頭の先からつま先まで
皮膚に関する悩みは気軽に相談
MYササセ皮フ科(摩耶院)
(神戸市灘区/摩耶駅)
最終更新日:2024/06/03


- 保険診療
- 自由診療
肌荒れや湿疹、かゆみなど、皮膚に関するトラブルは数多いが、中には「こんな症状で受診してもいいの?」と躊躇する人もいるのではないだろうか。どんな時に皮膚科を受診すればいいのか、どんなことを伝えれば良いのかなどのポイントを知ることで、皮膚科への受診のハードルはより低くなる。日本皮膚科学会の皮膚科専門医で、「MYササセ皮フ科(摩耶院)」の古松茜(ふるまつ・あかね)院長は「どんな些細な困り事でも、まず相談してほしい」と話す。全身の皮膚はもちろんのこと、髪の毛を含む頭皮の悩み、爪水虫や巻き爪など爪の困り事に至るまで幅広く対応する同院。皮膚科の疾患についてや受診する際のポイントについて小松院長に話を聞いた。
(取材日2024年5月21日)
目次
かゆみや痛み、湿疹など皮膚に関する悩みは些細なことでもまずは相談を
- Qこちらでは幅広い皮膚の悩みに対応しているそうですね。
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A
▲幅広い皮膚トラブルに対応するクリニック
アトピー性皮膚炎をはじめ頭や体に出る湿疹、ニキビ、ウイルス感染症・細菌感染症などの皮膚に症状が現れる感染症、たこ、イボ、うおのめ、爪も皮膚の一部ですから爪水虫など、皮膚に何らかの症状があればすべて診ています。爪がうまく切れないとお困りの方に対しては、爪切りだけでも対応しています。爪に現れる症状の一つである巻き爪は、いろいろな科で診る疾患ですが、皮膚科においても「巻き爪の矯正治療」を行っています。また、ほくろの切除では、複数の除去は美容の領域になるため自由診療になりますが、1個だけであれば組織検査を含めたレーザー手術を保険適用で行うことができます。
- Q多汗症やわきがなども皮膚科で診ていただけるのですね。
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A
▲多汗症への治療にも注力している
以前から手汗や脇汗など、汗で悩んでいる方は多くいらっしゃいましたが、治療法がありませんでした。しかし、近年、多汗症の治療が進み、保険適用のさまざまな塗り薬による治療が可能になりました。脇汗をボツリヌストキシン製剤で止めるための治療は、以前から保険適用で行っていますし、汗の治療は皮膚科の領域になります。頭皮の場合、季節の変わり目に出るかゆみやフケ、円形脱毛症など、髪にまつわるお悩みが多いですね。全身のどこであっても、皮膚表面に出てきている悩みに関しては、取りあえず皮膚科に来ていただいていいと思います。その原因が体の中にあることもまれにありますから、そのような場合は必要な専門の科を紹介しています。
- Q中でも多い主訴や問い合わせはありますか?
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A
▲患者の悩みに寄り添った丁寧な診療を追求している
湿疹全般ではかゆみを、帯状疱疹や細菌感染、ばい菌感染などでは痛みを訴える方が多いですね。最近は巻き爪の患者さんが増えていて、お子さんから年配の方まで年齢問わず、巻き爪や足の爪が食い込んで痛いという方が多い印象です。巻き爪は深爪する癖が原因になっていることがあり、爪の端の切り残し部分が皮膚に食い込んで痛みが生じます。小学生ぐらいのお子さんの場合は、切り方の指導だけで改善につながることが多いです。痛みによって歩き方の癖が変わってくるので、高齢の方ほど歩き方の癖が直しにくい傾向があります。巻き爪で痛くなる方は指先を地面に着けずに歩く癖がついているので、指先をしっかり着けて歩くことを意識してください。
- Qここならではの取り組みを教えてください。
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A
▲ベテランのスタッフとともに、丁寧な説明を心がける
わかりやい説明を心がけています。原因を知りたいという患者さんは多いので、できる範囲で原因の探索もします。ただ、皮膚に関してはわかっていないことが多いため、原因が見つからないことが多いですね。例えば、じんましんの7割は原因不明ということが現在わかっています。じんましんの原因を知りたいと希望される方に対してはアレルギー検査や全身検査などを行い、パンフレットや資料をお見せしながら治療をしていくうちに治っていくことが望める旨を説明しています。また、当院では、粉瘤の手術やほくろのレーザー手術、重症の巻き爪では手術で食い込んでいる爪を取り、フェノールという薬を塗るフェノール法にも対応しています。
- Q皮膚科を受診する際のポイントを教えてください。
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A
▲気軽に相談に来てほしい、と話す古松先生
皮膚科を受診する際、痛みやかゆみ、湿疹などの症状がいつ頃から出ているのかを伝えることは大切です。また、症状が出ている箇所を写真に撮って見せる方もいらっしゃいますが、やはり実際に見たほうがはっきりわかりますから、患部を見せやすい服装で来ていただけるとありがたいですね。ただ、じんましんに関しては、大抵の場合、受診する頃には消えていることが多いので、症状がある時にスマホなどで写真を撮っておくと良いと思います。症状が出たり、引いたりするものは写真に撮っておくことをお勧めします。皮膚科の治療は、手術にしても湿疹治療にしても受診が複数回に及ぶケースが多いので、通院しやすいクリニックを選ぶことも大切です。
自由診療費用の目安
自由診療とは巻き爪のワイヤー治療/2,750円~(別途、初診料¥3,300・再診料¥1,100がかかります)、ほくろの切除(自費の場合)/1万1,000円~