいるところは限られているのです。またアレルギー診療についても、例えば「アレルギー科」と書いてあるクリニックであっても、日本アレルギー学会アレルギー専門医を取得している先生が少ない地域なんですね。私は両方の資格を取得しているのでこれを生かし、地域の方に適切に治療を届けたい、地元の健康に貢献したいという思いがあり、それも開業のきっかけになりました。

どんな症状に対応されていますか?

皮膚科、小児皮膚科、アレルギー科の診療を行っています。皮膚科で扱う大人の皮膚疾患は非常に幅広く、かゆみを伴う湿疹やフケ、乾燥肌、かぶれや接触皮膚炎、じんましん、ニキビ、イボ、水虫、円形脱毛症、ほくろ、たこやうおのめ、また巻き爪ややけどなどにも対応しています。子どもの皮膚疾患としては乳児期からの湿疹やおむつかぶれ、あせも、乾燥肌といった肌トラブルやアトピー性皮膚炎、さらにとびひや水イボ、頭ジラミなどもあります。このうち、アトピー性皮膚炎と尋常性乾癬については開業まで兵庫医科大学で専門性の高い診療を行ってきました。アトピー性皮膚炎のようなアレルギー疾患に対しても専門性を生かし、鼻炎や結膜炎、喘息など他のアレルギー疾患の治療にも配慮しながら、より質の高い治療が提供できると自負しています。

幅広い年代の患者さんが受診できるのですね。

今井康友院長 野田阪神駅前いまい皮フ科小児皮フ科アレルギー科2

当院はとても通院しやすい場所にありますので、0歳から100歳まであらゆる年齢層の方に、気軽に来てほしいと思っています。そのため診療時間を朝は午後1時まで、夜は午後7時までにして、昼休みや仕事終わり、学校帰りにも受診しやすくしました。初診時からインターネットで順番予約を取ることができますので、順番が近づいてから来てもらえれば、待合室でずっと待つ必要もありません。また、今のような時期ですので待合室は非常に広くスペースを確保しましたし、外壁に穴を開けて強力な空調設備を設置するなど、換気や感染症対策には力を入れています。皮膚のトラブルは日常的に起こるものですから、誰もがすぐに、気軽に、安心して通える環境が大事だと思っています。

治療の進歩に対応した皮膚科を求め開業

開業を決意されたのには、他にも理由があったとか。

今井康友院長 野田阪神駅前いまい皮フ科小児皮フ科アレルギー科3

皮膚科疾患の治療内容は、この10年でガラッと変わりました。効果が期待できる新しい治療薬が次々と使えるようになりましたし、アトピー性皮膚炎での塗り薬も、さまざまな研究結果から、以前より多くの量を使うような塗り方に変わってきています。そうした治療は、現時点での適切な治療法として保険診療に含まれ、診療ガイドラインにも記載されています。大学病院へ来ていた患者さんを地元の皮膚科医院へご紹介しても、「大学病院で処方していた薬を使ったことがない」と医師から言われ、患者さんが不安になり戻ってくることもありました。そこで、大学病院や基幹病院の先生方から患者さんをきちんと引き継ぎ、適切な治療を続けられるクリニックが必要だと考えたのです。

専門的なクリニックの必要性を感じ開業されたのですね。

はい。特にアトピー性皮膚炎と尋常性乾癬については私自身の専門でもありますので、新しい治療薬もほぼ網羅した治療を行っています。また、処方できる施設が限られたお薬が必要な場合、現在も週1回は兵庫医科大学病院の皮膚科で外来を担当していますので、来ていただければ対応が可能です。それから、開業にあたっては大学病院でも使われているような高性能の光線治療器を導入しました。光線療法は、アトピー性皮膚炎、乾癬、円形脱毛症、尋常性白斑、掌蹠膿疱症などさまざまな皮膚病に保険適用があります。全身型のナローバンドと、局所用のエキシマライト、どちらもありますので、定期的に治療を受けてもらうことができます。その他の皮膚疾患についても、診療ガイドラインに記載された治療を行っていますし、基本的には保険適用の範囲内で治療を行うことも私のこだわりです。

皮膚科医院を選ぶ上で参考にできるポイントは何かありますか?

今井康友院長 野田阪神駅前いまい皮フ科小児皮フ科アレルギー科4

1つのポイントとしては、日本皮膚科学会皮膚科専門医がいる医院だと考えています。変化が早い皮膚科診療ですので、日頃から学術情報に目を通してガイドラインの改訂にもしっかりと対応し、新しい治療法を学んでいる先生が多い印象です。そういったことを1つの参考として医院を探してみるのもいいかもしれません。なお、小児科・内科で、風邪や新型コロナウイルスの疑い、インフルエンザの疑いなどで受診したついでにアトピー性皮膚炎も診察してもらう場合ですが、こちらもアレルギー専門医がいる医院を参考にして探してみるのもいいと思います。日本では「アレルギー科」「皮膚科」といった表記や「専門はアトピー性皮膚炎」といった表記は自由にしてよいことになっています。なので、専門医資格の有無は気にされてみてもいいかもしれません。

信頼される皮膚科診療で地域の健康に貢献していく

説明の際に、工夫されていることがあれば教えてください。

今井康友院長 野田阪神駅前いまい皮フ科小児皮フ科アレルギー科5

病気ごとに、説明をまとめたリーフレットを作成しました。病名、なぜこの病気になったのか、治療法、日常生活で気をつけることなどが詳しく書いてあります。もちろん診察中に説明はしていますが、患者さんは聞き逃したり忘れてしまうこともあると思うので、ご自宅でもう一度ゆっくりと理解を深めてもらえるようにお渡ししています。

開業から1年、印象や手応えはいかがですか。

近隣に乳幼児の皮膚疾患を診る医院が少ないためか、0歳児のアトピー性皮膚炎の受診が多いですね。ご来院理由に「知人・家族の紹介」が増え、3世代で来られるご家族もいらっしゃいます。地域に浸透してきたことをありがたく思っております。患者数の増加に伴いスタッフを増員し、看護師とともに診察する体制にして、女性でも安心して受診できる環境も整えました。他院で治らないというご相談も多いのですが、残念なのは安易なドクターショッピングを繰り返す方がよく見られることです。総合病院を転々とする病歴の長い方が目立ちますね。皮膚科には治療が難しい遺伝性疾患もありますが、大半は前の先生の治療が適切な場合が多いです。新たに当院を受診されても変わらないと思いますし、まずは同じ先生に長期間診てもらうことが大切でしょう。一方、皮膚科がメインではない医療機関に通われていて、専門的な治療を求めて来院される方もいらっしゃいます。

最後に、地域の皆さんや読者へのメッセージをお願いします。

今井康友院長 野田阪神駅前いまい皮フ科小児皮フ科アレルギー科6

特に都市部では美容皮膚科や自由診療を主体とする皮膚科医院が増え、「日常的な皮膚疾患に対して、保険診療内での治療を行っている医院が少ない」と感じてきました。せっかく地元で開業しましたので、お子さんやファミリーはもちろんのこと、働き盛りで忙しく皮膚疾患を放置しているビジネスパーソンにもお昼休みなどに受診してほしいですし、独り暮らしで塗り薬を塗りたくても手が届かないおじいちゃん、おばあちゃんには、薬を塗るために受診してもらっても良いと思っています。誰もが安心して気軽に相談できる皮膚科医院があることで、地域での暮らしがより便利になり、皆さんの笑顔が増えることをめざしていきたいですね。

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