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角田 政隆 院長の独自取材記事

札幌ふしこ内科・透析クリニック

(札幌市東区/環状通東駅)

最終更新日:2022/01/06

角田政隆院長 札幌ふしこ内科・透析クリニック main

「札幌ふしこ内科・透析クリニック」は札幌市東区にある伏古公園のすぐ近くに2021年10月に開業した。中庭のある広々とした空間は患者やつき添いの家族が心地良く過ごせることを第一にデザインされており、椅子からスリッパに至るまで、オープニングスタッフが丁寧に選び抜いた。透析室には先進の機器を設置し、待合室からは四季折々で違った表情を見せる中庭が望める。大学卒業後に赴任した北海道に魅せられ、この地に移り住んだというという角田政隆(つのだ・まさたか)院長は、人が好きでおしゃべりも好きな話しやすいドクターだ。透析の患者に対しては厳しく管理しすぎず、患者が元気に毎日を過ごすために、無理なく治療が続けられるようにと方法を探りながら接している。いつまでも通えるクリニックをめざしたいと語る角田院長に話を聞いた。

(取材日2021年11月12日)

透析という行為は同じでも、患者の背景は十人十色

なぜこの場所で開業されたのですか?

角田政隆院長 札幌ふしこ内科・透析クリニック1

雇われていると経営者の考えがあり、患者さんを診ていく際に100%自分が思ったとおりの診療ができません。自分が理想とする医療を提供するには開業するしかないと思い、場所を探していてこちらを見つけました。僕はもともと東区で勤務していたことがあり、このエリアに愛着がありました。大通りに面していないのもしっくりきましたし、この地域に内科クリニックが少ないということ、そして、閑静で雰囲気が非常に良かったのでこちらに決めました。

とてもすてきな空間ですね。

透析治療は週3回、必ず通うことになります。そのため、少しでも癒やされる空間をめざし、透析患者さんも一般患者さんも気持ち良く過ごせることを大切にしました。透析室は4時間以上寝て過ごす場所なので、天井も工夫して木目調にし、灯りも色や明るさを調光できるようにし、いわゆる「病院っぽさ」をできるだけ排除しました。一番こだわったのは四季折々の風景を楽しめるヤマボウシを植えた中庭です。透析室はもちろんですが、待合室、スタッフの部屋からも中庭が望め、患者さんはもちろん、スタッフにとっても憩いの場になっています。また、このご時世ですので、全体的に広くスペースを取り換気もしやすいようになっています。待合室はオープニングスタッフ全員でつくり上げた空間です。スリッパや椅子の色も自分たちで考えて雰囲気の良いものを選びました。

内科と腎臓内科を標榜されていますが、先生のご専門は?

角田政隆院長 札幌ふしこ内科・透析クリニック2

腎臓内科の中でも特に腎不全の透析を専門としています。腎不全は治すことが難しい病気ですが、その代わりに人工透析という治療法があります。これは、人工的に血液中の余分な水分や老廃物を取り除き、血液をきれいにする働きを腎臓に代わって行う治療法で、人工透析を行うことで、患者さんが日々元気で過ごせるようにお手伝いいたします。透析は、慢性疾患の患者さんにじっくり向き合い長くお付き合いするので、自分の性格的にも合っていると感じています。治療をお受けになる患者さんの背景も一人ひとり違いますので、その方に合った医療を提供することにとてもやりがいを感じています。

透析をしながらも、人生を楽しむ方法を一緒に考えたい

透析治療は一生続けていかなければいけないのですか?

角田政隆院長 札幌ふしこ内科・透析クリニック3

そうですね。透析を始めたら、基本的には一生続けていかなければなりません。しかし、腎臓の機能が衰えても、病気と付き合いながらどのように生きていくのかを考えるのが大事です。病気と上手につきあっていけば運動や旅行も可能になります。ただし、透析は完璧に腎臓の代わりとなる治療ではありませんし、例えば、透析の患者さんには動脈硬化が進みやすいという問題があるため合併症に気をつけなくてはなりません。透析は患者さんの自己管理も大切ですが、管理をしっかりしなさいと言ってばかりいては生活が楽しめないと思うので、頭ごなしに言うのではなく、患者さんが無理なくやれることを一緒に探っていきます。透析治療も進化して、昔より少ない制限で、患者さんが元気に過ごせるようにという考え方にシフトしています。

先生が診療の際に心がけていることを教えてください。

自分を慕って来てくれる患者さんにどう応えていくかを考えています。皆さんに元気になってもらいたい。ですから、雑談をすることも多いです。長い付き合いになりますから、信頼して来てくれる患者さんにしっかり信頼で応えていきたいというのを常に考えています。医師になって良かったと感じる瞬間は、「ありがとうございました」と言われた時です。些細なことに対して言っていただけることが多いのですが、医師としてではなく、人間として僕を見てくれているのかなと感じてうれしくなります。

ところで、先生が医師をめざしたきっかけは何だったのでしょう。

角田政隆院長 札幌ふしこ内科・透析クリニック4

子どもの頃は相撲取りになりたいと思っていましたが、中学生の時に盲腸で入院し、医師の仕事を間近で見て興味を抱きました。また僕は埼玉県出身なのですが、家族旅行で北海道に来て北海道に強い憧れを持ちました。北方志向があって暑いところより寒いところが好きで(笑)。北海道で暮らすには「手に職」のように、何かを持っていたほうがいいと考え、それなら医師をめざそうと考えたのです。学生時代、婦人科の授業が面白かったので婦人科医になりたいと考えていたのですが、卒業後最初に回ったのが腎臓内科でした。指導してくださった先生の影響と、学問としても興味深かったこと、そして、内科ならよりたくさんの人を診療できることから、腎臓内科を専門としました。

長く付き合えるクリニックをめざす

先生は防衛医科大学校を卒業された後、自衛隊で医師としての経験を積まれたそうですね。

角田政隆院長 札幌ふしこ内科・透析クリニック5

はい、初任実務研修後に自衛隊中央病院や、航空自衛隊襟裳分屯地で医官として勤務しました。この時に北海道の空の高さと青さに圧倒され、自衛隊を退官して北海道民となりました。その後はいろいろな病院やクリニックで経験を積ませていただき、現在に至ります。

先生のご趣味をお聞かせください。

相撲観戦、野球をはじめスポーツ観戦全般が大好きでいろいろ見ています。その他に将棋を指すのも見るのも大好きです。また、落語も大好きでよく見ますし、札幌で公演がある際にはよく出没しています(笑)。たまに講演会の依頼を受けて大勢の方々の前でお話しさせていただくこともあるのですが、話の間や空気のつくり方は落語を手本にすることも多いです。

今後の展望と、読者へのメッセージをお願いいたします。

角田政隆院長 札幌ふしこ内科・透析クリニック6

コンセプトは「元気に長生き」です。慢性疾患は上手に長く付き合うしかありませんので、患者さん個々人の背景や環境に配慮しながら手助けができればと考えています。特に透析患者さんはサルコペニアやフレイルの状態である可能性が高く、栄養や運動のサポートが重要となります。「元気に長生き」をするために私たちができることは何か?ということを常に追求し続け、患者さんが参加する医療を提供していきたいと考えています。当クリニックでは全身の免疫向上にも着目したアプローチに取り組んでいますので、いつでもお気軽にご相談ください。

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