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大村 仁志 院長の独自取材記事

富山駅前おおむら内科・内視鏡クリニック

(富山市/富山駅)

最終更新日:2022/01/24

大村仁志院長 富山駅前おおむら内科・内視鏡クリニック main

富山駅から徒歩3分。大きな駅の近くというだけあって、公共交通機関が集中している。駅前にはビジネス街が広がり、近年は高層マンションも増えているという地域に「富山駅前おおむら内科・内視鏡クリニック」はある。終始落ち着いた口調でインタビューに答えてくれた大村仁志院長は、自らを口下手と言いながらも、検査や患者に対する熱い想いを丁寧に語ってくれた。学生時代や大学病院で得た経験ときっかけが、今の大村院長をつくり上げている。多くの人が苦手意識を持つ内視鏡検査に関して、患者の負担を少なくするという目標にとどまらず、感動を与えたいと大村院長は話す。こだわりの院内設備、そして大村院長自身の視点と取り組みについてインタビューした。

(取材日2021年12月21日)

学生時代に学んだことを余すことなく今に生かす

医師をめざすことになったきっかけを教えてください。

大村仁志院長 富山駅前おおむら内科・内視鏡クリニック1

明確なきっかけはなかったと思うのですが、母が歯科医師をしていた影響で、幼少期から医療で世の中に貢献したいと思っていました。母と同じ歯科医師をめざさなかったのは、より多くの患者さんと関わることのできる内科に興味があったからです。その中でも、大学や病院で学んだ経験や技術がそのまま実践で使えることが多かった消化器を専門にしました。内視鏡検査は自分の技術をそのまま反映させやすいですしね。病院勤務を開始してから徐々に開業への思いが強くなりました。

学生時代や大学病院に勤めていた時に学んだことはありますか?

研修医時代に、指導担当の医師から少しでも患者さんと関わり、先輩医師の手伝いをするよう言われました。当時の私は勤務時間内にカルテを打っていたのですが、カルテは一人でする作業なんですね。先輩医師から「一人の作業はいつでもできるけれど、検査や治療に立ち会ったり、手伝うことは勤務時間内にしかできない。自身の成長の鍵はベッドサイドにある」と言われて、非常に納得したのを覚えています。でも私は口下手で、患者さんと話すことがあまり得意ではないんです。だからといって患者さんから逃げていたわけではないですよ。口下手な自分が患者さんと親密になるにはどうしたらいいかを考えて、患者さんに顔を見せる回数を増やしたんです。普通は医師が入院患者さんの部屋を訪れる頻度は一日2回ほどなんですが、私は一日4回訪ねました。休日も一日2回。そうすると患者さんと親密になり、信用もしてもらえるようになったんです。

この場所に開業した理由を教えてください。

大村仁志院長 富山駅前おおむら内科・内視鏡クリニック2

細かな理由はいくつかありますが、大きく2つの理由があります。まず1つめは、内視鏡検査で鎮静剤を使うためです。内視鏡検査で鎮静剤を使うと負担を軽減して検査できます。ただ、検査後に車の運転ができないんです。特に富山県は車文化が発達しているので、来院に車が必要な場所では検査に鎮静剤は使えません。そうすると検査がつらいものになってしまうので、車が不要な場所に開業したいと思いました。2つめの理由は、患者さんの層です。この辺りはビジネス街やマンションも多いので、必然的に患者さんも働いている人や若年層が多くなってきます。がんの早期発見は若い人のほうが得られるものが多いと思っていますし、検査の事前診療や検査によっては仕事の空き時間などに来院していただくこともできますよ。

検査のクオリティーと患者の感動を大切にしたい

診察や検査の時に気をつけていることは何ですか?

