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菱山 美絵 院長の独自取材記事

武蔵小杉リウマチ膠原病内科

(川崎市中原区/武蔵小杉駅)

最終更新日:2026/05/07

菱山美絵院長 武蔵小杉リウマチ膠原病内科 main

武蔵小杉駅から徒歩数分の好立地にある「武蔵小杉リウマチ膠原病内科」は、関節リウマチや各種の膠原病、線維筋痛症の患者を専門的に診療するクリニック。院長の菱山美絵先生は、聖マリアンナ医科大学卒業後、駒込病院や母校の難病治療研究センターなどで研鑽を積んだリウマチ・膠原病の専門家だ。「適切な治療により、病気の心配を最優先にしなくても、自分の趣味や好きなことを楽しめる人生を」と語り、治療薬の選択や計画の調整などオーダーメイドの診療で、患者が自分らしい暮らしを送れるようサポートする。恩師と患者に育てられたという医師としての歩みや、早期治療の重要性、暮らしに寄り添う治療について聞いた。

(取材日2026年4月2日)

恩師と患者に育てられ、その患者を守るために開業

クリニックを開業された経緯をお聞かせください。

菱山美絵院長 武蔵小杉リウマチ膠原病内科1

いずれは開業する予定で聖マリアンナ医科大学東横病院を退職した後は、当時の恩師だった西岡先生がご開業なさっていた旧霞が関アーバンクリニックで、地域医療や開業について経験を積ませていただいていました。しかし、西岡先生のご体調もあって閉院となり、それまで診ていた患者さんの継続診療のためにも、予定を大幅に繰り上げて2021年に開業したというのが正直なところです。とにかく患者さんが困らないようにすることが医師の使命と考え、私が以前在籍していた聖マリアンナ医科大学東横病院も近い武蔵小杉で物件を見つけました。その後は関係者やスタッフの尽力もあって無事に開業でき、初日から以前の診療の続きという感覚でスタートできたのは、本当にありがたかったですね。加えて以前勤務していた東横病院からも近く、そちらの病院で長年治療を担当していた方を受け入れることができました。

開業に至るまで、どのような経験を積んでこられたのでしょうか。

聖マリアンナ医科大学を卒業した後、駒込病院でレジデントとして経験を積みました。そこで出会ったのが、猪熊茂子先生をはじめ現在も恩師として指導を仰ぐ先生方です。機材だけに頼らず、問診や触診でも状態を見極める力をお持ちの先生方に鍛えていただき、さらに生物学的製剤による先進の治療にも携わることができました。また、当院で月曜日に診療していただいている三森明夫先生は膠原病診療の書籍を執筆している先生で、関節リウマチの生き字引とも呼ばれる存在です。このような先生方から受け継いだ知見と、長年診療する中で患者さんから症状や治療に対する多様な考え方を学び続けたことが、私の診療の土台になっています。

現在はどのような患者さんが来院されていますか。

菱山美絵院長 武蔵小杉リウマチ膠原病内科2

当院の場合、関節リウマチ、それ以外の膠原病、線維筋痛症が大体同じ割合でいらっしゃっています。引っ越しなどで新たなリウマチ・膠原病のクリニックを探されて、日本リウマチ学会リウマチ専門医を調べておみえになる方、あるいは当院のホームページを見て来られる方のほか、整形外科や皮膚科の先生からのご紹介も少なくありません。健康診断でリウマチ因子が陽性だったことをきっかけに来院される方もおられますね。初診では30分ほどお時間をいただき、これまでの病歴から小さい頃の症状まで丁寧にお話を伺います。関節リウマチや膠原病はご自身で判断するのが難しい病気ですから、「痛かったらどうぞお越しください」が当院の基本姿勢です。原因がよくわからない痛みでも、遠慮なくご相談いただければと思います。

寛解をめざす早期治療と暮らしに寄り添う治療選択

関節リウマチの治療で、特に重要なことは何でしょうか。

菱山美絵院長 武蔵小杉リウマチ膠原病内科3

関節リウマチは、症状を抑え込んで寛解をめざせる病気になりました。そのために大切なのは、できるだけ早く治療を始めることです。発症からおよそ2年以内は「Window of Opportunity(治療の機会の窓)」と呼ばれ、この時期に適切な治療を開始すれば高い治療効果が期待できます。逆にこの期間を過ぎると、関節の変形が進んでしまう恐れがあります。様子を見ようとせず、早めに専門家を受診していただきたいですね。症状は手のこわばりに限らず、朝起きて足をつくと痛い、スリッパなしでは歩けないといった足裏の症状から始まる方も2〜3割いらっしゃいます。1ヵ月ほど関節の痛みが続くようでしたら、一度ご相談いただければと思います。

