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市邉 弘美 院長、横田 弘幸 副院長の独自取材記事

いちべ眼科

(町田市/成瀬駅)

最終更新日:2019/08/28

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JR横浜線の成瀬駅からすぐ、ピンクの看板が目をひく「いちべ眼科」は1999年開業。院長の市邉弘美先生は朗らかで優しい笑顔のドクターだ。弟の横田弘幸副院長とともに、眼科を通して地域住民に貢献できる医療のあり方を考えている。「患者さんが不安を抱えたまま診察室を出るのは、絶対に嫌。ですから少しでもそんな表情があったら、思わず呼び止めてしまうこともあります」という市邉院長。不安を取り除き、納得して気持ちよく帰ってほしいというのが、両先生の共通した思いだ。同院の大きな特徴である専門の外来と訪問眼科診療への積極的な取り組みから休日の過ごし方まで、たっぷりと語ってもらった。
(取材日2018年3月19日)

専門の外来や訪問診療など幅広い対応で患者の目を守る

まず、クリニックの特徴をお教えください。

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【市邉院長】眼科一般の検査や診療、眼鏡やコンタクトレンズの処方はもちろん、白内障や緑内障、高血圧や糖尿病性網膜症などにも対応しています。当院では専門の外来があり、網膜、緑内障、神経眼科を専門にしているドクターが診察しますので、詳しい検査や迅速な診断が行えます。また訪問診療では、お体が不自由等で眼科を受診できない方のために、有料老人ホームやグループホーム、個人のお宅への訪問・往診による診療を行っています。

専門の外来では、どのような症例を診察されているのでしょう。

【市邉院長】網膜の専門外来で診るのは、高血圧や糖尿病性網膜症、加齢黄斑変性症などです。診察の結果、レーザー治療が必要であれば当院で行うことができます。緑内障は一般外来でも診察しますが専門的な検査が必要な場合は、大学病院に相当するレベルの検査機器で対応し、さらなる精密検査や入院が必要な場合は、高度医療機関や専門病院へご紹介します。神経眼科は、主に小児の弱視や斜視への対応です。加えて目がぴくぴくとけいれんする眼瞼けいれんなどのご相談をお受けします。
【横田副院長】神経系の疾患は、眼球だけの診察では不十分な場合があります。当院に在籍している神経眼科を専門とする教授の検査では、視神経だけでなく脳神経まで調べることもあります。その結果、大きな病気が見つかるなど、治療が眼科的範囲を外れてしまうということも少なくありません。実際、斜視のお子さんの脳腫瘍がわかったケースもありました。

なぜ専門の外来を設けたのですか。

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【市邉院長】私の主人が神経系や網膜など眼底疾患の専門だったことがきっかけです。当初は専門外来というより一般外来の診察を手伝ってもらっていたのですが、網膜疾患を詳しく診てもらいたいという患者さんが増え、大学に送るケースも増えてきたのです。ところが1日かけて大学病院に通院するのが難しい方も多く、専門のドクターによる外来を設けました。ご高齢者に多い緑内障は増加しており、斜視や弱視は3歳児検診などで見つかることが多い。そういった方の検査や治療などが大学病院に行かずに当院でできれば敷居が低くなり、早期発見、早期治療にもつながると思います。
【横田副院長】われわれも20年以上の経験がありますから、ある程度の診察はできます。ただ微妙な症例になると、やはりエキスパートの力が必要です。専門家による素早い判断、的確なアドバイスは私たちにとっても安心ですし、何より患者さんに大きな安心感が生まれるでしょう。

通院困難な患者への訪問診療で、地域医療に貢献

訪問診療について、ご説明いただけますか。

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【横田副院長】当院への通院が困難な方のために、定期的に訪問して眼科診療を行います。患者さんが来てくれているから診察し、来られなくなったら縁が切れてしまう。それはちょっと寂しくないですか? 地域医療に密着したクリニックとして、来られなくなった患者さんたちに何かしてあげられないか。「それなら往診はどうだろう」と、訪問診療をはじめたのです。
【市邉院長】直接のきっかけは伯母が介護施設に入居して、通院できなくなったからです。個人のお宅に往診することはたまにあったので、その介護施設に相談をしたところ、伯母だけでなく他の方も診てほしいと。訪問診療の開始は2007年ですが、現在ではご要望も多くなり、高齢社会になっていることをひしひしと感じています。