大村仁志院長 富山駅前おおむら内科・内視鏡クリニック3

まずはクオリティーの問題ですね。内視鏡検査の質を高く保ち続けていきたいと考えています。内視鏡検査の質というのは、確実に病原を見つけたり、診断を間違えないということです。内視鏡検査は年々機器の性能が上がって、ある程度は医師の技術をカバーできるようになってきてはいます。それでも高い質であるためには、検査に時間をかけて丁寧にすることが必要です。患者さんが多いからと検査を雑にするようなことはしたくありません。そのために当クリニックは予約を厳格にしています。次に患者さんの体験を重要視しています。患者さんに感動していただけるようなクリニックにするために、患者さんが何を求めているのか、何に利便性を感じているのかなど、細かいところまでこだわっているつもりです。

患者さんが感動するということを、具体的に教えてください。

簡単に言えば「他と何か違う」ということを感じてほしいんです。例えば当クリニックの特徴について、ホームページには文章だけでなく、動画や漫画を使って紹介しています。情報収集がわかりやすくできるようにしたんです。それから来院予約をウェブでできるようにして、問診票も事前に書けるようにしました。来院前の患者さんが何を求めているか考えた結果です。来院後は、患者さん一人ひとりに時間をかけて診察するようにしています。待ち時間は短く、医師と話す時間は長くというのが私の理想です。先ほど予約を厳格にしていると言いましたが、だからといって飛び込みの患者さんを断っているわけではないですよ。飛び込みの患者さんには、診察できる時間やタイミングなどを説明しています。私にとって一人ひとりが大事な患者さんですから。

珍しい考え方にも思えますが、何かきっかけがあったのですか?

大村仁志院長 富山駅前おおむら内科・内視鏡クリニック4

あるときに、恩師である大学の教授が患者さんとの接し方について教えてくれたんです。「患者さんにとって医師が良い人かどうかは重要ではない」「患者さんは、医師の優しさであったり、丁寧さを重要視しているんだ」と。腕だけ良くても患者さんは評価しないと聞いて、ハッとしました。患者さんにとって、医師の内面ではなく外面が重要であることは、私の考えを変えるには十分でしたね。患者さんの立場や目線を持つことが、いかに大事でいかに難しいかを考えさせられました。

検査の時に選んでもらえるクリニックをめざして

かかりつけではないクリニックに検査だけを依頼しても良いのでしょうか?

大村仁志院長 富山駅前おおむら内科・内視鏡クリニック5

むしろ当クリニックはそれを推奨しています。検査の時に選んでもらえるようなクリニックになりたいんです。現在の患者さんも、検査を受けに来院される患者さんが多いです。特に内視鏡検査は年に1回ぐらいの頻度ですし、好き嫌いは置いておいて、特別な検査だと感じる方もいらっしゃると思います。その特別な検査を、特別な場所でしてもらいたいんです。先ほど、患者さんを感動させたいというお話をしましたが、これがまさにそういうことです。特別な検査を特別な場所で行い、特別な体験をしてもらいたいと思っています。

だからこそ設備にもこだわりがあるんですね。

はい。大腸の検査を受ける患者さん用に、個室は5部屋あります。トイレも一人ひとり専用です。シャワールームも準備していますよ。内視鏡検査施設と内科を分けて配置しているので、検査の患者さんと他の患者さんが顔を合わせる時間はほとんどないと思います。大腸内視鏡検査は、前日の食事制限が厳しいというイメージを持たれる方もいらっしゃるかと思いますが、当クリニックはそこまで厳しくしていません。検査当日は、看護師が便の状態をチェックしながら下剤の量を調整します。大腸内視鏡検査は患者さんお一人に対して20~30分の時間をかけています。検査に追われて一人ひとりの検査時間を短くすることなく、ゆっくりと丁寧に観察するよう心がけています。胃の内視鏡検査は5分程度で終わるため、大腸内視鏡検査と同日に受けられる方も多いです。鎮静剤を使えば、眠った状態で検査を受けることができます。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

大村仁志院長 富山駅前おおむら内科・内視鏡クリニック6

これまで内視鏡検査を受けてつらい思いをされた方、もう二度と内視鏡検査を受けたくないと思っている方、怖く苦しいイメージが先行して内視鏡検査を受けられない方、そんな方にこそぜひ当クリニックで検査を受けていただきたいです。特に過去の内視鏡検査に良い思い出がない方は、内視鏡検査がこんなにも気軽にできることを体験してほしいと思います。患者さんの利便性を向上させるため、オンライン診療も行っていますし、ゆくゆくは内視鏡検査の診断にAIのサポートを取り入れたいとも考えています。新しく便利なものは積極的に取り入れていきたいですね。質の高い検査をこれからも続けていけるように努力します。

自由診療費用の目安

自由診療とは

胃内視鏡検査/1万5000円、大腸内視鏡検査/2万5000円

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