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岡田 俊彦 院長、岡田 薫 副院長の独自取材記事

おかだ消化器・内科クリニック

(宝塚市/逆瀬川駅)

最終更新日:2024/07/10

岡田俊彦院長、岡田薫副院長 おかだ消化器・内科クリニック main

阪急今津線・逆瀬川駅直結の商業施設内にある「おかだ消化器・内科クリニック」は、日々の体調不良に寄り添うと同時に、消化器疾患に対して専門性に基づく治療・検査を提供しているクリニックだ。ともに勤務医として研鑽を積んできた岡田俊彦院長と岡田薫副院長は、風邪や頭痛、腹痛といった日々の体調不良に対する診療を行うと同時に、難病に指定されるクローン病や潰瘍性大腸炎をはじめとした炎症性腸疾患(IBD)の治療や内視鏡検査にも注力。「病院でしかできないと思われている治療や検査を専門的に実施しながらも、クリニックならではの気軽さも感じていただけるよう努めています」と笑顔で話す岡田院長の言葉どおり、クリニックには老若男女が検査や相談に訪れる。そこで今回は、同院の特徴や診療モットーについて詳しく語ってもらった。

(取材日2024年6月11日)

日々の体調不良から難病治療まで、専門的に対応

まずは開業までの経緯を聞かせてください。

岡田俊彦院長、岡田薫副院長 おかだ消化器・内科クリニック1

【俊彦院長】私は開業医だった父のもとで育ったこともあり、医師になると決めた時から「いつかは父の後を継ぎたいな」と考えていたんです。そこで、開業を視野に入れながら大阪医科大学附属病院やその関連病院で研鑽を積みました。専門は消化器疾患、特にIBDや大腸腫瘍でしたが、開業するのなら「その他の病気は知りません」というわけにはいきません。そこで一般内科診療にも積極的に取り組んで日本内科学会総合内科専門医の資格も取得し、勤務先の新型コロナウイルス感染症病棟では病棟医長として多くの新型コロナウイルス感染症患者さんの治療にも携わりました。非常に多くのことを経験し充実した日々ではあったのですが、父の病気をきっかけに開業を具体的に考えるようになったタイミングで、この場所に縁をいただき開業を即決した次第です。

副院長はいかがでしょうか?

【薫副院長】私も両親が医師だったので、自然と医師をめざしました。消化器内科を選んだのは、初期研修の時に経験した内視鏡検査に魅力を感じたから。実際に目で見て診断するというシンプルな検査方法が自分に合っているなと思ったんです。それからは内視鏡検査の腕を磨きつつ、消化器内科領域を中心にさまざまな疾患を経験してきました。その後結婚・出産をして、今は子育ての真っただ中。子どもの病気を母として経験しているところです。

お二人の役割分担はどのようにされているのですか?

岡田俊彦院長、岡田薫副院長 おかだ消化器・内科クリニック2

【俊彦院長】一人でも多くの方の内視鏡検査をしながらも、患者さんをなるべくお待たせしないように、基本的には検査と診療を分担しています。曜日やその日の状況にもよりますが、副院長が出務の日は、私が診療を担当し、副院長は検査を担当しています。
【薫副院長】内視鏡検査を男性医師にしてもらうことに抵抗のある女性はとても多いので、私が検査をすることで一人でも多くの人に「検査を受けてみよう」と思ってもらえたらいいなと思っています。内視鏡検査は非常にわかりやすい検査で、病巣を直接目で見て確認できます。大腸がんはほとんどの場合自覚症状がないままに進行しますし、自覚症状が出る頃にはかなり進行していることがほとんど。命を守るためにも、定期的な検査を習慣づけてほしいです。

専門性に基づいた検査・治療と気軽さの両立をめざす

内視鏡検査についてのこだわりを聞かせてください。

岡田俊彦院長、岡田薫副院長 おかだ消化器・内科クリニック3

【俊彦院長】まず環境づくりですね。内視鏡検査、特に大腸の場合は検査の前処置がいろいろと必要ですから、プライバシーを保ちつつ快適に過ごせる環境を整えています。また、検査装置も性能にこだわりながらも細径でやわらかい素材の機種を導入しましたので、検査時の負担の軽減を図りながら小さな病変もしっかりとした発見につなげられます。
【薫副院長】もちろん、検査時には鎮静剤や鎮痛剤の使用が可能です。鎮静剤を使用すればうとうとしているうちに検査が終わることも望めますし、ポリープはその場で切除もできます。検査前の下剤もできるだけ飲みやすいものを選んでいますし、検査後のおなかの張りにも配慮しています。内視鏡検査をこれまで受けたことない人、以前受けたけれど苦しくて嫌になった人にも気軽にご相談してもらえたらと思います。

どのような患者さんが多いですか?