関節リウマチ以外の病気では、どのような相談がありますか。

免疫機能の異常により自分自身の体を攻撃してしまい、さまざまな症状が現れるのが膠原病です。関節リウマチも膠原病の一種ですが、それ以外に全身性エリテマトーデス、強直性脊椎炎のような指定難病、乾癬性関節炎、掌蹠膿疱症性骨関節炎など一般的には聞きなじみのない病気の患者さんも受診されています。また、線維筋痛症の方も多く、体中が痛い・だるいのに、いくつも医療機関を回っても診断がつかない方も当院を訪ねてこられます。膠原病の治療は、症状やその方のライフステージに合わせた薬の選び方が重要で、いわばオーダーメイドの医療です。皮膚の症状と体の痛みとの関連にご自身では気づかず、診断が遅れてしまうケースもあります。原因のわからない痛みやだるさでお困りの方は、ぜひ膠原病の専門家にご相談いただきたいですね。

治療する中で、患者さんとはどのようなお話をされますか。

菱山美絵院長 武蔵小杉リウマチ膠原病内科4

治療を継続いただくためにも、治療費のことは率直にお話しするようにしています。生物学的製剤のように薬が高額になることもあるため、当院では薬の費用の目安をお見せしながら一緒に方針を決めていきます。高額医療費制度の活用方法や申請先も院内でご案内しますし、お子さんの受験で教育費がかさむなどのご相談があれば、一時的に別のお薬に切り替えるといった対応も検討できます。妊活に不安を感じる方も多いのですが、治療中であっても、妊娠に影響しにくいと考えられる薬に計画的に変更することで、妊活に集中できる環境を整えることも可能です。こうした暮らしやライフステージに合わせたオーダーメイドの医療こそ、専門家ならではの対応だと考えています。

好きなことを楽しむために、痛みゼロをめざす医療を

日々の診療において、先生が大切にされていることを教えてください。

菱山美絵院長 武蔵小杉リウマチ膠原病内科5

たとえ患者さんでも、病気がすべてに優先されるわけではないと私は考えています。趣味や旅行、家族との暮らしなど、やりたいことがあってこその毎日ですよね。だからこそ、痛みの軽減を図り、病気を忘れて好きなことに取り組んでほしいのです。適切な治療薬の処方に加え、痛みのある場所に麻酔薬を注入するトリガーポイント注射で来院時にできるだけ痛みを和らげられるようつなげ、にこにことお帰りいただけるよう心がけています。さらに、リウマチの治療薬の影響で血糖値が上がることもあり、高齢になれば骨粗しょう症を招く骨密度の低下、コレステロールや血圧の上昇なども併せて確認しています。体はすべてつながっていますから、全身を一緒に診ていく視点が欠かせないのです。

患者さんとの関わりの中で、感じていることはありますか。

長く治療を続けている患者さんは、ご自身の体の変化にとても敏感です。「この薬が効きにくくなってきたから変えたい」といった長年の経験からくるその感覚には、本当に教えられることが多いのです。患者さんに教わるというのは、まさにそういうことなんです。加えて、看護師が採血をしながら「今日は何を相談したいですか」とまずお伺いするなど、スタッフ全員で患者さんの声を受け止める体制も大切にしています。治療の流れとしては、最初にしっかりお薬で症状を抑えるよう図り、落ち着いてきたら徐々に減らしていくのが基本です。長い目で見てお薬を減らすことをめざすのも、当院の方針です。

最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。

菱山美絵院長 武蔵小杉リウマチ膠原病内科6

みんながにこにこして帰れるクリニック、それが私のめざすところです。関節リウマチも膠原病も、最初の波を乗り越えれば穏やかな日常を取り戻せる可能性が高まります。まず一緒にその波を越えましょう。その先には、ご自分のやりたいことを楽しめるにこにこした毎日が待っているはず。費用のことでも暮らしのことでも、気になることがあれば何でもお話しください。一人ひとりに合わせて、一緒に治療の道筋を考えていきます。10年後も笑顔で通っていただけるクリニックでありたいですし、お薬を少しずつ減らしていけるよう、一緒に取り組んでいきたいと考えています。痛みを抱えている方がいらしたら、どうか一人で我慢せず、まずは専門家に相談してみてください。