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甲状腺の腫れから疑われる病気は
橋本病やバセドウ病など多種多様

おおたかの森西口クリニック

(流山市/流山おおたかの森駅)

最終更新日:2024/01/18

おおたかの森西口クリニック 甲状腺の腫れから疑われる病気は 橋本病やバセドウ病など多種多様 おおたかの森西口クリニック 甲状腺の腫れから疑われる病気は 橋本病やバセドウ病など多種多様
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甲状腺について特に自覚しないまま日常生活を過ごしている人も多いだろう。しかし、更年期障害と思っていたら甲状腺疾患だったというような例も少なくない。実は生命維持に欠かせない重要な働きをしている器官であるにもかかわらず、甲状腺を専門とする医師、しかも内分泌外科の専門的な技術や知識を持つ医師は、全国的にも希少な存在だという。その一人が「おおたかの森西口クリニック」の山下智(やました・さとし)先生だ。甲陽線・副甲状腺手術や消化器外科・食道手術も数多く手がけてきた山下院長は、同院の院長に就任後も、東京大学医学部附属病院の胃食道・乳腺内分泌外科部門に籍を置き、副医局長を務めている。先進の治療法にも詳しい山下院長に、甲状腺疾患について詳しく解説してもらった。

(取材日2023年12月20日)

甲状腺の腫れは橋本病やバセドウ病や炎症性疾患の他にも良性腫瘍だけではなく悪性腫瘍の可能性も

Q甲状腺とはどのような器官なのでしょうか。
A
おおたかの森西口クリニック 甲状腺疾患に関してトータルケアが可能な体制を整えている

▲甲状腺疾患に関してトータルケアが可能な体制を整えている

甲状腺は首の真ん中にある、健康な人ならば10〜20gほどの内分泌臓器です。甲状腺の裏には副甲状腺という骨代謝に関わるホルモン臓器もあります。甲状腺ホルモンは、簡単に言えば「代謝の素」あるいは「元気の素」を分泌しています。ホルモンの分泌が低下すると糖代謝が落ち、糖をエネルギーに変えるのが難しくなり、体の中で熱をつくりにくくなります。造血、骨代謝などにも関わる、目立ちませんが非常に重要な仕事をしている臓器です。すぐ近くを声を出すのに必要な反回神経や気管、食道、数多くの血管が通っていて、手術が必要な際は高度なテクニックが必要ですが、内分泌外科を専門とする外科医は少なく、マニアックな部位でもあります。

Q甲状腺の病気にはどのようなものがありますか?
A
おおたかの森西口クリニック 甲状腺、内分泌外科を専門としている

▲甲状腺、内分泌外科を専門としている

最も一般的なのが甲状腺ホルモンの分泌が低下する慢性甲状腺炎(橋本病)、さらに症状が進行した甲状腺機能低下症で、40代から50代の女性に多く見られます。一方、甲状腺ホルモンの分泌が過剰になる甲状腺機能亢進症にはバセドウ病などがあり、20代、30代の女性の発症も珍しくありません。これらは甲状腺の炎症である甲状腺炎とも似ているので鑑別が大事になってきます。しこりは良性腫瘍も悪性腫瘍もありますが、悪性の場合も大半が乳頭がんで、非常に進行が緩やかな共存が望めるがんです。ただ、1%以下の確率ではあるものの、数ヵ月で全身転移に至ることもある未分化がんの悪性転化の可能性もあります。

Q甲状腺の病気を放置するリスクを教えてください。
A
おおたかの森西口クリニック 橋本病やバセドウ病は長期にわたって服薬治療が必要だという

▲橋本病やバセドウ病は長期にわたって服薬治療が必要だという

甲状腺の病気は気づきにくいことがあります。認知症の高齢者を検査すると甲状腺の異常が見つかることもあります。甲状腺機能低下症から認知症を引き起こしていたとわかっても、すでに寝たきりの状態では服薬による改善を図ることも難しいです。橋本病も長年放置しているとがんに至る例もあるので、できれば甲状腺を専門とする医師の診察を受けてください。甲状腺腫瘍は良性か悪性か細胞診では区別がつきにくいのも特徴で、たとえ良性と診断されていても経過観察は欠かせません、良性であっても長年かけてリンゴくらい大きくなってしまうケースもあり、そうなると摘出が必要となります。手術の適応については内分泌外科医への相談が必要です。

Qどんな症状が出たら甲状腺の病気が疑われますか?
A
おおたかの森西口クリニック 3人の内分泌外科を専門とする医師が在籍している同院

▲3人の内分泌外科を専門とする医師が在籍している同院

橋本病ならば、だるさ、顔や手足のむくみ、抜け毛、便秘、皮膚の乾燥、月経過多などがありますが、更年期障害だと思い込んでいる人も少なくありません。バセドウ病は動悸、手のふるえ、むかつき、微熱などがあります。38℃の熱が続き新型感染症の症状が長引いているのかと受診した人が、バセドウ病だったという例もあるようです。甲状腺の病気はこれといった自覚がないまま進行しているケースも多いのですが、甲状腺が専門の医師ならば、患者が唾液を飲む様子で、甲状腺の腫れの有無がある程度わかります。一般的な内科でも採血で甲状腺異常をスクリーニングすることは可能なので、かかりつけ医に一言相談することもお勧めです。

Q甲状腺疾患専門の医師にかかるメリットをお聞かせください。
A
おおたかの森西口クリニック これまで数多くの甲状腺疾患の治療を手がけた山下院長

▲これまで数多くの甲状腺疾患の治療を手がけた山下院長

甲状腺疾患の専門医療機関ならば、甲状腺エコーも行っているのでしこりやがんの見逃しリスクも低いでしょう。良性腫瘍だとしても、手術が必要なのかどうかは、専門の内分泌外科医でなければ判断が難しいところです。よく調べれば実は日本人の約3割が甲状腺に異常があるともいわれますが、まずはかかりつけ医に相談の上、必要があれば専門的な病院やクリニックを紹介してもらってください。甲状腺機能低下症やバセドウ病は服薬治療になり、多くの場合は一生涯かかり続けることが必要です。かかりつけ医で薬を処方してもらったとしても、専門の医師に半年から一年の間隔で無理なく通えるクリニックで経過観察していくというのも賢明な選択です。

ドクターからのメッセージ

山下 智院長

甲状腺の腫れなど違和感を覚えたら、まずはかかりつけ医に相談することをお勧めします。甲状腺を専門としている医師は少なく甲状腺の内分泌外科医は特に希少で、誰もがすぐにかかれるわけではありません。まずは一般的な内科でもスクリーニングは十分可能です。その上で必要があれば大学病院や専門医療機関を紹介してもらってください。いずれにしても、多くは一生涯かけて長く付き合っていかなければならない疾患でもあるので、ストレスなく通える医療機関を選ぶようにしてください。副甲状腺の病気も骨粗しょう症や高カルシウムの病気に隠れていることがあり、手術が必要なこともあります。こちらも内分泌を専門とする医師にご相談ください。

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