【俊彦院長】患者さんは30〜60代が中心ですが、下は中高生から上は90代の方まで幅広いです。風邪など日々の体調不良や下痢、便秘といった便通異常、腹痛や吐き気、胃の不快感、喉や胸のつかえなど消化器に関する症状に対する専門的な検査・治療を求めて足を運んでくださいます。また、ストレスや思春期特有の症状に悩んで相談に来てくださることもありますね。
【薫副院長】内視鏡検査の他にも、超音波検査、血液検査に対応していますし、血液検査は30分ほどで検査結果がわかります。炎症だけでなく脂質や肝臓・腎臓機能も調べることができるので、検査結果をもとに症状を丁寧に探りながら診断・治療を行っています。それから、私たちが専門にしてきたIBDの患者さんも少なくありません。

IBDについて詳しく教えてください。

岡田俊彦院長、岡田薫副院長 おかだ消化器・内科クリニック4

【俊彦院長】IBDは一生付き合う必要がある病気で、中でもクローン病や潰瘍性大腸炎は国の指定難病です。クローン病は口腔内、食道、胃、小腸、大腸などの消化管に、潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜に炎症が起きる病気です。本来自分の体を守るために働くべき免疫がうまく働かず、腸や腸内細菌に対して攻撃的に働いてしまうことが原因の一つではないかと考えられていますが、はっきりとした原因はわかっていません。症状がひどい時期と比較的落ち着いている寛解期を繰り返します。腹痛や下痢、血便などが主な症状ですが、ひどい場合には日常生活に支障が出ることも。しかし現在は医療が進歩してさまざまな薬剤が登場し、ライフスタイルに合わせた治療を継続し症状を抑えるよう導くことで、大きな制限なく日常生活を過ごしていただくことが見込めるようになりました。

患者の話に耳を傾けて、信頼関係を築いていきたい

クリニックで治療できれば、生活の質(QOL)の向上もめざせますね。

岡田俊彦院長、岡田薫副院長 おかだ消化器・内科クリニック5

【俊彦院長】残念ながらIBDの治療ができるクリニックは少なく、病院で治療する患者さんがほとんどです。病院は環境が整っているので安心できると思いますが、なんでも相談できる気軽さにはちょっと欠けます。そのせいで治療に対して消極的になっている人もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな場合は当院を受診していただければ、お力になれるのではないかなと思います。先ほどもお話ししましたがIBDにはたくさんの薬が登場し、症状や状態に合わせた薬を使用することで日常生活を快適に過ごすことも望めます。薬の調整は簡単ではありませんが、しっかりと対応しますのでご安心ください。もちろん、病気や薬についても丁寧に説明いたします。

患者さんと接する時に、特に大切にしていることはありますか?

【俊彦院長】患者さんのお話をしっかりと聞くよう心がけています。患者さんのお話の中には、治療のために必要な情報がたくさん詰まっています。忙しい日もあるので、いつでもたっぷり時間を取ることはできないかもしれませんが、できるだけお話を遮らず最後までお聞きしたいと思っています。消化器疾患はストレスや生活習慣が重なって発症することもありますから、治療のためには患者さん自身をよく知ることが大切です。診察を重ねるごとに患者さんがいろいろとお話ししてくださるようになると、治療のためのヒントが見つかることも多いです。
【薫副院長】私も患者さんとのコミュニケーションを特に大切にしています。特に検査前はナーバスになるものだと思いますので、どんなことをするのか事前に説明し、同時に不安なことは何か聞くようにしています。

地域の皆さんにメッセージをお願いします。

岡田俊彦院長、岡田薫副院長 おかだ消化器・内科クリニック6

【俊彦院長】西宮生まれ、宝塚育ちの私にとって、この場所は「地元」と呼んで差し支えない場所です。自分を育ててくれたこの街で地域の方々の健康に携われるのは、医師としてとてもうれしいことだと感じています。これまで専門的に学んできた消化器疾患に関しては、経験と知識を生かした治療と検査で、大規模病院と遜色ない医療の提供をめざしています。また同時に、地域のクリニックならではの気軽さで、日々の体調不良のサポートもしたいと考えています。「こんな時どうしたらいいんだろう?」と思ったら、難しく考えず気軽にご相談いただければうれしいです。些細なことから難病の治療まで、微力ながら皆さんのお役に立てるよう、これからも努めていきたいと思います。

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