具体的には、どのようなことをされているのでしょう。

【横田副院長】結膜炎、白内障、糖尿病網膜症、緑内障の定期検査と点眼治療、逆さ睫毛の抜去、視力検査、眼圧検査、眼鏡度数の確認などを行います。訪問範囲は、個人宅は当院から2km圏内、有料老人ホームやグループホームなどの高齢者介護施設は16km圏内とさせていただいていますが、エリア対象外の方でもご相談に応じています。
【市邉院長】訪問診療は、ご本人と通院同行のご家族、施設の介助スタッフの負担を軽減します。「見る」という行為は、日常生活に欠かせません。視覚を守るということは、生活の質の向上をはかることにつながります。ですから通院できないからと、眼科での診療をおろそかにしてほしくない。そのための訪問ですから、お気軽にお問い合わせください。

ところで、お二人はなぜ眼科の医師を志したのですか。

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【市邉院長】医師をめざしたのは親の勧めですが、眼科を選んだのは、検査から診断、手術まで、治療すべてを行え1つの科で完結できるからです。また、すごく小さいのに多くの情報が詰まっている、目という臓器に魅力も感じました。例えば腕の血管は皮膚の上からしか見ることができませんが、眼底は血管を透かして見ることができる唯一の臓器です。高血圧や糖尿病、その方の生活背景までわかってしまい、内科を受診するきっかけにもなるのです。
【横田副院長】僕は姉の影響が大きいですね。3学年離れているので、僕が高校入学時に姉は医学部に入学していて、自然に医療系に舵をとった感じです。僕は、どちらかというと器用なほうではないので、1つの臓器に集中したいと思い、眼科を選びました。

不安な思いを解消し、安心して帰ってほしい

診察にあたり、どのようなことを心がけていらっしゃいますか。

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【市邉院長】患者さんが納得し、診察室を出るときに「安心しました」という言葉をもらいたいというのが、私たちの共通した思いです。お家でもやもや悩んでいることを、すべて診察室に置いて気持ちよく帰っていただくために、患者さんの「なぜ? どうして? どうしたらいいの?」に、わかりやすくお答えすることをモットーにしています。
【横田副院長】いろいろな病院で嫌な思いをされたり、不安な思いが解消されないままに生活されたりしている方は病院に行くという行為自体、ハードルがすごく高いと思います。それを乗り越えて来たのに、またハードルを上げるようなことだけはしたくない。少しでも不安を解消し、「頑張って来て良かった」と思っていただくために、的確な診断とわかりやすい説明、納得していただける話し方を心がけています。

お忙しい毎日だと思いますが、休日はどのようにお過ごしですか。

【市邉院長】眼科を通した新しい医療や、地域に貢献できることを、とにかく考えます。考えるのが大好きなんです。往診にはいろんなグッズがほしいから、「もっと簡易的なポータブルの機械がないかな。海外にあるかもしれないな」と調べたりもします。新しい機械を入れると患者さんはすごく喜ぶので、それも楽しいです。自分でも仕事が趣味なんだろうなと思います(笑)。
【横田副院長】僕はモータースポーツ。サーキットで、1日走っています。よけいなことを考えたら命に関わるので、自分の前を見ることにだけに集中します。そんな非日常を味わって、オン・オフのメリハリをつけています。

では最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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【横田副院長】最近、施設で診たご高齢の方のご家族の来院が非常に増えています。それは私たちがしていることを、少しは認めてもらえているという励みになりますし、信頼関係が築かれているということがわかり、うれしいです。これからもその信頼に応えていきたいですし、「眼科の訪問診療」というハードルを下げることにつながるよう、地域の先生方とのネットワークを広げていきたいです。
【市邉院長】眼科の訪問診療は内科や歯科に比べると少ないので、眼科と訪問診療が結びついていないと思うんです。「私はもう、介護施設に入ったので先生にはお別れを言わなくちゃ」という方もいらっしゃいました。継続的な目のケアをすることが訪問診療の目的ですからお困りのことがあればぜひご相談ください。

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